航空会社:日本航空(JAL)
便名:JL 725
フライト区間:成田→ジャカルタ
フライト利用日:2018年11月23日(金)
予定出発時刻:10:55発
実際の出発時刻:11:08発
予定到着時刻:16:55着
実際の到着時刻:17:11着
時刻表上のフライト時間:8時間00分
実際のフライト時間:8時間03分
機種:ボーイング787-9
利用クラス:ビジネス
座席番号:3K
7月に乗ったデリー→成田の延長チケットです。その際も787-9の機材だったので、座席の詳しい事はこちらで確認ができます。
空港第2ビル駅には京成スカイライナーで07:01に到着。チェックインカウンターへ向かい、受託荷物が無い事から自動チェックイン機を利用しました。ビジネスクラスやファーストクラスだとわざとカウンターへ行って手続きしたい、というのもありますが、ここは便利を買いました(笑)。
さて、保安検査所。上級会員では無いJALビジネスクラスの乗客は、ワンワールドのファーストラックが利用できます。反対にJALエコノミークラス乗客でもサファイア以上のステータスを持っている場合にはもっと限定された格式高きJALファストセキュリティーレーンを利用できます。ビジネスクラスの特別感あまり無いなぁ(笑)。
保安検査所って07:15にオープンするんですね。07:10にはチェックインが完了したので、その時間はもう既にかなりの長蛇でした。ワンワールドのファーストトラックもざっと30人ぐらい並んでたかな。オープンすると効率良くスムーズに流れました。
まずはワンワールド系ラウンジ巡り
出国後、3つのワンワールドラウンジに滞在しました。
>JALサクララウンジ(本館3階)
>アメリカン航空アドミラルズラウンジ
>カンタスラウンジ
もう一つ、ワンワールド系でキャセイパシフィック航空のラウンジも使用できましたが、事前に利用者のブログ記事を読むと大したラウンジでは無く、ハーゲンダッツのアイスクリームぐらいが楽しみの特徴と読んだのでパスしました。
搭乗時間は搭乗券に記載の通り、10:35ピッタリに開始。毎度JALの時間の正確さは脱帽です。
ビジネスクラス・サファイア会員の列には一番前に並びました。ダイヤモンド会員の乗客が搭乗した後は自分の番。搭乗口で、ハプニングが起こります。
「ピーッ」
搭乗券をかざした時、音が鳴りました。地上係員が「ちょっとお待ち下さい」と。
嫌な予感が。。。まさかのダウングレード?それとも座席変更のお願い?絶対窓際では無いと嫌だよ、と心の中で思っていたら、係員の方が帰ってこられました。
「すしまる様、申し訳ないのですが、こちらのお座席、足掛けのところにひびが入っておりますが、支障は無いのでこのままご案内させて頂いて宜しいでしょうか?」
何、そんな事?今まで、他社でそんなケースは多々あったし、シミがたっぷりついたシートとかもっと嫌な経験しているよ。もちろん、リクライニングがちゃんとできれば問題なんてありません。JALさん、丁寧ですよ、貴社は。
逆を返せば、ちょっとした事で(日本人客の)クレームが多くて大変そう、と思いました。
座席はリバースヘリンボーンタイプ。窓際兼通路側のこのタイプは好みです。他社の同タイプのシートと比べるとJALのは狭い、と聞きますが、JAL以外でまだ乗ったことが無いので自分としてはこれで十分です。
アメニティーはデリー線と同じものが提供されています。歯ブラシセット等が入ったポーチに、スリッパと靴ベラ。枕は、エコノミークラス並みのサイズとクオリティーです。欧米路線だともっとしっかりした枕が提供される様ですが、ジャカルタやデリーだと8時間以上の路線でもあるからもっとしっかりしたのが欲しいです。
足元も余裕。
ところで、搭乗口で言われた「ひび」を一生懸命探しましたがありませんでした。もしかしたらもの凄く小さいもの?それとも間違い?何も無くて良かったです。
近年、スペインのイベリア航空が運航再開しましたね。20年前までは、モスクワ経由で747-200のジャンボ機が運航していました。
そして、5月に乗ったシンガポール航空787-10が。同じ787でも-10は本当に胴体が長く、スラッとして格好いいです。
そして離陸。綺麗な晴天の空です。
そして成田空港を旋回。空から眺める成田空港。よく見ると、第2ターミナル前の滑走路が途中民家によって途切れているのがよく判ります。色々な政治的要素があると思うけど。。。この家に住んでいられる方、根性が凄いですね。航空ファンとしては、この部分をつなげて大型機がもっと沢山着陸できる滑走路にしてほしいです。
超豪華な機内食!
