サウディア航空A320ビジネスクラス搭乗記:ドバイ→ジェッダ

航空会社:サウディア航空
便名:SV 569
フライト区間:ドバイ→ジェッダ
フライト利用日:2023年3月21日(火)
予定出発時刻:14:25発
実際の出発時刻:14:29発
予定到着時刻:16:40着
実際の到着時刻:17:17着
時刻表上のフライト時間:3時間15分
実際のフライト時間:3時間48分
機種:A320-200

利用クラス:ビジネス
座席番号:2A
機材番号:HZ-AS58
機材導入日:2017年6月20日
チケット代:50,982円(ドバイ→デリー片道)

<エコノミーより安いビジネスクラスチケット!>

サウディア航空と言えば特定都市(例:アテネやチュニス)発から安いアジア行きのビジネスクラスチケットで有名ですが、ドバイ発もインド行きがかなり安価でした。何故か、同社のエコノミーよりも安い!

ただし、安いのには訳が。ドバイからインドは直行便で3~4時間前後ですが、サウジアラビアを経由するという事は全く逆方向へ飛ぶのでその分かなり時間がかかります。

航空ファンとしては、逆に嬉しい現象♪

ドバイからジェッダが4時間弱、そしてジェッダからデリーが5時間弱となり、更にジェッダでも乗り継ぎも長かったです。

<目的は進化し続けるサウディア航空に乗る事とジェッダ空港の新ターミナルのラウンジ>

サウジアラビアは新しい皇太子、モハンマッド・ビン・サルマーン氏により近年とても変化しています。長い間個人旅行での観光ビザを発給しなかったサウジアラビアが、オンラインビザや空港の到着ビザを日本人を含めた特定の国籍へ発給する様になり、自由に訪問ができる様になった事。そして、女性がついに運転免許を取得できる様になり、活発的に雇用参加率が高くなった。

コロナ禍に悪名高きジェッダ空港の旧ターミナルが無くなり、立派な巨大空港へと進化しました。そして、噂に聞くサウディア航空の新ラウンジは良いとの事。フライトを選択する際、リヤド経由のオプションもありましたが、こちらは9年前に利用した事があるのであえて遠回りのジェッダ経由を選びました。

<ドバイ空港では少し複雑な乗り継ぎ>

こちらは別記事を予定しますが、今回はフランクフルトからエミレーツで第3ターミナルに到着し、そのまま連絡バスで第1ターミナルへ移動して、そこのトランジットカウンターで乗り継ぎ手続きを経て、UAEに入国せずにサウディア航空に乗りました。

長〜いターミナル間連絡バスの移動
長〜いターミナル間連絡バスの移動

預け荷物はフランクフルトからデリーまでスルーチェックインをしているので無事デリーで荷物をゲットできるかも気になるところです。また、サウディア航空は基本出発3時間前からチェックイン開始となっています。サウディアはドバイから1日10便以上各時間帯に飛ばしているから、数時間後の出発でも大丈夫だろうと思ったけど、トランジットカウンターで

「あなたのフライトはまだ数時間先だから今は受け付けられない」

と断れてしまい、チェックインまで待つ必要がありました。でも問題無いです。その間、ターミナル内のトランジットホテルで休憩したり、カフェで寛ぐ事ができます。搭乗券無いからラウンジは待たなければいけないけどね。

<ドバイは変わった!イスラエルの航空会社が普通に飛ぶ時代!>

むかーし、エミレーツ航空を利用した際に世界地図をお土産でもらった事があったのですが、その時の地図、イスラエルが空白になっていて、国名が表記されていませんでした。2020年末にUAEとイスラエル両国が歴史的な国交正常化を結んだ後、両国間の航空需要が増加し、多くのフライトがドバイとテルアビブを結んでいます。

エルアル航空737-800機
エルアル航空737-800機

ドバイ空港に停まるエルアル航空、新鮮というか、異質というか、ワクワクというか何とも面白い!

ドバイ空港T1のフライト案内板
ドバイ空港T1のフライト案内板

トランジットカウンターでチェックイン後は、アハラン・ビジネスクラスラウンジへ。

<サウディア航空へ搭乗!>

ビジネスクラス客の優先搭乗はありませんでした。

サウディア航空のA320は、3種類あります。近距離用が旧と新で2種類、そしてフルフラット仕様の中距離路線が1種類です。今回は新型の近距離路線仕様でした。

サウディア航空A320
サウディア航空A320
ビジネスクラスシート
ビジネスクラスシート
ビジネスクラスシート
ビジネスクラスシート

どの座席にもシワつき枕があるので、恐らく前のフライトからの使い回しですね(笑)。少なくても毛布はしっかり袋に包まれていました。

<短距離路線機材としてはゆったりと高品質ヘッドフォン>

日中の数時間のフライトであれば快適ですが、夜行便はもっとリクライニングが欲しいですね。

ゆったりとしたシートピッチ
ゆったりとしたシートピッチ
前方シート
前方シート
シートコントローラー
シートコントローラー
電源各種
電源各種
ハンドセット
ハンドセット
ファーストクラス用のヘッドフォン!?
ファーストクラス用のヘッドフォン!?
ヘッドフォン
ヘッドフォン
ビデオプログラム
ビデオプログラム

正直、ビデオプログラムはあまり魅力的では無かった印象です。アラビア語ものが多いかな。

<豪華な離陸前の飲食サービス>

着席すると、まず飲み物を聞かれます。サウディア航空はドライ(アルコール類は一切無し)なので、ソフトドリンクのみ。シグネチャードリンクは、デーツのスムージーかレモンミントジュースです。

