ビジネスからエコノミーへの乗継でもラウンジは使える?

こんな例があるはずです。

目的地へ行くまで、途中経由をするのに際し、最初の区間はビジネスクラスだけど、経由地から先はエコノミークラスになっている事。

この様な背景には:

*乗継フライトにビジネスクラスの設定が無い

*乗継フライトのビジネスクラスが満席だからエコノミーでしか予約が確保できなかった

*乗継フライトは別のチケットでエコノミー指定だから

など、様々な事情が考えられます。

次のフライトがエコノミーだから、とラウンジ訪問を諦めていませんか(ステータスは持っていない想定で)。

実は、多くの航空会社では、到着便がビジネスクラスであれば、乗継便がエコノミーでもラウンジ利用が認められる場合があります。

三大アライアンスによって規定は異なりますが、その中でもワンワールドは明確に条件があえばステータスの無いエコノミーへの乗継でもラウンジアクセスが可能である事を記しています。

ワンワールドは問題無し

こちら、ワンワールドのホームページから引用。

ワンワールドの規定
ワンワールドの規定

もし、乗継する際に、到着便が5時間以上のフライトであり、かつビジネスクラスを利用していた場合には、次のフライトがエコノミーであっても、ビジネスクラスのラウンジを利用が可能です。

ファーストクラスを利用していた場合はファーストクラスのラウンジが対象になります。

ただし、経由地での乗継便が翌日の午前6時を超えた場合の出発には、適応外にはなります。

キャセイパシフィック航空の事例>

例えば、メルボルン→香港(ビジネスクラス)、香港→羽田(エコノミークラス)を予定していたとしましょう。

オプションは2つあります。

オプション①

香港到着21:45(CX 104便)→香港出発翌朝08:45(CX 548便)

規定上では、この場合はラウンジアクセスは不可です(ただし、キャセイは乗客に優しい航空会社として知られるので、許してくれるかもしれません)。

オプション②

香港到着06:55(CX 178便)→香港出発08:45(CX 548便)もしくは16:20(CX 542便)

この場合であれば、同日乗継に当てはまるので問題無くキャセイもしくはカンタス航空のラウンジが利用可能です。

香港空港のキャセイラウンジ
香港空港のキャセイラウンジ

<カタール航空の事例>

これは結構可能性の高い例です。何故なら、ドーハから近隣諸国へのフライトの多くはビジネスクラスが搭載されていなく、ファーストクラスかエコノミークラスのみの2クラス設定になるから。

チケットによっては、出発地からビジネスクラスで発券しても、乗継フライトでファーストクラスが許されず、エコノミーになる場合もあります。

なので、羽田→ドーハ(ビジネスクラス)、ドーハ→カイロ(エコノミークラス)で例えてみましょう。

ドーハ到着06:30(QR 813便)→ドーハ出発08:10(QR 1303便)もしくは14:35(QR 1301便)

この場合、羽田→ドーハ路線は余裕で5時間を超えるフライトなので、ドーハではラウンジが利用できます。ただし、評判の高いビジネスクラス専用のアル・モルジャーンはワンワールド規定に当てはまらないラウンジのため、上級会員用のラウンジのみの使用に限られる可能性があります。

<同じアライアンス内で航空会社を変える場合>

今度は、カタール航空のビジネスクラスで羽田からドーハに到着し、そのまま別の航空会社に乗る想定で行きましょう。

もし、同じワンワールド系列の航空会社への乗継であれば、エコノミーでも、カタール航空のラウンジが使用できます

例えば、ドーハから同日にロイヤルヨルダン航空へアンマンへ飛ぶ、もしくはフィンエアーでストックホルムやヘルシンキへ飛ぶ、等。

もし、ワンワールド系列でない航空会社への乗継は適応外です。

スターアライアンスやスカイチームには明確な規定は無い

ワンワールドの様に、アライアンス同士のビジネスクラス到着・エコノミークラス出発の乗継に関しては規定に記載はありません。

念の為、スターアライアンスのホームページからラウンジ利用の規定を読むと:

スターアライアンスの規約
スターアライアンスの規約

あくまで出発便の利用クラスが対象になっている様です。

ただし、個別では各加盟航空会社に規定があり、特にルフトハンザグループは詳しく到着のシナリオがしっかり自社ホームページに記載があります。

<ルフトハンザの事例>

自社グループ(ルフトハンザ、スイス国際航空、オーストリア航空、ブリュッセル航空等)で長距離路線をビジネスクラスを利用し、乗継で他都市へ同じ自社グループ利用のエコノミー利用の場合に限り、自社ビジネスクラスラウンジが利用可能です。

ルフトハンザの到着ラウンジ規約
ルフトハンザの到着ラウンジ規約

もし、ファーストクラスで到着して、その後ビジネスクラスやエコノミーへ乗り継ぐ場合では、ファーストクラスラウンジが適応されます。

例えば、羽田からフランクフルトにルフトハンザのファーストクラスを利用して、同日中にパリへルフトハンザのビジネスもしくはエコノミーへ乗継する場合は、フランクフルト空港のファーストクラスラウンジが利用できます。

因みに、ファーストクラスターミナルは条件が適応外になっています。

細かな規約は以下の通り:

ルフトハンザの規約
ルフトハンザの規約

ルフトハンザ航空では長距離路線を飛行時間3.5時間と指定しているので、例えばエジプトのカイロからフランクフルトをルフトハンザのビジネスクラスで、その先のウィーンまでオーストリア航空のエコノミーで移動しても、フランクフルト空港ではビジネスクラスラウンジが利用できます。

重要なポイント:この条件を満たすには、同日乗継である事が必須です。到着して翌日出発の場合は適応外になります。

フランクフルト空港のルフトハンザビジネスラウンジ
フランクフルト空港のルフトハンザビジネスラウンジ

同一チケットで無くても大丈夫?

上記の条件に当てはまれば、別々のチケットで発券しても関係無いです。必要なのは到着したフライトの搭乗券と、乗継便の搭乗券。

搭乗券は破棄せず取っておきましょう。

まとめ

ワンワールドでは明確にビジネス→エコノミーの乗継でもラウンジ利用が可能な条件があるので、万が一該当するケースがあれば活用してみると楽しいでしょう。スターアライアンスはこの件には触れていませんが、ルフトハンザの様に個々の航空会社が対応している場合があります。特にファーストクラスラウンジが利用できれば最高です。

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