日本・トルコの友好を証明する合作映画「海難1890」

ターキッシュエアラインズでは、「トルコ映画」のジャンルの中で一番最後を選ぶと「Ertugrul 1890」というタイトルを選択できます。日本語名は「海難1890」。実際の話をベースに制作された合作映画です。簡単に話を纏めると。。。

時はオスマン帝国時代の1890年。日本と友好関係を築くために天皇陛下へ挨拶をしに600人を引き連れてエルトゥールル号で日本まで航海します。

無事、日本で目的を果たし、トルコへ向かって帰るところで事件が。台風で海が大荒れとなり、紀伊半島の串本沖で船は座礁し、後に爆発する。船員は沖に打ち上げられ、多くの死傷者が発生。爆発音で駆け付けた村民は僅かに生き残った船員を一生懸命になって治療し、手当してあげます。そして彼らは無事トルコへ帰国。

海難1890:映画のワンシーン
映画のワンシーン

そして、その95年後のイラン。

1985年、イラン・イラク戦争中、サダムフセインが停戦合意を破棄し、48時間以内にイラン上空に飛ぶすべての飛行機を撃ち落とすと宣言。自分の当時は約450人の日本人がテヘランに住んでおり、日本大使館は駐在員をはじめとする日本人在住者のための救援機を日本政府に要請するにもなんと安全の関係で拒否。映画の中で、日本人学校の女性職員が「どうして日本が自国の国民を助け出せないんですか?」とショックしたとき、たまたま知り合ったトルコ大使館職員にダメ元でどうにか助けられないか援助を求めます。

その間、テヘラン在住の日本人はすぐにフライトで離れようとするけどどの飛行機会社も自国民救出のため日本人が乗るフライトは無く、すべて満席。もう時効も切れる時。このままだと、日本人はテヘランに取り残される運命になってしまう。

この話がトルコの首相まで伝わる。自国民の救出で精一杯なのに、ここで外国人なんて助けたら後で国民からクレームの嵐が来ても可笑しくない状況。でも、大統領は日本国民を自国民より優先にして、救援機を時効が切れるの数時間前ぎりぎりに2機送り(それがトルコ航空)、日本人を先に救出し、テヘラン在住のトルコ国民は飛行機で無く陸路で帰らせます。

テヘラン在住の日本人も、何故トルコが自国民より優先に日本人を救出してくれかが理解できない中、トルコ政府の発表は:

「100年前のお返しです」

そして、これをした事にトルコ国民から反発を恐れていたトルコ政府は、逆に国民から絶賛される電話が多くあったとか。

最後の方、かなり泣けました。

2015年12月に放映された映画が今でもターキッシュのテレビプログラムにあるという事は、ずっとその映画はあるのだと思います。是非、ターキッシュエアラインズに乗るならこの映画を観て頂きたい。

 

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