概要
ラウンジ総合評価 = 94点
<利用詳細>
空港都市:東京
空港名:成田国際空港
ターミナル・コンコース:第2ターミナル
ラウンジ運営会社:JAL
ラウンジ名:サクララウンジ
ラウンジ利用月:2023年9月
ラウンジ利用時間:10:30~13:00頃
ラウンジ利用時の混雑状況:かなり空いている
<利用資格対象者>
*ワンワールド系航空会社のビジネス・ファーストクラス利用者
*JALプレミアムエコノミー・正規運賃エコノミー(Yクラス)利用者
*スターラックス航空ビジネスクラス利用者
*ワンワールドサファイア・エメラルド会員
<ラウンジの位置>
出国審査後右側すぐ
訪問記
2階のラウンジエリアと3階のダイニングエリアに分けて説明します。
分かりやすい様に、2階を下の階、3階を上の階と記載します。
もし早く食事に辿り着きたい場合には下へスクロールして下さい。
<下の階(2階):ラウンジエリア>
・改装したはずだけど、そこまで違いが判らない
前回同ラウンジを訪問した時は2018年。
2019年に改装を実施したはずなのですが、ダイニングエリアがある上の階が拡張された以外は、ラウンジエリアの下の階ではほぼ変化が感じさせられませんでした。
受付の左側がファーストクラスラウンジ、右側がビジネスクラス用のサクララウンジ。
受付でチェックイン後、エスカレーターで下に降ります。
・まずはエスカレーター降りて左側すぐにロッカールーム;右側に電話ブース
もし、スーツケースを持っていれば、鍵付きのロッカーを利用できます。
また、ラウンジ内は静かなのでもし通話をしたい場合には、電話ブースが利用可能。
ロッカールームではジャケットを預けられますが、こちらは鍵がかけられない様です。
・下の階では食事はできない
まずは下の階からご紹介。
こちらはあくまで飲み物とおつまみのみが提供され、食事をする事はできません。
一番広いエリアでもあるので、食事ができないのは少し残念です。
沢山のソファーが並びます。
至る所に花が飾られていましたが、本物かと思ってよく見たら、造花でした。
景色が抜群です。
・下の階の飲み物とスナック
上の階のダイニングエリアではワインやビール系以外の酒が置いていないので、蒸留酒などのハードリカーは下の階のみで楽しむ事ができます。
その他、乾き物のおつまみやペーストリー類が用意されていました。
・シャワー室と仮眠室利用の際には専用の受付カウンターで予約
上の階へ続く階段の脇をまっすぐ進むと、シャワー室と仮眠室の受付カウンターがあります。
まずはシャワー室から。
シャワー室はゆったりとした広さ。
一人で利用するには勿体無い!と感じる空間です。
・仮眠室は2時間までの利用が可能
次は仮眠室。
2部屋用意されています。
2時間まで利用する事ができます。
いやー、結構前から存在していたのですね。
最近、知りました。
元々、これらは10分の有人マッサージのサービスを提供していた部屋ですが、そのサービスを廃止してマッサージチェアのみへ変えてから、仮眠室として解放する様になったと受付のベテランスタッフらしき方がご説明されていました。
一点気になったのは、毛布がエコノミークラスで提供される様な薄手のもので、恐らく使い回しをされている印象。
本格的に寝るには、何も掛けずにしない限り、そこまで快適では無いかもしれません。
ビジネスクラスのラウンジで個室型の仮眠室が提供されている場所って本当に少ないので、文句を言う筋合いはありません。
筆者が知る限り、デリーの国際線エアインディアラウンジ、イスタンブールのターキッシュエアラインズのラウンジ(厳しい条件あり)以外で聞いた事無いので。
・マッサージチェアルーム
シャワー室と仮眠室の受付手前に、マッサージチェアが4台程並ぶ部屋があります。
<上の階(3階):ダイニングエリア>
階段を上がっていきます。
・ビュッフェが無くなってカウンターでオーダー式へ
以前はビュッフェが並んでいた場所ですが、現在は食事の提供方式が大幅に変化し、カウンターでオーダーする形式になりました。
そのため、すっきりしています。
・同じ場所とは思えない空き具合
2018年利用時はとにかく午前中の混雑が酷く、ビュッフェでさえ、行列を作る程でした。
ダイニングエリア自体が狭く、広い下の階へ持ち込み禁止である事から当時は思いっきりこの事を批判しました。
ところが、今回は訪問時間が遅かったのと、多くのJAL出発便が成田から羽田へ移管した事、そして、ダイニングエリアが拡張した事から、全く別世界になっていました!
