大阪も揃ったぞ!中東御三家のビジネスクラス比較

中東御三家と言えば豪華エアラインで知られるエミレーツ航空、カタール航空、そしてエティハド航空。

エティハド航空が2024年に関西空港を就航開始させてから、これら3社は東京と大阪の両都市に揃って見られる様になりました。

この記事では、3社のビジネスクラスを比較してサービスの違いを比較してみます。

以前にエミレーツ航空とカタール航空の全体を比較した記事を投稿しましたが、今回はもっと詳しく見ていきましょう。

尚、エミレーツ航空の羽田便(EK 312及び313便)は比較対象にしていませんが、以前に同航空の成田便と羽田便を比較した記事を掲載しましたので詳しくはそちらで。

成田便(2024年7月時点)

東京便は様々な航空会社の参入もあり、競争が激しいため各社とも自慢の機材を導入させています。

エミレーツ航空 エティハド航空 カタール航空
対象便名 EK 318/319 EY 878/879 QR 807/806
仕様機材 A380 A350-1000 777-300ER
座席配列 1-2-1 1-2-1 1-2-1
完全個室型 ×
食事の自由時間※ ×
機内有人バー × ×
アメニティーキットブランド ブルガリ(男女別) ESPA(男女兼) ディプティック(男女兼)
持ち帰り可能パジャマ × ×
日本で専用ラウンジ × ×

※ダイン・オン・ディマンドと呼ばれるもので、このシステムを導入している場合機内食は決まった時間に配布されず、乗客が指定する時間に提供されます。

座席:エミレーツ航空以外は完全個室型タイプ

3社とも全く異なるタイプを導入させており、エミレーツ航空のA380はスタッガード式(ANA787に類似)、エティハド航空のA350-1000はリバースヘリンボーン式(JAL787-9のSSIIIに類似)、カタール航空の777-300ERは独自の交互に設定された個室型(ANAのThe Roomに類似)です。

エミレーツ航空のみ、唯一ドアが設置されていないタイプで、その他2社は個室型です。

エミレーツ航空では窓際に収納スペースがたっぷりあるので、便利です。

快適さや広さで言うと、他の2社に若干劣るかもしれません。

エミレーツ航空A380ビジネスクラス
エミレーツ航空A380ビジネスクラス

筆者はエティハド航空のこの機材は試していませんが、似たタイプだとエジプト航空の787機で体験しました。

各座席ドアが付いていますが、そこまで仕切りが高くないです。

個人的には、窓際でも窓から少し離れているので景色を眺めるのに若干不便なのはネックです。

座席自体は快適ですけどね。

エティハド航空A350ビジネスクラス
エティハド航空A350ビジネスクラス※

※エティハド航空の公式ホームページより引用

そしてカタール航空自慢のQスイート。

こちらは今までのビジネスクラスの座席の中でダントツトップレベルでした。

仕切りも高く、プライバシー感も抜群です。

カタール航空Qスイート
カタール航空Qスイート

食事:エミレーツ航空以外は好きな時間にアラカルト形式で注文できる

エミレーツ航空だけは、決まった時間に一斉に食事を配布する一般的なシステムです。

対するエティハド航空やカタール航空は、乗客が好きな時間帯にメニューから好きなだけ色々なオプションを注文できる形式です。

後者の方が乗客にとってはありがたいですが、早めに注文しておかないと、フライト後半になって希望のオプションが品切れという事もあるので注意が必要でもあります。

エミレーツ航空機内食
エミレーツ航空機内食
エティハド航空和朝食
エティハド航空和朝食

エミレーツ航空とエティハド航空はトレイに載せられて運ばれるタイプですが、カタール航空はレストランスタイルでトレイは使用せず、アミューズまで提供されてずば抜けて本格的な食事が楽しめます。

