JALマイル徹底攻略③〜エミレーツ航空とカタール航空のビジネスクラスに乗ろう!

個人的な意見ですが、一生に一度は体験した方が良いビジネスクラスの中に、中東御三家のエミレーツ航空とカタール航空があります。

様々な航空会社を経験してきた中で、エミレーツ航空の空飛ぶスナック的な楽しい時間が過ごせる空間と、カタール航空の様な超エレガントで他社のファーストクラス並みかそれ以上に匹敵するサービスをビジネスクラスで体験できるのは航空旅行を楽しみたい方には絶対おすすめしたいです。

JALは業界の中で唯一、マイレージプログラムとしてエミレーツ航空とカタール航空の両方と提携しているので、美味しいところを2つ横取りできるのは嬉しい事です。

過去記事にエミレーツ航空とカタール航空どちらがおすすめ?を解説しましたので、どちらが読者さんに似合っているか参考になるかと思います。

エミレーツ航空A380バー
エミレーツ航空A380バー

エミレーツ航空

<実はエミレーツ航空の特典航空券入手はハードルが高い;JALはそれが行使できる特権!>

エミレーツ航空の特徴は、保有機材が全て大型でA380では機内にシャワー(ファーストクラスのみ)やバー(ファースト・ビジネス共用)を搭載し、ドバイをハブに世界中にネットワークを展開させている事。

その知名度と規模から「アライアンスに属す必要が無い!」と強気の姿勢を示し、名のある航空会社としては珍しく3大アライアンスに入っていません。

そのため、エミレーツ自社のマイレージ会員で無い限り、特典航空券を得るハードルがとても高いのです。

マリオットボンヴォイの交換相手ではあるのでもしこちらでポイントが貯まっていれば自社のマイレージに移行する事はできますが、あくまで他社エアラインで特典航空券を得る手段は限定的です。

しかも、自社や提携先であるエアカナダではマイルの改悪が進んでしまいコスパは良くない。

そんな中、JALマイレージバンクは依然として従来の必要マイルで発券が可能です。

燃油サーチャージが大幅に請求される様になってしまいましたが、それでもエミレーツ航空の特典航空券を発券できる事はJALの特権でもあります。

<乗るなら楽しいA380!>

エミレーツ航空に乗るなら、2階席の後方に設けられている機内バーがあるA380機。

現在、日本路線では成田便と関西便がA380機材で運行されています。

羽田便はボーイング777なので機内バーがないタイプになります。

A380なら座席もスタッガード式のフルフラットベッドになり、全席通路アクセスです。

羽田便のボーイング777も2024年9月から改装機材で同様のシートになりましたが、それでも未だに9割以上の同機材は2−3−2配列と全く時代遅れのシートです。

エミレーツ航空A380ビジネスクラス
エミレーツ航空A380ビジネスクラス

<エミレーツ航空の日本⇄ドバイ往復は丁度距離ベースギリギリでフル活用できる!>

前回の記事、「JALマイル徹底攻略②」で触れた距離ベースを最大限に活用できる手段に匹敵するのが、成田・大阪⇄ドバイ路線。

もう一度、早見表を表示してみましょう。

JMB提携航空会社ビジネスクラス特典航空券必要マイル
JMB提携航空会社ビジネスクラス特典航空券必要マイル
東京⇄ドバイ総距離
東京⇄ドバイ総距離

東京⇄ドバイ往復は総距離が9,914マイル、丁度8,001〜10,000マイル内をギリギリに活用する事ができて、往復ビジネスクラスの特典航空券は85,000マイルです。

大阪⇄ドバイ往復は9,442と東京路線より若干短く、こちらも同必須マイルですね。

成田⇄ドバイ路線は特典航空券枠はかなり人気で混雑しているので、まだ空席が探しやすい関西発着の方が日程調整がしやすいかもしれません。

2025年6月の発着で、関西⇄ドバイ往復ビジネスクラスで検索してみましょう。

関西→ドバイ便詳細
関西→ドバイ便詳細
ドバイ→関西便詳細
ドバイ→関西便詳細
必要マイルと諸税等
必要マイルと諸税等

燃油サーチャージが加算されるので諸税等は高額であるものの、片道10時間前後のフライトを2区間も乗って、85,000マイルで足りるというのは強気でいるエミレーツ航空としてはかなりお得です!