離陸後、まずは飲み物のサービスが開始しました。JALよ、搭乗時に何故ウェルカムドリンクを提供しない??紙パックでもいいのに。やっぱり搭乗時は離陸までの間何かしらの飲み物が欲しい。JALがしていないという事はANAもしていないと予測するけど、今までビジネスクラスに乗ってウェルカムドリンクが無いのってJALだけ。エミレーツは短距離路線のエコノミーでもレモンジュースが提供されましたよ!
ドリンクは梅酒のロックとペリエを。あられスナックと一緒に。あぁ、ドライ納豆はどうして提供されなくなったの?美味しくオンリーワンの味だったのに。残念。
そして、すぐに昼食の準備が始まりました。 メニューはこちら。
和食を事前オーダーしておきました。前回デリー発では人気で指定不可だったので(その分、美味しいステーキを楽しめましたが)。
JALの和食前菜の並びは美しいです。これだけで芸術を感じます。
前菜弁当の中身をもっと見てみましょう。
左上が花れんこん、秋刀魚山椒煮、出汁巻玉子、小芋。 左下が柿なます、胡麻クリーム、いちょう紅葉(食べれるの、これ??)。
真ん中上が、カリフラワーピューレ、鰹出汁の煮こごり、そしてキャビア載せ。
右上が豚すき煮、人参、温度玉子、椎茸、長葱、白滝。
右下が本マグロのお造りとおろしポン酢。厚切りの身が二枚入っています。
凄い凄い凄い!
そしてキャビア、ほんのちょっとかと思いきや、箸で大盛2杯は軽くあるこの量。通常ファーストクラスでしか提供されないキャビアがビジネスクラスで、しかもこの量とは!かなり予算掛けていますね~!
お隣のすき焼きも、温泉玉子を崩して食べると肉に絡まって美味い。
参りました。ただ、正直すき焼きは温かく食べたいものですね。冷えているとちょっと勿体ないです。 そしてもっと勿体なかったのが次の主菜。台の物、みそ汁、ご飯すべて冷めてました。とても残念でした。内容はとても良いのに。。。
メインは豚ロースのカツ玉〆と太刀魚の竜田揚げ。どちらも熱々ならとても美味しいと思われる内容。
しょうがない。自分が冷めたままで食べたのがいけなかった。一言、クルーに申し出ればきっと温めてくれたはず。実はこれには訳があって、映画観賞中に一番泣けるシーンがちょうどこの辺りで、顔から涙が出ている状態でメインが運ばれました。真っ赤な目でお願いするのもどうかと思ってね。。。
そしてデザート。
和食は最中でした。洋食のリンゴのプリンの方が美味しそうだったな♪
食事終了!そして、ミネラルウォーターのペットボトルが配られました。
ちょっとまだ食べたい気分だったので、チーズの盛り合わせとカベルネソーヴィニヨンをお願いしました。
JALのチーズ、美味いです。。。量はそんなに無いけど、パルメザン、ブリー系、そしてもう一つはあまり食べた事の無い味のほんのり甘く硬いチーズ?で、付け合わせの杏ジャムやナッツの固めたスイーツ(名前忘れた)が合っていました。
これは間食用メニューにしか無いので、是非お薦めします。
映画3本観賞
JALの映画チョイスが良かったです。今回は邦画、マレーシア映画、そしてベトナム映画を観ました。
ホリウッド映画は日本に居ても観れるけど、世界各国の映画は結構貴重。なので、機内ではあまり観る機会が無い映画を観賞するのが好きです。
邦画の「万引き家族」はかなり泣けました。。。日本は泣ける映画が多いですが、これは終わりが切なすぎて。。。折角明るく生きられた女の子、家庭内暴力がある家族の元へ戻って寂しそうなところで終わるところが悲しかったよ(それ以上は話しません)。
マレーシア映画はまぁまぁだったかな。陽気な感じ。映画って、その国の文化が良く表れるから楽しいです。
もう一つ泣けたのがベトナム映画。これは、1960年のサイゴン(現ホーチミン)を舞台にした映画で、何代にも続くアオザイ仕立屋に育つ若い女の子、ヌーの話。母が仕事に忙しく、あまり面倒を見なかった事に反抗して、ヌーは西洋服のデザイナーになり、ミスサイゴンにも選ばれる。
アオザイには興味が無く、母親もこれでは継げさせられないと心配になり、仕立て方を教えようとするけど本人は無視。そんな中、ヌーは2010年代の近代ベトナムへタイムワープをしてしまう。そこで出会ったのは未来が無く酒の溺れる将来の自分の姿。
