航空会社:サウディア航空
便名:SV 756
フライト区間:ジェッダ→デリー
フライト利用日:2023年3月22日(水)
予定出発時刻:01:05発
実際の出発時刻:01:14発
予定到着時刻:08:45着
実際の到着時刻:08:40着
時刻表上のフライト時間:5時間10分
実際のフライト時間:4時間56分
機種:777-300ER
利用クラス:ビジネス
座席番号:4A
機材番号:HZ-AK32
機材導入日:2016年8月30日
チケット代:50,982円(ドバイ→デリー片道)
<ジェッダ空港の新ターミナルは立派!>
今回、わざわざ遠回りでドバイからデリーへ移動する理由は、新しいジェッダ空港の新ターミナル(第1ターミナル)を見てみたいというのがありました。噂通り、とても素敵なターミナルでした。
サウジアラビアではここ近年女性の社会進出が話題になっていますが、ここジェッダ空港でもその状況がよく伝わります。空港職員の半数近くかもしくはそれ以上、地元のサウジ人女性だからです。
A320でドバイから到着し、快適なサウディア航空のラウンジで過ごした後は搭乗です。






優先搭乗はちゃんと実施されました(前回のドバイ発は優先搭乗が無かった)。

<3種類の777-300ER機ビジネスクラス>
サウディア航空では、3種類のビジネスクラスの座席が導入されています。まずは、欧米路線に展開する、ファーストクラス搭載の長距離機材。こちらは、リバーズヘリンボーン式の1-2-1のシートアレンジで一番ゆったりとしたもの。
もう2種類は、アジア路線を中心とするルートに導入されている、エコノミーとビジネスの2クラス製でエコノミーが300席を超える。巡礼者や出稼ぎ労働者が多い路線です。両タイプとも2-2-2ですが、旧型は斜めにフラットになるが足元が広いタイプ、新型はフルフラットになるが、足元のスペースが限られるタイプです。今回は、後者の新型でした。
最長フライトとして、12時間を超える事もあるジェッダ⇄マニラ路線までこの機材が使用されます。










<最高のクルー>
まず、着席するとインドネシア出身かと思われるミーザさんが自己紹介をされました。非常に対応が良いクルーで笑顔がたっぷりあり、とても居心地が良いフライトでした。ドバイから乗ったフライトも対応が良かったので、明らかにサウディア航空ではソフトサービス面で非常に力を入れている事が伺えます。そして、もう一名、フィリピン出身のアイコさんもビジネスクラスを担当。日本人の名前だね、と聞いたら、どうやら日本生まれらしい!けど、すぐにフィリピンへ戻ったので日本語は話せないそう。でも、同じ神奈川県出身ですごく親近感を抱きました。こちらもとても対応の良いクルーでした。
<ウェルカムドリンクとデーツ>
ウェルカムドリンクはレモンミントジュースを。暫くして、デーツとアラビックコーヒーが提供されました。




個人的にはサフランが入ったサウディア航空のアラビックコーヒーが数多くある中で一番好みです。
<コロナ対策のキットはあるがアメニティーキットが無い!>
さて、このフライトは約2,400マイルのフライトで、距離で言うと関西からバンコクと同じぐらい。離陸前にコロナ対策用のキットは配られましたが、アメニティーキットはありませんでした。
深夜便なので、せめて歯ブラシセットはあるかと思いミーザさんに願いしたら、申し訳無さそうに無い言われました。
9年前、サウディア航空でデリーからリヤドに乗った際は、もっと短い距離でかつ夕方便であったにも関わらず、フェラガモ製の立派なアメニティーキットをもらった事があります。残念!

写真ではよく写りませんでしたが、マスクはサウジアラビアの伝統の刺繍柄で結構オシャレ。後はウェットタオルとハンドサニタイザーが入っています。もうコロナ大分落ち着いたから、あまり使う事無いのだけどね。

<サウディア航空は親日認定!J-POPや日本語の映画オプションがある!>
日本に就航していないサウディア航空。何と、日本の音楽チャンネルと、日本映画のオプションがあります。エンターテインメントのオプションがそれほど多くない中で、です。





離陸時は、安全のお祈りが機内で流れます。

離陸時刻:サウジアラビア時刻01:44
<機内食は美味い!>
離陸後は夜食が提供されます。前菜2種類、メイン3種類、デザート3種類から選べます。

何と!離陸20分後に機内食が配られました。早い!
前菜は欧風のサーモンと海老、メインは炊き込みご飯のビリヤーニ、そしてデザートはピスタチオとチェリーのケーキを選択しました。


はっきり言います。中東系の航空会社で、炊き込みご飯はハズレがありません!このビリヤーニも非常に美味でした。ラム肉はとろける様に柔らかく、香りのあるライスと合いました。エミレーツの海老マチュブース、一本前のサウディア航空の魚のサヤディーヤに感動したばかりなのに。



離陸55分後にはデザート含めて全てがクリア!空席が多かったためかもしれませんが、このスピード感最高!
<化粧室は普通>
Patic製のモイスチャークリームがある以外、特に普通な化粧室でした。アメニティーの引き出しがありますが、何も印象が無いので特に入っていなかったのでしょう。なんせ歯ブラシが欲しかったのですが。


<フラット時は意外に快適!?>
身長167センチの筆者としては、フルフラット時は足を完全に伸ばせて快適でした。確かに、先っぽの狭さは若干ありますが。ぐっすり、3時間はノンストップで眠る事ができました。



<搭乗評価>
地上サービス:☆☆☆☆☆(トランジットカウンターの空港職員は結構親切だった)
機内の清潔感:☆☆☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆+(担当のミーザさんは非常に対応が良かった)
アメニティー・シートの設備:☆☆☆(深夜便の中距離路線なのにアメニティーキットが無かったのは残念;敷布団も欲しい)
シートの快適度:☆☆☆☆(結構快適であったが、つま先のスペースはかなり狭い)
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆☆(とても美味しかった)
エンターテインメント:☆☆☆☆☆(ドラえもんを日本語で見れたので文句無しw)
コスパ:☆☆☆☆☆(この価格でこのクオリティーは破格)
<フライトの印象>
アメニティーキットが無かったのは残念だけど、クルーの対応がとても良く、機内食は美味しかったし、とても効率良いサービスだった。何と言っても、日本未就航の保守的なサウジアラビアの航空会社でまさか映画ドラえもんを観れたのは大きなサプライズでした。深夜便でそこそこの距離があるので、敷布団があると尚更良かったです。