デーツスムージーとおしぼりとナッツ
デーツスムージーとおしぼりとナッツ

デーツスムージーを選択しました。濃厚で甘く、疲れを癒してくれる味です。そして大きめな皿に入ったナッツと、温かいおしぼりが提供されました。

これだけかと思いきや、今度はアラビックコーヒーとデーツのサービスが。エミレーツではこれはファーストクラスだけで提供されるサービスですが、サウディア航空ではビジネスクラスでも。これ、同じアラビックコーヒーでも航空会社によって色が異なります。エミレーツはカルダモンが強いので緑っぽい。サウディアはサフランが入っているので、濃い黄色なのです。

サフランコーヒーとデーツ
サフランコーヒーとデーツ

<クルーが過去と比較してもっと洗練された>

このフライトではインド出身と思われる女性クルーがビジネスクラスを担当していましたが、非常に対応が丁寧でした。2014年に乗った時、機内で写真撮影していたら思いっきり注意され、2便とも無表情なクルーが多くサービスはまずまずだった。今回はサービスに力を入れいているのが感じます。

<飽きないドバイ空港と離陸景色>

ドバイ空港では、隣にマーハーン航空のA340-600機がテヘランからやってきました。

貴重なマーハーン航空A340-600機
貴重なマーハーン航空A340-600機

2017年にデリー→テヘランテヘラン→デリーを超珍しいA310で旅しましたが、結構良い航空会社でした。

ドバイ空港T1
ドバイ空港T1
ドバイ空港T1
ドバイ空港T1
デイラ地区
デイラ地区
クリーク入口
クリーク入口
ブルジュ・カリーファ
ブルジュ・カリーファ

<めっちゃ美味しい機内食!>

水平飛行になり、機内食の時間になりました。メニューは配られませんでしたが、メインは3種類から選べました。僕はアラブ風の炊き込みご飯が大好きなので、大抵いつもアラブ系の航空会社ではこれを頼みます。各国、名称が異なり、UAEではマチュブースやマンディ、サウジアラビアではカブサ、シリアやレバノンではサヤディーヤ等と呼ばれています。他のチョイスはビーフステーキか、あともう一つはあまり印象に残っていません。

全て美味しかった機内食
全て美味しかった機内食

このフライトの炊き込みご飯はフィッシュサヤディーヤ。巨大な白身魚が2枚載っています。魚は一緒に炊き込むのでは無く、別に焼いたものだと思われます。とてもジューシー!炊き込みご飯は優しい味付け。トマト風味です。

付け合わせはベイビーポテトが入ったレタスサラダ、パプリカを砕いた前菜ムハンマラ、白胡麻のペーストタヒーニー、ミニピタパンと、デザートはバニラケーキ。全て美味しかったです♪

個人的な感想かもしれませんが、全体的に湾岸諸国の食事は洗練されていて何食べても美味しいという印象です。

暫くしてからレモンミントジュースをお願いしました。

レモンミントジュース
レモンミントジュース

<砂漠、メッカ、ジェッダの景色を楽しむ>

食後は少し睡眠した後、外の景色に釘付けでした。世界一巨大な砂の海であるルブ・アル・ハーリのど真ん中をずーっと飛行するのですから。

飛行ルート
飛行ルート
砂漠地帯
砂漠地帯
遠くにメッカが見えます!
遠くにメッカが見えます!

↑写真中央部から見て10時半ぐらいの方向にポツンと高層ビル見えますでしょうか。山の麓あたりで。メッカのシンボルでもある、標高600メートル以上ある巨大なメッカクロックタワーです。その下に、あのメッカのモスクでイスラーム教一番の聖地、マスジッド・アル・ハラムが位置します。

ジェッダ付近
ジェッダ付近
ジェッダ付近
ジェッダ付近
巨大なジェッダ市街
巨大なジェッダ市街

紅海が見えてきました。もう対岸はアフリカ大陸です。

ジェッダのハイウェイ
ジェッダのハイウェイ

そして着陸。

巨大なジェッダ空港新ターミナル
巨大なジェッダ空港新ターミナル
到着
到着

<入国するか迷ったが。。。>

次のフライトの出発まで6時間以上あったので、折角観光国となって間も無い事だし、オンアライバルビザを取得してジェッダ市内へ行こうと思い、専用の機械で入力を進めるのですが、支払いページになった時。。。

ビザ代が高い!

現在、サウジアラビアの観光ビザは1年間有効のマルチプルエントリービザのみが取得可能で、ビザ代の他、更に旅行保険に強制加入になります。総額は13,000円前後!たった数時間のためにこれだけ支払うのはばかばかしいと思い、諦めました。

いつかサウジアラビア観光したいですが、次回のチャンスにもっとゆっくり!

オンアライバルビザの機械
オンアライバルビザの機械

<搭乗評価>

地上サービス:☆☆☆(トランジットカウンターの空港職員はあまり愛想無かった)
機内の清潔感:☆☆☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆(腰が低くとても丁寧だった)
アメニティー・シートの設備:☆☆☆☆(立派なヘッドフォンや各電源タイプに対応だが、枕は使い回し感あった)
シートの快適度:☆☆☆☆(短距離としては悪く無いが、ライバルエミレーツはフラットシートを提供している)
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆☆(アルコールが無いがジュースや機内食は美味しい)
エンターテインメント:☆☆☆(あまり魅力的なビデオプログラムが無かった)
コスパ:☆☆☆☆☆(この価格でこのクオリティーは破格)

<フライトの印象>

サウディア航空、かなり質が上がりました!食事のプレゼンやクオリティーは高く、クルーはとても丁寧で全体的に満足です。ただ、飲み物は正直アルコールが提供されない分もっと色々種類があっても良いとは思います。ジュース数種類のみなので。あと枕のシワが若干気になりますね。イメージを向上しようと頑張っているのはよく伺えます。

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