ただし、成田便も関西便も往復深夜便のため機内食はフルコースで無く、軽食と朝食のみなので食事は期待しない方が良いでしょう。

エミレーツの日本便機内食については過去の記事に解説しています。

因みに日本⇄ドバイ間の片道は60,000マイルが必須なので、これなら85,000マイルで往復にした方が価値は全然高いです。

関西→ドバイ片道必要マイル+諸税等
関西→ドバイ片道必要マイル+諸税等

<マイルが足りなければ、イスタンブール⇄ドバイの片道が30,000マイルから!>

もし限られたマイルしかないのであれば、A380を満喫できるフライトはイスタンブール⇄ドバイ路線です。

片道あたり距離が1,870マイルなので、1,001〜2,000マイル圏で必要なのは30,000マイル。

5時間前後のフライトが楽しめます。

機内食は長距離路線と同じフルコースメニューが提供されます。

ドバイ→イスタンブールA380運行便
ドバイ→イスタンブールA380運行便

「388」と記載されているのが、A380機材での運行です。

必要マイル+諸税等
必要マイル+諸税等

あー、諸税等が高額ですね・・・あまり関西⇄ドバイの往復分と変わらないので、これなら頑張ってマイル貯めて日本から利用した方がお得感はありますね。

エミレーツ航空機内食前菜
エミレーツ航空機内食前菜

カタール航空

<世界一豪華なビジネスクラスを体験するならカタール航空!>

カタール航空のビジネスクラスは桁外れに良いです。

エミレーツ航空は「楽しく明るい🎵」ですが、もし「豪華さ」で乗るのであればマジメ系カタール航空には敵いません。

いや、むしエミレーツ航空のファーストクラスとカタール航空のビジネスクラスが同じ土俵で比較できるぐらいと言っても過言では無いです。

過去に、カタール航空ビジネスクラスが他社のファーストクラスと比較できる点10選を解説しました。

カタール航空機内食
カタール航空機内食

<乗るならQスイート:777とA350-900の一部, A350-1000全機材に搭載>

カタール航空を代表するビジネスクラスのQスイートは実は一部の機材のみに搭載され、一部のボーイング777には2−2−2配列の座席も存在します。

フルフラットになりますが、老朽化が進んでいる上にプライバシーが無いので、ハズレくじを引いたら残念ですが・・・ビジネス需要がある大都市(東京等)はひとまずこの機材が使用される確率は低いでしょう。

スケジュール上、このQスイートは日本路線だと成田便のみに導入れています。

関西便はQスイートではありませんが、1−2−1配列のリバースヘリンボーン式のシートが搭載されているのでこちらも悪くは無いでしょう。

カタール航空ビジネスクラスQスイート
カタール航空ビジネスクラスQスイート

<ワンワールド特典なら他の同アライアンス航空会社と旅程を組み合わせができる>

前回の記事②で触れたエールフランスや先程のエミレーツ航空の特典航空券はワンワールドアライアンスに属さないので、単独でしか発券できません。

しかしカタール航空はワンワールド系なので、検索の際、カタール航空のみで旅程を組む必要が無く、他社同系列のアライアンスと組み合わせができる事がメリットです。

これで面白い周遊ができます。

例えば、総移動距離12,001〜14,000マイル内に収めれば、110,000マイルで済みます。

これだけあれば、中東(ドーハ&アンマン)、南欧(アテネ)、中欧(フランクフルト)を周遊して日本に戻る事ができますね。

参考日程
参考日程

利用区間と航空会社は以下の通り。

区間 航空会社
成田→ドーハ カタール航空
ドーハ→アンマン ロイヤルヨルダン航空
アンマン→アテネ ロイヤルヨルダン航空
フランクフルト→成田 JAL

アテネ→フランクフルト間は自力移動です(14,000マイルをオーバーするため)。

移動マップ※
移動マップ※

※gcmap.comで作成

14,000マイル内に収まっている
14,000マイル内に収まっている
1区間目はカタール航空+ロイヤルヨルダン航空
1区間目はカタール航空+ロイヤルヨルダン航空

最初の成田→ドーハはQスイートである可能性が高く、12時間45分も機内で寛ぐ事ができます!

