ペット同伴で国際線に安心して乗るコツ

インド生まれの飼い猫、にゃにゃ。

先月末の帰国で、三度目の国際線を無事終える事ができました。

羽田でチェックインの様子を眺めるにゃにゃ
羽田でチェックインの様子を眺めるにゃにゃ

これまで、2018年にデリー→成田(JAL)、2022年に羽田→デリー(ANA)、そして2023年にデリー→羽田(JAL)を貨物室の中で過ごしています。

この記事では、ペットと安心して国際線に同伴できる有益な情報をシェアしたいと思います。

①必要書類の確認

ペットの出国・入国は様々な書類と時間を要するので、渡航予定の時期までに全ての手配が可能か確定します。もし、目的地まで直行便が無く、第三国に経由しなければならない際は、経由地のルールに新たに従う必要があります。

日本の出入国に関しては農林水産省の動物検疫所のサイトで詳しく記載があるので、しっかり目を通せば全て問題無く個人で手続きが可能です。また、メールでの対応も非常に親切です。

ただ、日本国外の場合、先進国の様に行政がしっかりした国であればスムーズかもしれませんが、インドの様な行政システムに改善の余地がある国は、代行業者を利用すると便利です。筆者は3回とも、インド側での手続きは全て現地の代行業者に任せました。現地の検疫所とコネがあるので、安心できるのです。

もし、インド側で代行業者の詳細が必要でしたら、ご案内しますのでコメント欄に連絡下さいませ。

②航空会社の選択

渡航予定の時期が確定したら、ペットを機内持ち込みしたいか、それとも空調の効いた貨物室に預けたいか、を決めます。日系航空会社は、機内持ち込みができませんが、外資系では、座席の下に収まるケージがあれば、同伴できる場合があります。

筆者の場合、よく鳴く子で周囲に迷惑を掛けたくないため、貨物室で問題ありませんでした。日系だと安心感があるので、航空会社を優先しています。

③ケージ・クレートの準備

航空会社によって、規定が異なります。日系では、ペット1匹あたり1つのクレートが必須ですが、航空会社によっては重量内で収まれば2匹で1つのクレートでも大丈夫な場合があります。

機内持ち込みの場合はソフトケージでも問題無ければ、日系の様に貨物室に預ける場合には細かい規定があるので、必ず航空会社のホームページ等で確認しましょう。

④航空会社へ事前通達

ペット同伴の際には航空会社へその旨を伝えなければなりません。日系の場合には、ペット用の貨物室スペース確保のため、事前に2つの情報を電話で連絡します:

>ケージ・クレートの縦・横・奥行きのサイズ

>ケージ・クレートとペットを合わせた重量

因みに、JALとANAは若干対応が異なります。JALは、貨物室の空きを確認するのに時間を要し、折り返し連絡されます。ANAは、その場で即確定ができます。

機内持ち込みができる航空会社も、窓際のみの事前指定が必須など、様々な条件があるので確認しましょう。

超重要:⑤クレートのデコレーション(貨物室預けの場合)

これ、とても大事です。ペットが安心して飛行機の中で過ごせる様に事前にしっかり対策をした方が良い。

>トイレシート

初回の帰国時、これを入れ忘れてクレート内がおしっこでびしょびしょになり、にゃにゃもおしっこまみれで可哀想な思いをさせてしまいました。2回目以降は、8〜9時間近いフライトという事もあって厚手のトイレシートを用意して、敷くだけでは無く、ガムテープで形が崩れない様至る所に貼って固定させました。お陰で、2回目以降はフライトが到着してもにゃにゃの体におしっこの匂いは殆ど無く、シートが吸収してくれました。

尚、3回とも「大」はクレート内ではしていません。

>給水ボトル

これ、事前に練習が必要。ノズルの先が球状になっていて、ここを舐めないと、水が出ない仕組みになっています。さて、どうやってここから飲ませる練習をさせるか。球の先に、チュールを塗ると良いです。そうすると、舐める事によってチュールを舐めながら水も出てくるので、これで覚えます。

給水ボトルから飲ませる練習
給水ボトルから飲ませる練習

>水の受け皿

大抵、クレートを購入すると受け皿がセットで付きますが、これが外れやすいので、紐か何かで頑丈に固定させる必要があります。

>毛布

飛行中は貨物室の温度管理がしっかりされていると想定しますが、空港での待機では冬場は特に寒い可能性があるので、季節によっては必須アイテム。

>非常用のパウチ型ウェットフードをクレートにテープで貼っておく

個人的には直行便だという事もあり、これはしていませんが、インドの代行業者はこれを推奨していました。例えば、大幅な遅延や、空港での混乱など様々な理由で、ペットと暫く会えなくなってしまった際に、どこかで職員が餌を与える事ができる様に。

⑥出発空港では十分に余裕を

出発空港が、利用する航空会社のハブ空港(例えば、ANAやJALであれば成田や羽田、シンガポール航空であればチャンギ、ルフトハンザであればフランクフルトやミュンヘン)であれば、ペットの扱いに慣れているはずなので、少し安心ですが、それ以外の空港では、時間がかかる覚悟が必要です。

