クイーンエリザベス国立公園(以下QENP)はライオン観察に絶好な場所
ウガンダ西部に位置するQENPは国内随一のサバンナ地帯。
面積は1,978平方kmで大阪府より若干広い。
そんな広大な土地で生息するライオンはわずか130頭なので、貴重な存在です。
そのため、ここではライオン・トラッキングと呼ばれる追跡するプログラムに頼りながら、サファリを楽しめます。

園内には2箇所ライオン観察が実施できる場所があり、まずは北部のいわゆる典型的な草原地帯に住むライオンの群れ。
もう一つは、国立公園南部、コンゴ民主共和国の国境地帯に位置する、木に登って睡眠をするライオンの家族がいる場所。
午前中は、まだライオンが活発な時間にサファリを実施します。
北部のライオンの群れ観察
早朝の園内は野生動物が群れをなして彷徨っています。


ライオントラッキングには専属のガイドがサファリカーに同乗し、探知機でライオンを追跡。


居ました!!!





目つきとか、くつろぎ方は猫そのもの!
筆者は猫を飼っているので、とても親近感が湧きました。


ルウェンゾリ山地はアフリカで一番標高高い山脈。
5,000mを超えるピークがいくつか並びますが、一年中雲に隠れやすく、山頂が眺められる可能性は常に低いです。

木の枝にはヒョウが隠れていました。

うわ、猫だ!!


↑岩かと思ったらこちらはカバの群れが泥の中で休眠中。
足場と思って間違えて踏むと大変な事になりそう😱
午後は園内のクラフトショップ散策。
ウガンダは、穏やかな人が多いから店に入っても基本しつこくものを売ろうとしません。

南部の木登りライオン観察
こちらはQENPの南端、イシャーシャという場所へ向かいます。



イシャーシャはコンゴ民主共和国との国境沿い!
細い川が国境線となっていて、悲しい事に対岸は30年も続く内戦が全く止まないどこか、未だに激化する事もある。
そのため、若干この辺りは緊張感が走ります。

これがコンゴ民主共和国との国境。


対岸は政府軍があまり機能しないエリアで民兵が潜んでいる地域でもあるので、これだけすぐ泳いで渡れる様な川幅が狭とちょっとドキドキします。
ここで、人生で体験したコンゴ民主共和国に関係する摩訶不思議な体験を記載させて下さい。
コンゴ民主共和国に入国する前に何かが救ってくれた?
2010年にアフリカでバックパック的な旅行をしていた時に、当時も内戦中のコンゴ民主共和国(以下DRC)にルワンダから陸路で入国して、乗合ジープで密林の中を数日間かけて横断して、コンゴ川沿いの都市、キサンガニへ向かう予定でした。 事前に東京の大使館で人生で最も高額なビザ代を払っていて、もうほぼ行くという事は確定していました。 ルワンダとDRCの国境のギセンニに、首都キガリからバスで到着して翌日には歩いて現地に入国する予定です。 その日、両国にまたがるキブ湖という広い湖があるのですが、砂浜に現地の人が沢山集まり、そこから凄まじい悪臭が漂いました。 湖をよく見ると、そこには十字架に紐で括り付けられた男性がいて、顔には無数の弾丸の跡が・・・ 確実に隣国から漂流したものでしょう。 その後、宿に戻って「あんなの見てからDRCなんて行っていいのかよ・・・」と悩んでいてデジカメをいじっていたら、なんとデジカメのスイッチを入れるとレンズが半分までしか出てこない(当時のデジカメはスイッチを入れないとニョキってレンズが出てこないタイプだった)。 電池の問題?なんでこんな中途半端なの??と思い、デジカメが使い物にならなければDRCに入国なんてしても意味無い、と判断しました。 その日は何度カメラをいじってもどうしてもレンズが復活せずに。 ルワンダに残る事にして予定を変更し、翌日、首都キガリに戻るためにバスに乗った瞬間・・・ カメラに電源入れたらなんとちゃんと普通にレンズが復活していました!! なるほど、◯体目撃やカメラ事件は、内戦中のDRC横断なんて危ない事するんじゃねー!という何かのお告げであった事を実感させてくれました。 ま、結果的にこのカメラ、アフリカ旅行の最後の方で見事エチオピアのバス停でスリにあって盗まれてしまったんですけどね(笑)。 あの時DRCに入国していたら今の自分が無かったかもしれません😖 |
話が脱線しました・・・
で、今回ずっとお世話になったドライバー兼ガイドのロバートさんが、
「うーん、今回ライオンは見当たらなそうだね〜」
と諦めて、イシャーシャゾーンを離れる事にします。
管理局のゲートを去る直前に警備員と話をしていて、どうやら近くに居るらしいという情報が・・・
戻ってその特定のいちじくの木に向かうと、いました!
家族で皆睡眠していました。




なんでイシャーシャのライオンは木登りをするの?
本来、ライオンはヒョウと違って木に登る事はしません。
どうやらこの辺りは他のサバンナ地帯よりも標高が低く、地上で活発な吸血するツェツェバエを避けるために木に登って休むとか。
確かに、我々のサファリカーもこのイシャーシャ付近には沢山のツェツェバエが飛んでいて一生懸命追い出しました。
人間も刺しますが、蚊と異なってしつこくないのと追っ払いやすいです(所詮ハエなので)。

まとめ
恐らくサファリの中で一番観察したい動物といえばライオンがトップに来ると思います。そのライオンを観察しやすくなっているのがここウガンダのクイーンエリザベス国立公園。広大なサバンナのライオンだけでなく、木に登る珍しい光景も確認する事ができます。アフリカ各地でサファリを経験した中で、ライオン観察はここが一番充実していました。