エアインディアB747ファーストクラス搭乗記:ベンガルール→デリー

航空会社:エアインディア
便名:AI 87
フライト区間:ベンガルール→デリー
フライト利用日:2017年2月27日(月)
予定出発時刻:21:40発
実際の離陸時刻:22:05発
予定到着時刻:翌00:25着
実際の着陸時刻:翌00:19着
時刻表上のフライト時間:2時間45分
実際の飛行時間:2時間14分
>機種:ボーイング747-400
利用クラス:ファースト
座席番号:2A
機材番号:VT-ESO
機材導入日:1993年12月10日

お断り:今回は急に決まった出張帰りのため、携帯カメラ(安物)での撮影だったので普段の搭乗記と比べるとかなり画質が悪いです。予め了承下さい。

もともと、エコノミーで確保していたフライトですが、遊び心でビジネスクラスとファーストクラスの料金を検索したところ、このフライトに限って通常の料金の3分の1以下の料金設定でした!エコノミーは通常料金と一緒。

一番安いエコノミークラスにたったRs. 3,000(約5,000円)でビジネスへアップグレードでき、更にRs. 2,000(約3,500円)の追加でファーストへアップグレードができる!フライト時間が2時間以上あるので、これはアップグレードする価値ありです。

しかも、この機材は今では珍しいジャンボジェット機材B747-400での運航。昔は多くのジャンボ機を運航していたエアインディアも今や数機しか運航していなく、運良く期間限定でバンガロール(今は改名されベンガルールに)便に飛ばしていました。普段だったらこのフライトは小さめなA321機材での運航ですが、バンガロールの空港が現在日中滑走路の点検で使用できず、その分纏めて大型機での運航にしたのでは無いかと判断します。この機体ももうすぐリタイヤ予定です。

B747は昔インドからアメリカやロンドンに運航していた長距離路線機材なので、国内線機材にある様な狭いなんちゃんてビジネスでは無く、昔の長距離路線用のビジネスとファーストのシートが体験できるのです。

前置きが長くなりました。

バンガロール空港のチェックインカウンター。423人乗りの機材に対して、カウンターは5つしかありませんでした。バンガロールにこれだけの大型機材が運航するのは珍しいらしく。僕がチェックインカウンターへ着くと「あなたがバンガロール発エアインディアのファーストクラスの初めての搭乗者です」と言われました。恐らく1週間たらずの期間限定のため、ファーストクラスの手続きにあまり慣れていない様で(カウンターはビジネスと兼用)、「本当にファーストクラスの乗客ですか?」なんて言われました(笑)。予約システムどうなっているの?

このB747-400機、ファースト12席、ビジネス26席、エコノミー385席のかなりエコノミー重視の機材です。ただ、事前で調べた感じではどの予約クラスも多くの空席がある様でした。まぁ、普段は180席ぐらいの機材での運航なので今回は2倍以上のキャパがありますもんね。

チェックインカウンター(64~68まで)
チェックインカウンター(64~68まで)

人生で初めての3クラス運行時でのファーストクラスチケットを正規に購入しました。とは言っても3万円もしないのですが(笑)。マイルはしっかりファースト並みに、一番安いエコノミーと比べて8倍も貯まるので、結構うれしいです。ちなみに僕はスタアラはターキッシュエアラインズに貯めています。もうすぐゴールドに達成できるので楽しみ^^。

搭乗券
搭乗券

さて、この搭乗券、何かが可笑しいです。

搭乗券
搭乗券

そう、チェックインカウンターで係員が申し訳なさそうに「ファーストクラス用の搭乗券が切れているので、これで許してください」みたいな感じで手書きでビジネスクラスのところを訂正して「FIRST」と書き換えていました。エアインディアらしくていいよ!

ラウンジクーポン
ラウンジクーポン

ラウンジはこじんまりとしたバンガロール空港にしては結構広く、食事も豊富でした。美味しいスイーツがあったので評価ポイントがアップします^^。エアインディア自社のラウンジでは無く、パートナーラウンジです。Above Ground Level Loungeとまぁ覚えにくい名前のラウンジ(笑)。

ラウンジ入口
ラウンジ入口
ラウンジ内
ラウンジ内
ラウンジ内
ラウンジ内
半個室コーナー
半個室コーナー
ラウンジ内
ラウンジ内
ラウンジ内
ラウンジ内
ラウンジ内
ラウンジ内
チキンカレー
チキンカレー
ペンネ
ペンネ
中華風焼きそばと野菜の餡かけ
中華風焼きそばと野菜の餡かけ
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サラダ
フルーツタルト!
フルーツタルト!
フルーツケーキ!
フルーツケーキ!

