通常、多くの航空会社ではファーストクラスで提供するシャンパンはフルートと呼ばれる、細長い形をしている所謂シャンパングラスに注がれます。




ところが、キャセイパシフィック航空だけは何故か白ワイングラスで提供!

シャンパングラスが積載されなかったから?数が切れていたから?
いえいえ、しっかり理由がある様です。
<良いシャンパンはもっと酸素と活性化しなければならない>
Executive Travellerの記事によると、キャセイで白ワイングラスへのこだわりがあるのは、グラスの縁が広くシャンパンがもっと酸素と融合する事によって本来あるアロマが最大に引き出せるから。
そしてもう一つの理由は、ビンテージシャンパンの繊細な泡を楽しむ事ができる事。
一般のシャンパングラスだと泡が強調されすぎてしまって本来ある味を十分に楽しめないそうです。
<自慢であるクリュッグのビンテージもの>
記事によるとキャセイのファーストクラスでは1986年から今日に至るまでシャンパン銘柄をクリュッグに絞って提供している事が自慢。
現在は同ブランドの中でも最高峰と呼ばれている2004年ものを選定。そのアロマはブリオッシュ、トースト、柑橘系。
キャセイのこだわりを叶えるべく、提携先のリーデル社に18ヶ月の歳月をかけ、27種類の形を開発させてやっと出来上がったのが、このグラス。
同社顧客サービス主任のビビアン・ロー氏によると、フルート・シャンパングラスは質の低いシャンパン用だ!とまで大胆な発言をされています。

まとめ
シャンパンのためにこれだけのこだわりを示すとは!キャセイの担当者は相当なワイン好きなお方であると示唆します。キャセイのファーストで白ワイングラスで提供される理由はその広い縁のお陰で酸素と交わりやすくなり、アロマが引き出せる事と、繊細な泡を楽しむためだ、と強調しています。