ドバイ滞在記その1~ドバイの魅力3つ

さ~て、ドバイは6年ぶりの訪問。最初は家族旅行で23年前に訪れて以来、何度もカムバックしています。当時はドバイが大好きで、エミレーツの大ファンだった事もあり、大学関係でヨーロッパへ行く時も常にドバイを経由していました。

しかしながら、お隣アブダビ首長国を訪れて以降、ドバイの人工的で失礼ながら「お上りさんが集まる様な場所」よりもアブダビの方が落ち着いた高級感があって魅力を感じてしまいました。このブログでも、アブダビ滞在記を含めて結構アブダビ押しをしていますが、今回久しぶりにドバイを訪れて、再びドバイの魅力を感じさせられました。

昨年4月にアブダビ観光をして、その際ブログ記事で「ドバイとアブダビの比較」を記載したので、ここでは追加で今回感じた事を記載したいと思います。

今回たった1泊しかしていないので、さらっと感じた事しか記載しないことをお許し下さい。

<ドバイの魅力その一:国際都市>

ドバイは自国民が人口の2割弱しかいません。人口の半数以上はインド人で、残りの3割強がパキスタン人、印パ以外の南アジア人、フィリピン人、イラン人、東南アジア人、自国民以外のアラブ人、アフリカ人、西洋人ととにかく全世界が集まった様です。この国際性にどこか解放感があり、ここが中東やアラブの都市と言うよりも、「世界中の人々が集まる交差点」と言う感じです。シンガポールや香港と同じく、ドバイは昔から貿易で栄えていたと言う共通点があります。ドバイは確かにこの地域に石油が採掘されてから急激に発展しましたが、実はドバイは石油がほとんど出ませんし、石油に経済を頼っていません。どういう事?

石油はお隣アブダビ首長国がたっぷり取れますが、実はドバイの経済が豊かになったのも、アブダビ首長国からの援助のお陰です。逆にアブダビの援助が無ければ、今の様なドバイの発展は考えられません。1971年にイギリスから独立するまで、アブダビやドバイ、またドバイの隣にある小さな首長国がいくつかあり、それぞれ地元の王が定めていました。独立の時、それぞれ個別で国として独立してしまうと石油が出ないドバイを含めた小さな首長国が経済的に安定しないとみて、アブダビの王が、7つの首長国を纏めて一つの国にしないか、と提案しました。この提案では、アブダビの王が事実上まとまった国の大統領に就き、副大統領を面積が2番目に広いドバイの王が役割を果たす、と言う事でした。結果的に首長国全部が合意し、ここで「アラブ首長国連邦」が出来上がりました。英名でUnited Arab Emirates、略してUAEです。

シンガポールや香港と似て、ドバイは資源は無いから地域の貿易と金融のハブにしようと考えました。関税をほぼ0にして、貿易を活発化させる。買い物天国にもさせる。そして、世界中から投資を集めて、出来上がっていったのが今のドバイの発展です。

ドバイは石油資源が豊富と結構多くの方が考えられていると思いますが、それは大間違いです。

石油で本当に儲かっていたら、世界一のビルを建てる必要も無ければ巨大なショッピングモールも必要無い。様々なプロジェクトに各国から投資も集める必要も無ければ、観光に力を入れなくも生きていけます。正に、これを反映しているのがアブダビです。アブダビは何もしなくても石油さえ掘っていれば資金が湧き出てくるので、ドバイの様に逆にあまり世界にアピールをしなくても生存できます。ドバイは貿易を通して世界にアピールしている事で今の発展がある。逆に、しっかり働かなければ、生きていけないのです。アブダビにずっと頼る訳にもいきません。ただ、アブダビもドバイの急激な発展に競争意欲が出てきたのか、フェラーリのテーマパーク(世界最大のインドア遊園地)や巨大なウォーターパークを建設し、エティハド航空と言う新しい航空会社を作り、ドバイに対抗してアブダビを世界に宣伝し始めています。

世界一ののっぽビル
世界一ののっぽビル

ドバイは生活ペースが速く、常に「前へ進んでいる」という元気さがあります。商人の街なので、商店街やモールはとても活気がありますし、24時間スーパーが何処でも目につきます。普通のローカルスーパーでも世界中からあらゆる物が揃っていて、豊富で面白い。関税も無いので、ついつい何かを買ってみたくなります。

余談ですが、UAEはそれぞれの首長国が国の様にも機能して法律も違うので、首長国ごとに個性があるのが大変面白いです。例えば、ドバイのお隣シャルジャは飲酒や酒の保持は一切禁止で、見つかったら罰せられます。ドバイからたった車で15分のお隣さんです。

<ドバイの魅力その二:観光客への配慮がある>

ドバイの良さは、公共交通がしっかり整っています。タクシーの他、メトロもありますし、バスの路線もとても充実。特に、メトロはとても清潔でお手頃ですし、主要の観光地へのアクセスにも近いので、事実上タクシーに乗らなくても済みます。

ドバイメトロの車内
ドバイメトロの車内

メトロの開発にはドバイ政府も重視をしていて、例えば世界一大きいドバイモールやブルジュ・カリーファは当初メトロの駅からちょっと離れた場所にできましたが、メトロのアクセスへできやすいようにエアコンの効いた専用の歩道橋をドバイモールから引き、動く歩道で疲れずにアクセスができてしまいます。車社会の湾岸諸国で、ここまで配慮されているのはやはり沢山訪れる観光客のためでしょう。

あと、ドバイは意外に小ぢんまりしているので、そんなに長距離を移動しなくても済みます。デイラと呼ばれる昔から栄えたスークなどが集まる地区は徒歩で色々周れます。

<ドバイの魅力その三:文化保存に力を入れている>

今までドバイの事を一方的に「人工的だ!」と言っていました。確かに、ザ・パームやモール、超高層ビル等、新しくできたランドマークが多いですが、その発展の中で、以前よりもドバイは昔の歴史的建造物の保存にとても力を入れていると感じさせられました。今回の短い滞在では、これらの歴史的建造物を訪ねる事を中心に行いました。これが結構面白く、当初ささっと見てモールで買い物をする予定でしたがどれも素晴らしく、見所も豊富で飽きませんでした(そのためモール訪問は断念)。後ほど、詳しい事をアップします。

ドバイ 魅力:ドバイの古い建物が集まる地区
ドバイの古い建物が集まる地区

ドバイ、貶してごめんなさい。ドバイも魅力がたっぷりあります。でも、もし時間があるのでしたら、是非緑豊かなアブダビ首長国も訪れてみて下さい。ドバイから片道車で1時間半です。特にアブダビのグランドモスクの豪華さには息をのみます。

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