丁寧な対応してくれる羽田空港のANA職員さん
丁寧な対応してくれる羽田空港のANA職員さん

特に、パンデミックで職員の入れ替えが激しくなっているので、最近は不慣れな新人がとても多いです。今回、デリー空港ではJALのペットチェックイン手続きが1時間ぐらい要しました。日系航空会社としては、これだけ時間がかかるとは珍しいです。

プロセスとしては、ペットと共にチェックインカウンターへ。その際、両国のペット輸送に関する必要書類を提示します。その後、別のカウンターで、ペットの輸送料を支払います。

日本出発の場合はそこで終了ですが、インド(デリー)出発の場合、ペットのケージをターミナルの端にある超過手荷物検査所でX線に通さなければならず、これが面倒臭い!次のポイントで記載します。

⑦諸外国ではペットの空港アシスタントを活用すると安心(もしあれば)

インドの場合、現地でペットの必要書類をアレンジしてくれた代行業者は空港でのアシスタントも別料金で行っており、これが大変助かりました。特に、インドの出国時。

ケージをX線に通さなければならないため、一度ケージからペットを出さなければなりませんが、その間、ペットを別のケージに移し替える必要があります。幸い、アシスタントを利用できたお陰で向こう側でソフトケージを用意してくれましたが、何が起こっているか解らないにゃにゃは少しストレス気味でした。

また、うちの猫の様に抱かれるのが嫌いですぐに脱走しそうな可能性がある場合、これをできる場所は密閉された空間のみで、空港の身体障害者用のトイレを利用するにも、前に使用者が居たため部屋を使えるまで少し時間を要す(近くに一つしか無いため)。

身体障害者用のトイレで移し替え
身体障害者用のトイレで移し替え
超過手荷物検査所でチェック
超過手荷物検査所でチェック
やっとここでペットのチェックイン作業完了
やっとここでペットのチェックイン作業完了

筆者が利用した代行業者は、頻繁にWhatsAppで写真を送ってくれるので、最後飛行機に運ばれるまで同行してくれ、とても安心です。

アシスタントから送られた写真
アシスタントから送られた写真
アシスタントから送られた写真
アシスタントから送られた写真
アシスタントから送られた写真
アシスタントから送られた写真

なんと言っても、上記の写真ほど安心させられるものはありません。自分の乗っている飛行機に一緒に居るのが確実、というだけで、気持ちが楽になります。

アシスタントから送られた写真
アシスタントから送られた写真

因みに、インド到着時に入国サービスをお願いした際にはこの様な写真が送られました。

入国の際のアシスタントサービス
入国の際のアシスタントサービス
インド到着時に送られた写真
インド到着時に送られた写真

⑧到着後の注意:できれば自宅までは専用車での移動が好ましい

飛行機が到着したら、預け荷物を受け取るターンテーブルにペットが運ばれるので、それをターミナル内の検疫所へ連れて行き、書類の原本を提出します。問題なければ、日本やインドの場合はそのまま空港外へ出られます。ただし、シンガポールの様に数日間検疫所で預けなければならない、という規定の国もあるので要チェック。

最初の帰国時、公共交通(空港バス)で帰宅したのですが、これが失敗でした。ペットはスーツケースと一緒にバスの貨物室に預けられず、車内へ運び、膝の上に置かなければなりません。また、ケージもおしっこの匂いがするので、辛うじて一番後ろのバスのトイレ付近に座って少し誤魔化す事ができましたが、もう次回は自宅への移動に公共交通は使いたくありません!

まとめ

ペットの移動はストレスものです。アジア内の直行便利用だけでも気を使うのに、これがヨーロッパなどの長距離で、ましてや経由便になると更に心配になるはず。そうならないためも、様々なコツを駆使してペットと飼い主双方が安心でスムーズに旅ができる様にしましょう。

 

スパム防止のため、コメントは管理者が承認してから反映されます。

「ペット同伴で国際線に安心して乗るコツ」への4件のフィードバック

  1. こんにちは。現在インド在住の者です。インドでの赴任期間が終了に差し掛かっており、飼い猫を日本に連れ戻す準備を進めています。
    ブログを拝読し、利用された代行業者の対応がとても信頼できそうと感じました。ぜひどちらの業者を利用されたか教えていただけませんでしょうか。
    また、エアインディアですと5kg以内の猫は機内に連れて搭乗できるようなのですが、預入荷物扱いとなる日系の航空会社を利用された理由がありましたら教えていただけますと幸いです。
    よろしくお願い致します。

  2. 初めまして。これからインド赴任をする可能性のあるものです。ブログを読んで実際の手続きの雰囲気が良く分かりました。
    上記の他の方の質問と同じく、代行業者と、日系の航空会社を利用された理由を教えていただけないでしょうか。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿

アーカイブ

過去投稿
上部へスクロール