2区間目はロイヤルヨルダン航空
2区間目はロイヤルヨルダン航空
3区間目はJAL
3区間目はJAL
必要マイル+諸税等
必要マイル+諸税等

あれれ?何故5,000マイル増えているのだ??110,000マイル内で収まるはずだけど・・・理由が分かれば教えて下さい!

諸税等は燃油サーチャージ込みで80,000円弱。

合計31時間3社のビジネスクラスに乗れて、この必要マイル数は結構アリでは無いでしょうか。

JALの代わりに、フィンエアーのヘルシンキ経由も同じ必要マイル数です。

<保持しているマイルが少なければ、ヨーロッパや東南アジア⇄ドーハ経由ドバイ等が42,000マイルから!>

Qスイートに乗れる可能性が高いのは、中距離路線以上。

例えば、東南アジアのクアラルンプール、シンガポール、もしくはヨーロッパ各地からドーハ路線に乗れば、ギリギリ2,001〜4,000マイル枠に収める事ができます。

必須なのは42,000マイルです。

例えば、クアラルンプール⇄ドーハ⇄ドバイは片道あたり総距離が3,900マイル。

クアラルンプール→ドーハ→ドバイの移動距離
クアラルンプール→ドーハ→ドバイの移動距離
クアラルンプール→ドバイカタール航空オプション
クアラルンプール→ドバイカタール航空オプション

ドーハ→ドバイはエコノミークラス利用です。

カタール航空では、近隣諸国へのフライトにビジネスクラスの設定は無く、ファーストクラスかエコノミークラスの2クラス設定のみです。

なので、ビジネスクラスのチケットで検索すると、ビジネスクラスの設定が無いフライトは必然的にエコノミークラスへダウングレードになります。

必要マイル+諸税等
必要マイル+諸税等

諸税等も13,600円と良心的です。

筆者は2023年9月に丁度このクアラルンプール→ドーハ→ドバイ間をこのルートで特典航空券を入手しました。

この場合、ドーハ→ドバイ間はエコノミークラスですが、カタール航空の規定で5時間以上のビジネスクラスフライトから乗り継ぐ場合には、例え次のフライトがエコノミーであってもドーハでビジネスクラスラウンジを利用する事ができます。

ドーハ空港のカタール航空ビジネスクラス専用ラウンジ(ステータスのみでの利用は不可)は本気で豪華なので、必ず寄った方が後で後悔しません!

ドーハ空港カタール航空アルモルジャーンガーデンラウンジ
ドーハ空港カタール航空アルモルジャーンガーデンラウンジ

この記事で参考にしたルート、必要マイルと諸税等

エミレーツ航空 必要マイル 諸税等
関西⇄ドバイ往復 85,000 77,130円
関西→ドバイ片道 60,000 38,060円
ドバイ→イスタンブール片道 30,000 65,690円
カタール航空 必要マイル 諸税等
成田→ドーハ→アンマン→アテネ/フランクフルト→成田

(ロイヤルヨルダン航空&JAL利用も含む)

115,000 77,700円
クアラルンプール→ドーハ→ドバイ片道 42,000 13,600円

まとめ

JMB提携航空会社として、エミレーツ航空とカタール航空の特典航空券にする際に往復・周遊オプションと限られたマイルで乗る場合の2パターンを参考例で解説しました。ビジネスクラスに乗るのであればエミレーツ航空ではA380機材、カタール航空ではQスイート搭載機材に乗る事をお勧めします。

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