今回は国際線出発ゲートになるため、国際線ラウンジです。国内線ラウンジでは提供されていないお酒が飲めるのです。とは言っても風邪気味のため、モヒートをいっぱいだけ。バーテンダーがカクテルを作ってくれます。

バーテンダー
バーテンダー
おつまみ
おつまみ

食事はケーキは美味しかったですが他はまぁまぁでした(というのはホットミールが冷えていたからだと思う)。奥のスープはホットアンドサワースープです。

エアインディアですが実は今まで十数回連続ですべて遅延しています。辛うじて11回目(だったかな?)にして現地に15分程度の遅れでそれは自分の中では定刻通りでした。今回も遅れを想定していました。

綺麗なバンガロール空港
綺麗なバンガロール空港

案の定、デリーから折り返すフライトは定刻より15分遅れてきましたが、エアインディアにしてはまだマシな方です。

遅延なんて今はどうでも良いのです。この格好いいB747にこれから乗れるという感動とファーストクラスという楽しみでいっぱいだったからです。

恰好いいですよ、昔ながらのジャンボ機は。

B747-400機
B747-400機

大型機のため、2つのゲートを利用しての出発です。一つがファースト・ビジネス専用と、もう一つがエコノミー専用。ファースト・ビジネスは第一号として機内に入りました。

機内に入って搭乗券を見せると、ご年配の男性シニアクルーが座席まで案内してくれました。ファーストがあるのは機体のノーズの部分。昔ながらの「ファースト」というクラシックな感じです。このようなカーブが掛かったキャビンの体験ができるのはボーイング747だけですね。

エアインディア ファーストクラス:ファーストキャビン
ファーストキャビン
ファーストキャビン
ファーストキャビン
僕の座席
僕の座席
広い広い
広い広い
足を伸ばしても余裕すぎる
足を伸ばしても余裕すぎる
窓は贅沢に4つ分
窓は贅沢に4つ分
B747特有のデザイン
B747特有のデザイン
クラシックな感じの天井
クラシックな感じの天井
シートコントローラー
シートコントローラー

この時、別のシニア男性クルーが挨拶にやって参りました。どうやらファースト担当は2名。乗客は僕だけ1名(笑)。ウェルカムドリンクを聞かれ、今回は国内線のためシャンパンは提供できない事に残念がっていました。僕も残念。ジュースをお願いしたら、2種類持って着くれました。オレンジとアップルです。

ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンク
ジュース2種
ジュース2種
皆様へかんぱ~い!
皆様へかんぱ~い!

出発まで時間があったのでクルーと記念撮影。

シニアのサンジェイさんと
シニアのサンジェイさんと
同じくシニアのディーパックさんと
同じくシニアのディーパックさんと

個人的には若いクルーよりも経験豊かなシニアのおじちゃん&おばちゃんクルーの方が好みです。サービスに慣れているから落ち着くし。ディーパックさんは30年間エアインディア勤務らしいです。

エアインディアでは、機材によって専用クルーがいるので、ディーパックさんに関してはB777とB747を担当されているそう。B777はアメリカ路線中心の長距離機材なので、ベテランクルーが充てがわれるのですね。インドの普通の国内線用機材にはシニアクルーはあまり居ないので貴重な体験です。

離陸後すぐに機内食。ここで一点だけ残念なことが。

機内食はビジネスクラスのものでした。エアインディアのファーストクラスは他の体験記を読むと国内線(例えばムンバイ⇔デリー路線)でもビュッフェカートがやってきてそこから好きなものを選んで取ってもらうスタイルなんだけど、ワントレーで決まった食事がやってきました。でも、メインディッシュはなんと国内線なのに4種類から選べます。ベジの欧風・インド風と、ノンベジの欧風・インド風です。

最初はノンベジの欧風を頼みました。スパゲッティのボロネーゼソースだったのですが、これがかなり美味しかったです。インド系航空会社で欧風料理って結構チャレンジ(カレーが美味しいから)なのですが、出張先でカレーが多く飽きていたので欧風で。

ディナー(ビジネスクラス用)
ディナー(ビジネスクラス用)

シンプルなトマトとキュウリのサラダ、インドの蜜漬けのお菓子グラーブ・ジャムーン、温かいパンと一緒です。

グラーブ・ジャムーン
グラーブ・ジャムーン

パスタは量が多くなかったので実はちょっとまだ小腹が空いていました。パスタが美味しかったとディーパックさんに伝えたら、なんとチキンカレーも持ってきてくれました!メインを機内で2皿食べるなんて初めて(笑)。エアインディアのカレーにはずれはありません。

でも、エコノミーでも同等レベルなので、特別感は特にありません(だからエコノミーとしてはかなりがレベルが高いのです)。チキンカレーにはほうれん草とトウモロコシが入ったサーグと呼ばれるカレーも一緒に。こちらはライスがたっぷり!

2皿目のメイン
2皿目のメイン

さすがにライスは食べれませんでした。

そうしたら、なんとディーパックさんもう2種類持ってきてくれました!何このサービスは!

