日本路線に積極的に導入されるA330機と、成田と関西便(2023年後半〜)に導入される(予定されている)A350機のビジネスクラス。
両方とも、フルフラットシートで非常に快適ですが、座席のレイアウトが異なるので比較してみます。
結論から言うと、窓際族でそこまで身長が無い(167cm)人間としては、A330の方が楽しめるかと思います。
・A330の方が景色を楽しみやすい
A330の窓際(座席番号A及びK)は窓側の壁に並行する様にピッタリ寄り添って座席が設置されているので、外の景色が楽しみやすいです。
A350は窓に向かって斜めに沿っているので、座っている位置から窓から景色を楽しむにはかなり体を前にかがめなければいけません。
・A350はハズレ窓際シートがある
A350の座席番号3と7は窓の位置がずれているため、窓際の座席に座っても景色を楽しむのは厳しいです。
A330であれば、どの窓際(座席番号AとK)に座っても外の景色を楽しむ事ができます。
・A350の方が奥行きが深い
A330、A350どちらも前方のボックスの中に足を収める事になりますが、後者の方がフラットになった時若干奥行きを感じさせられます。
身長が180cm以上あれば、A350の方が足を伸ばせて快適かもしれません。
・A350はドアがあり個室になる
A350は各座席にドアがあり、閉められる事が売りではありますが実際にドアを閉めた時、高さが低いのでそこまでプライバシーは感じさせられません。
ましてや短い日本⇄台湾路線でドアを閉めて休む時間など無いでしょう。
・A350はゼログラビティー(無重力)ポジションが設定できる
体が一番楽に感じさせられると言う、水平では無く、ゼログラビティーポジションだと言われています。
現在、航空会社のシートでこれができるのはエミレーツのゲームチェンジャーファーストクラス(新777)と、スターラックスのA350ファースト・ビジネスのみです。
ファーストクラスの様な広い座席であれば本当に快適かもしれませんが、どうしても空間が限られるビジネスクラスではこのポジションにすると足が前のテーブルに当たりやすく、座席周りが狭く感じさせられてしまうのが素直な意見です。
これであれば、フラットにするか、元の位置に設定した方が足元が広いかもしれません。
・A330の真ん中の座席は両方の通路へ行き来できる
子連れに大きなメリットとして、A330の真ん中の2席は足元に壁が無いので、通路の両側に行き来する事ができます。
例えば、子供に世話をしたい時には、通りぬけできるので、お手伝いが簡単になります。
・A330の通路に近い座席はかなりプライバシーが無い
A330の唯一の大きな短所としては、通路側の座席がかなり開放感があり、あまりプライバシーが無い事。
A350は窓があるか無いかだけで全席公平に同じ作りになっているので、皆座席と通路の距離は一緒。その点は、ハズレが無いです。
まとめ
確かにA350機の方が長距離機材だけあって様々な座席の機能が付いているけど、あまり実用的では無いのかな?と思いました。A330は若干奥行きが狭いかもしれないけどハズレの窓際は無いし景色も楽しみやすく、ケアを必要とする同伴者に関しては真ん中座席の足元スペースが共有できているので面倒を見やすい。