前者2社も機内食のレベルは高いですが、カタール航空は更にワンランク上になり、他社のファーストクラスかそれ以上のクオリティーです。

カタール航空機内食
カタール航空機内食

機内有人バー:エミレーツ航空のみ

座席や機内食の自由度等は他社2社に負けてしまっていると言っても過言では無いエミレーツ航空ですが、最強の財産があります。

それは、機内の有人バー。

本来ならビジネスクラスを何十席と詰められるスペースを、敢えて機内ラウンジ兼バーを設け、豪快な体験です。

自分の様にシャイな人間でも、実際訪れると色々なスナックや飲み物が置いてあり、注文できて楽しいはず。

これはエミレーツ航空、しかもA380機材限定の醍醐味ですね。

飛行機旅行を一段ウキウキさせてくれます。

エミレーツ航空A380機内バー
エミレーツ航空A380機内バー

アメニティーキット:エミレーツ航空が一番豪快

この3社の中では、エミレーツ航空のアメニティーキットが一番たっぷり入っています。

しかも、男女で内容も異なり、男性用だとシェービングフォーム(何気に嬉しい!)やオーデコロン等が含まれていてずっしりきます。

ハイライトはブルガリ製の香水やローション等。

エミレーツ航空アメニティーキット
エミレーツ航空アメニティーキット

エティハド航空は最近一新されていますが、実際中身はESPA製のミストやローション以外一般的なアイテムばかりです。

エティハド航空アメニティーキット
エティハド航空アメニティーキット※

※エティハド航空の公式ホームページより引用

カタール航空は高価なユニセックスのディプティック製(恐らく市場価格的にはエミレーツ航空のブルガリ製よりも上)のスキンケア類が詰まっていますが、エミレーツ航空の方が日常として使い勝手が良いものが揃っていますね。

カタール航空アメニティーキット
カタール航空アメニティーキット

パジャマ:カタール航空のみ提供

ここで言うパジャマとは、JALやANAの様に使用後機内で回収されるのものでは無く、持ち帰りが可能の事を指します。

ビジネスクラスでパジャマを配布する航空会社は少ないですが、カタール航空はその一員。

カタール航空のパジャマ
カタール航空のパジャマ

厳密には、エティハド航空でもフライトが9時間以上の超長距離路線では配布される様ですが、日本路線がそれに当てはまっていても実際にパジャマが配布された事があるケースは聞かないのでもし間違っていたらご指摘下さい。

エティハド航空パジャマ
エティハド航空パジャマ※

※エティハド航空の公式ホームページより引用

成田の専用ラウンジ:エミレーツ航空のみ

エティハド航空とカタール航空はそれぞれ日本では提携ラウンジになりますが、エミレーツ航空のみ成田にはエミレーツラウンジを設置しており、エミレーツ航空の乗客だけが利用できる貴重なラウンジです。

ドバイの本家ラウンジよりもアウトステーションと呼ばれる世界各地のラウンジの方がプレミアム感があったり食事の質が高かったりするので、価値があります。

筆者は成田ではまだ利用していませんが、フランクフルト空港で体験した際にはクオリティーが高くて驚きました。

エミレーツラウンジの豪華アイテム
エミレーツラウンジの豪華アイテム

最後に、関西便を比較して、結論を纏めましょう。

サービス内容は基本一緒ですが、成田便と仕様機材が異なるので。

関西便(2024年7月時点)

エミレーツ航空 エティハド航空 カタール航空
対象便名 EK 316/317 EY 814/815 QR 802/803
仕様機材 A380 787-9 A350-900
座席配列 1-2-1 1-2-1 1-2-1
完全個室型 × × ×
食事の自由時間※ ×
機内有人バー × ×
アメニティーキットブランド ブルガリ(男女別) ESPA(男女兼) ディプティック(男女兼)
持ち帰り可能パジャマ × ×
日本で専用ラウンジ × × ×

※ダイン・オン・ディマンドと呼ばれるもので、このシステムを導入している場合機内食は決まった時間に配布されず、乗客が指定する時間に提供されます。

座席:エティハド航空が微妙に快適

成田便と異なり、関西便で導入されているエティハド航空の787-9とカタール航空のA350-900は個室型シートではありません。

エミレーツ航空は成田便と同様のA380機。

この中でエティハド航空のみが、向かい合わせの座席配列のため、足元が広くなっています。

個人的にはエティハド航空が若干他の2社よりも快適に感じられます。

エティハド航空ビジネスクラス
エティハド航空ビジネスクラス

カタール航空のA350-900機はリバーズヘリンボーンと呼ばれる、エティハド航空の成田便とほぼ類似している座席でドアが付いていないタイプです。

まとめ

それぞれ良さがあります。エミレーツ航空は座席や機内食の分野では最も劣っているかもしれませんが、その分他社では無い機内のバーやラウンジが設置されて楽しいし、アメニティーキットは豪華。カタール航空は機内食がとにかく豪勢でQスイートは本当に快適。エティハド航空はエレガントで関西便では3社の中で最も座席が快適でしょう。

スパム防止のため、コメントは管理者が承認してから反映されます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿

アーカイブ

過去投稿
上部へスクロール