イスラエルとUAEは新規直行便開設の嵐!

2020年9月、中東和平への大きな第一歩が踏み出されました。イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化を結んだからです。UAEは日本人にとってはドバイがある地として有名ですね。

ドバイの旧市街
ドバイの旧市街

ここでちょっとバックグラウンドを。

<イスラエルとアラブ諸国の関係を超シンプルに解説>

1947年のイスラエル建国以来、元々住んでいたアラブ人(パレスチナ人)との関係がギクシャクし、周辺のアラブ諸国と敵対していました。暫くは周辺諸国から完全に孤立し、建国から35年経って初めて隣国のエジプト、そして47年経ってもう一つの隣国ヨルダンと国交を結んだのみ。以降、建国から73年も経って3つ目のアラブの国と仲良くなったのがUAEです。更には同時期にトランプ政権の仲人の下バハレーンスーダンも続けて国交を結び、中東情勢が変わろうとしています。

今回のUAEとの国交正常化は両国にとって壮大なメリットがあり、資源は無いが技術力が高いイスラエルと、石油資源が豊富で投資マネーは余っているが高度の技術力を必要とするUAEとの連携は正にWin-Winの関係。

<初の湾岸諸国⇄イスラエルの直行便>

早速、イスラエル系航空会社2社、UAE系航空会社2社が国交正常化が結ばれた直後に直行便が発表されました。もう既にフライ・ドバイは運航中でイスラエルのメディアではイスラエル人観光客が早速訪れているとの事。

○エルアルイスラエル航空:テルアビブ⇄ドバイ(週14便;B737-900とB787-9機材使用)

○アルキアイスラエル航空:テルアビブ⇄ドバイ(週9便;A321neo機材使用)

○エティハド航空:アブダビ⇄テルアビブ(毎日運航;A321機材使用)

○フライ・ドバイ:ドバイ⇄テルアビブ(毎日2便運航:B737-800機材使用)

エティハド航空の機体
エティハド航空の機体

エミレーツ航空も就航予定ですが、大型機材しか保有していないため感染状況が収束するまでは需要は無いかと思われます。ま、フライ・ドバイが兄弟の様な関係でもあるので(コードシェアも多いし)。

それにしても。。。テルアビブ⇄ドバイだけで週38便って、いきなりそんな需要あるのか!と思ってしまいますが。まぁ、多くのイスラエル人にとってドバイ観光が夢だったことを考えると期待できるのかもしれません。

<以前は考えられなかったサウジアラビアの上空を飛行可能に>

イスラエルの航空会社、及びイスラエルを発着する航空会社は、国交の無いサウジアラビアを始めとして多くのアラブ諸国の上空を飛ぶ権利がありませんでした。そのため、強制的に遠回りを強いられる事が多い。特に、アジア路線は。下記は、感染拡大前のテルアビブ⇄ムンバイ線の飛行マップ。迂回しているのが良く解ります。

テルアビブ→ムンバイ線の飛行ルート ©Flightradar24
テルアビブ→ムンバイ線の飛行ルート
©Flightradar24

ところが、今回のドバイ線に関してはサウジアラビアから上空を飛行する許可を得ている。水面下では実はサウジアラビアとイスラエルは既に仲が良いとも言われていますが、サウジにとって表向きはアラブの大義を掲げてパレスチナを応援しているため、公には公表しにくい状態にあります。個人的には、そろそろ正式な国交正常化が結ばられるのでは無いかと思われます。

<エルアル航空は土曜日は飛ばない??>

ユダヤ教の安息日に基づいて、エルアル航空は金曜日の日没から土曜日の日没まで何と飛行機を飛ばさない!スケジュールを確認しても、この間は空白になっています。なので、週14便運航とはなっても毎日では無くて、土曜日はゼロ。ちょっと不便と言えば不便。

エルアル航空ドバイ線スケジュール
エルアル航空ドバイ線スケジュール

バハレーンとの国交正常化に伴い、バハレーンの国営航空会社、ガルフエアーもテルアビブへ直行便を開設。中東の怖いイメージも、これらの航路によって地域内の交流が深められ、我々がもっと気軽に旅行し易い地域になるかもしれません。

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