インド風ベジ(カレー風味の野菜炒め)と、欧風ベジ(豆腐ハンバーグみたい)。さすがに食べれないよと言っても、ぜひ試してほしいと言われて、特にインド風の野菜炒めは食べてくれと言われたのでそれだけ頂きました。

更にメインがやってくる!
更にメインがやってくる!
はい、2皿目と3皿目
はい、2皿目と3皿目

せっかくなので、ライスは一切手を付けず野菜だけ頂きました。エアインディアではインドカレーを食べてねというオーラがしっかり伝わりました(笑)。もう腹が爆発寸前です。

3皿目のミックスベジタブル
3皿目のミックスベジタブル
食後の紅茶
食後の紅茶

残念ながら紅茶はエコノミーと同じ安物ティーバックっぽい味のものでした。国内線だから手抜きなのかもしれませんが、国際線でこのレベルが出たとしたら紅茶の国インドとしての恥です。

乗客一人だけなのでサービスは早いです。離陸して1時間後には食事は終わりました。次はシートで少し遊んでみます。

フラット状態
フラット状態
フラット状態
フラット状態
フラット状態
フラット状態

この昔ながらのファーストクラスシートは解放感がすごくてスペースの贅沢感がたっぷりありますね。

ファーストキャビン
ファーストキャビン
ファーストキャビン
ファーストキャビン

次に機内を見たいと言ったら、サンジェイさんがエスコートして案内してくれました。

ファーストの後ろはすぐにエコノミーになります。ビジネスクラスは2階席オンリーなのです。

さて、エアラインマニアの貴方に質問です。下の2枚、他社のエコノミーと何が違うか判りますか?ゆっくり見てください。これはB747機です。

エコノミーキャビン前方
エコノミーキャビン前方
エコノミーキャビン前方
エコノミーキャビン前方

判りましたでしょうか?

答えは:

座席配列がなんと3-3-3

どの航空会社でも僕の知る限りではB747機のシートアレンジは3-4-3。横1席少ないのです。でも、この3-3-3は前方エコノミーのみで、L2ドアより後ろのエコノミーは通常の3-4-3になります。プレミアムエコノミーはエアインディアには無いので、前方だけのちょっとした贅沢ですね(ただ、実際座ってみると前の座席とのシートピッチが狭かったので、その分の穴埋めかもしれません)。

次に2階席へ案内してくれました。ビジネスクラスです。

ビジネスクラス
ビジネスクラス
シートピッチ
シートピッチ
ビジネスシート
ビジネスシート
シートピッチ
シートピッチ

普通の国内線使用機材と比べるとかなりゆったりしています。あくまで昔の長距離路線用なので現代の長距離路線用シートと比べると狭いですが、2時間ちょいのフライトでは丁度良い。乗客は3名ぐらいしかいませんでした。通りで料金を下げる訳だ。。。

機内ツアーが終わった後はファーストクラスへ戻ります。やはりビジネスと比べるとファーストはかなりゆったりしています^^。30分たらずですが、ぐっすり寝られました。シートはクッションがかなり厚くとても寝心地が良かったです。快適すぎる。。。

デリー到着時、出口がエコノミーの方一箇所だけでした。そのため、エコノミーを通って行かなければなりませんでしたが、優先してくれ、別れ際には「Thank you Mr. Sushimaru」と名前で呼んでくれました。短距離でも名前を憶えてくれるって嬉しいです。

<エアインディア国内線ファーストクラスの印象>

ビジネスクラスの機内食を提供した事は残念だったけど、その分クルーは一生懸命サービスを提供してくれました。メインを数種類持ってきた事は良い思い出です(笑)。たった2時間だけでしたがマハラジャの気分にさせてくれました。適当なところはあるけど、歴史が長い分どこか重厚感を感じさせられます。エアインディアは好みが分かれると思いますが、「無理な笑顔」が無く自然な感じなので、本当にサービスが良いときは心からしてくれているんだなぁと言う感動があります。

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「エアインディアB747ファーストクラス搭乗記:ベンガルール→デリー」への2件のフィードバック

  1. 初めまして、いつも楽しいブログをありがとうございます。私もFirst大好きなのですが、このシート懐かしいですね。乗ってみたくなりました。5月にエドレジに乗るためムンバイまで行くのですが、ムンバイでやりたいことはアルフォンソマンゴーを食べるぐらいなので、乗ってみたいです。ムンバイからどちらかにこの機材の運行はありますでしょうか?ご存知でしたら是非教えてくださいませ。

  2. コメントをありがとうございます。5月ですと、ムンバイ発のエアインディアB744運行ルートはハイデラバード経由のジェッダ行きです。ムンバイ⇔ハイデラバード間も利用が可能なので、手っ取り早く乗るには良いルートですね。

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