今回のベトナム滞在は14:00から翌日の09:00までの短期滞在。こんな短くて何が分かると言われそうですが、気づいた点を幾つか挙げたいと思います。
ベトナムは父親がハノイで単身赴任として駐在をしていた1999~2001年の間に何度か訪れた事があり、その時に家族旅行でホーチミンも訪れた事がありました。今回のベトナム訪問はほぼ14年ぶりです。
当時もホーチミンは大都会でした。今回訪れて改めて感じたのは:
①道路が整備されている。家ももっとしっかりしている。中心部のドンコイ通り等はバンコクやクアラルンプール並に整備されている。14年前はまだ貧しさを感じさせられましたが、今は庶民の暮らしが全然前より豊かになった感じ。
②日本のファーストフードチェーン、ロッテリアが何故か多い!そこらじゅうにありました。そして、コンビニも街角に多く見かけ、店内は清潔で日本とあまり大差ありません。
③経済発展は著しいが、物価はあまり高く感じさせられない。タクシーも、宿も、レストランの食事も、クオリティーが高いながらもお値段はリーズナブル。
ホーチミンで会ったY君のベトナム話もとても興味深く、2年間暮らしたインド生活と比較をしてくれました。Y君が言った面白い事は:
*ホーチミンの方が生活費が安い。今住んでいるサービスアパートは家賃一月約300ドル、しかも家具付きで洗濯までしてくれる。立地も市内中心部に近い。デリーでこの条件はまず無理です。
*ベトナム人は清潔好き。屋台でも安心して食べれる。Y君が言っていたのは、ホーチミンにはハエがほとんどいない事。肉屋へ行っても、屋台でも、あまりハエがいない。そう言われてみれば、こんな熱帯型気候の暑い場所でもハエはあまり見かけなかった。これは奇跡です!街歩いてもあまりゴミも落ちていませんし、確かにベトナム人は綺麗好きだと思います。
*ベトナム人はよく働き、辛抱強い。長い戦争の歴史と経験がある事から、とても根性が強いそう。そういえば、宗主国のフランスと戦争に勝ち取り、あのベトナム戦争では長い苦難を忍耐強く我慢して降伏せず、アメリカに勝利した世界で数少ない国の一つです。
色々な意味でベトナムは天国ですが、唯一困るのが英語がほとんど通じない事。観光客が多く来る場所は問題ありませんが、タクシーの運転手とか、一般市民はあまり話せません。唯一救いなのが文字がラテン文字のアルファベットを使用しているので読める事。
ベトナムは社会主義国で未だに世界で数少ないマルクス・レーニン主義を掲げる共産国です。でも、ここは成功した共産国だと感じます。貧富の差もあまり無く、ものや食べ物はあり、電気や水道も問題無く最低限の生活水準を誰もが保てる国。資本主義と社会主義をうまくバランスしていると強く感じます。決して給料水準は高くありませんが(むしろインドの方が若干高いと思う)、平均的な国民の幸福度は結構高いと思います。あと、清潔な感じがいいですね。
僕がベトナムをもう一つ好きな点は西洋随従をあまりしない事。独立の英雄ホーチミンを中心にベトナムを欧米列強と戦争で勝ち取った国でもあり、国民は誇りが高いです。
あと、親日の方々が多いですね!言葉の壁で少々疲れる場面もありますが、エネルギッシュな面白い国である事は確かです。
さぁ次はバンコクです。