立派な家もボロボロで崩れ落ちそう。未来の自分は、昔の自分にどうしてこんな人生になったか話す。ワープした間もない間に母は亡くなり、アオザイの事を知らないヌーは店を引き継ぐ事ができず、母が可愛がっていたお手伝いの女性に店を継がせた。
そしてそれが成功して、お手伝いはどんどん金持ちになっていき、彼女の娘は近代ベトナムの有名なファッションデザイナーに。それを酒で酔いだくれになった未来のヌーはただぼろい家で一人で見つめるだけ。若いヌーは未来の自分に対して頑張ってアオザイの店を引き継ぐ様に言うけど、逆切れして何も知識無いのは若いヌーがいけないと責める。
結果的には、若いヌーがこれではいけないと思い、一生懸命母を思い出してアオザイの仕立てを頑張ろうとする。そして、それを近代ベトナムで伝統を立ち上げようとする。未来の自分と一緒になって、復活を試す。それを知ったお手伝いも感動し、その心を望んでいたと未来のヌーに伝え、喜んで代々伝わる店を譲った。そこには、複雑なベトナムの階級社会(マスター対手伝い)の関係や、西洋文化への憧れによる伝統文化色が薄くなることなどメッセージが強く表れていました。
未来で成功したら、自動的に1960年代へ戻る事ができた若いヌー。母親の命が短いと言う事を知り、一生懸命反抗していた態度を改め、アオザイへの憧れを表しました。
いや~。このベトナム映画Co Ba Sai Gon(英語名The Tailor)はもの凄く良い作品でした。
ここでギャレーへ行って何かお菓子が無いか見に行きました。フランス発Jean Paul Hevinのチョコレートがあった♪。全種類、一つずつ取らせて頂きました。
ここで写真を撮影しているときに、クルーが「写真がお好きなんですか?」と聞かれて、いや~、実はエアラインマニアなんですよ、と話したら、しばらくしてお土産を頂きました。トムヤムクンと浮世絵のコースター。嬉しい!そう言えば、JALに乗ると結構お土産もらいます。昨年1月のデリー→成田(ビジネス)では鶴の折り紙があったし、成田→ジャカルタ(ファースト)では色々なJALグッズが詰まった巾着をメッセージ入りで頂いたし、そして今回も。お気遣いありがとうございます!
少しの間ですが、シートをフラットにしてみました。
そしてジャカルタ到着前に最後の食事。
選択はハーゲンダッツか中華ちまき。ハーゲンダッツの気分でしたが、この「ちまき」はブログ世界でJALの搭乗記を探しても無かったので、どんなのか気になりました。なのでちまきを選択。
普通にちまきでした(笑)。
そして最後にアイレフレシュナーのサービス。これがあるのは日系だけですね。
この時、乗務員が乗客一人一人に挨拶をして周ってきました。シニアの方と、若い方の二名で、ちょっとした雑談を。今回、僕が座っていた列の担当クルーはとても対応の良い若い方だったのですが、なんと国際線搭乗2回目だと言う事。お名前は門口さん。これからも頑張って下さい!
そしてジャカルタのスカルノハッタ空港到着。駐機場には、ライオンエアーの747-400がありました。インドネシアの航空会社のライオンエアー、なんと747も保有していたのね。
JALはつい最近から、ガルーダ航空との提携により利用ターミナルが従来の第2から第3へ移りました。てっきり第2に到着かと思ってわざわざ第2出発のエアアジアのデンパサール行きを手配したのに、これだったら第3出発のガルーダでも良かったな。ただ、便利な無料のモノレールがターミナル間を走っているので、ターミナルが変わっても苦ではありません。
【搭乗評価】
出発空港での対応:☆☆☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆
<フライトの印象>
先日、「JALの愚痴」を色々と書きましたが、何だかんだ言ってもJALのサービスは最高です。機内食のメインが冷めていた事だけ一番残念でしたが、その時、温めなおす様にお願いしなかった自分もいけないです。改善して頂きたい点としては、枕をもう少し立派に「ビジネスクラスサイズ」にしてほしい事と、8時間ぐらいのフライトになるとぐっすり睡眠されたいお客様(特に帰りの夜行便)も多いはずなので、マットレス、もしくはシーツの様なものを提供して欲しいです(シンガポール航空の一部やマレーシア航空は日本路線に提供しています)。その他、操縦室からのアナウンスが到着前の1回だけだというのも気になりましたが、全体的にはとてもクオリティーの高いサービスを提供する航空会社です。