ここから先が今回初訪問するエリアです。
↑それにしても、成田空港も大分飛行機の数が少なくなりましたね。
時間帯も関係しているかもしれませんが、サテライトゲートには全く機体を見かけません。
拡張部分は温かくシックな感じのダイニングエリアでした。
・メニューはそこそこ種類があるが前菜類が少ない;炭水化物系が多い
提供メニューはこちら。
目玉のビーフカレー、和定食、丼物、パスタ、フィッシュ&チップス等、メインは結構充実しています。
サラダ、スープ、デザートも2種類ずつあるので、そこそこ満足です。
ただ、タパス的なおつまみみたいなものが無い。
例えば、以前であれば、玉子巻きや、生春巻きなどを提供している事がありました。
冷製の小腹が空いた時のスナック系みたいなのがあると、更に充実しますね。
炭水化物系のメニューが中心であるのは日系ラウンジの弱点でもあります。
・裏メニューが絶品だった!
ラウンジのメニューには案内がありませんが、JAL公式ホームページのラウンジサービスから以下のメニューを発見して、これは試したい!と思いました。
それがハラールメニューのカレー!
先日の記事に、このバターチキンカレーがとても美味しかった事を投稿しました。
注文してから少し待たされますが、価値ありでした。
ただ、JALさん、このプラスチック製のスプーンとフォーク、即効でパリッと割れます!
恐らく一般で提供されるメタル製のカトラリーがNG食(豚肉など)に触れているかもしれないという観点からの配慮だと思いますが、多分そこまで気にする厳格な人はそもそもラウンジで食事自体しないでしょう(と勝手に推測します)。
通常のメニューは、待たずにカウンターで注文したらすぐにその場で提供してくれます。
お仕事が早い!
野菜チップスはカリカリで、独創的な一品でした!
インスタ映えしまくり!
付け合わせは塩とオリーブオイルでした。
フィッシュ&チップスは見た目が良くフィッシュは揚げたてでサクサクだったけど、フィンガーサイズが2本のみ。
そしてポテトは山盛り。
イギリス人が見たらフィッシュが少なすぎるぞ!と怒ります。多分。
このティラミスは結構本格的で美味しかった!
ビジネスクラスで美味しいデザートってあまり見かけないので、量が少なかったけどとても満足な味付けでした。
最後に杏仁豆腐を頂きましたが、こちらは至って普通。
・パン類はビュッフェ形式
こちらは奥のダイニングエリアの手前に用意されています。
・ドリンク類はソフトドリンク、ビール、ワイン、スパークリングワインあり
ドリンク類を並べます。
左側、ペンギンが描かれているのは南アフリカ産のワイン。右側はフランス産。
赤も南アフリカワインの同ブランド。あぁ、懐かしい。
数年前、現地のワイナリー巡りでワインテイスティングを楽しんだ経験があります。
こちらはオーストラリア産。
日本では750mlで市場価格2,000円前後で出回っています。
・景色が抜群!
大きな窓からは、成田の第2ターミナルの駐機する飛行機と第2滑走路が眺められます。
・ラウンジのハイライト:非常に丁寧なスタッフさん
最後に、JALサクララウンジのスタッフの皆様からとても親切な対応を頂きました。
まずは、ラウンジでのチェックイン時。
本来、仮眠室の予約は下の階の受付で行うものですが、それを知らず、チェックインの時に確認。
わざわざ、確認して下さいました。こちらが直接向かって行えば良かったのに。
そして、エスカレーター降りたら、
「仮眠室をご希望ですよね」
と別のスタッフが待機して下さり、わざわざ受付まで案内して下さいました。
そして、受付には別のベテランスタッフさんが常駐。
仮眠室の予約時、
「私の場合、興味本位で確認したいだけなので、他に希望者が居ましたらそちらを優先させて下さい」
と申したら、
「折角なので是非ゆっくりお寛ぎ下さい」
とまで言って下さり、本当に気持ちの良い対応でした。
本当に皆様ありがとうございました!
採点
スタッフの対応:5/5(非常に皆様丁寧でした)
ラウンジの清潔度:5/5(文句無し)
ラウンジの快適度※:10/10(とても広く、ゆったりとして利用者も少なかった)
※訪問時の混雑状況も重なるので、必ずしも参考になるものではありません。
ラウンジのデザイン・座席の種類:4/5(様々なスタイルの椅子、落ち着いた内装、景色抜群だけど下の階でしっかりした食事ができないのは残念)
設備・アメニティー:5/5(充実したシャワー室や仮眠室、マッサージチェアの設置等、欠点無し!)
食事・飲み物の種類:8/10(炭水化物系中心で前菜やしっかりしたおつまみ類がメニューに無いのがちょっと残念;裏メニューはサプライズだった!)
食事・飲み物の質:10/10(街中のお洒落なカフェのレベル!)
総合評価:47/50 = 94点
まとめ
2018年の訪問時は文句を垂れまくった成田の国際線サクララウンジ。
当時と比較して面積が拡張されたのと、多くのフライトが羽田へ移ったため折角の巨大ラウンジが少し勿体無く感じさせられました。スタッフの対応、最高の設備、清潔度、食事の提供方法やクオリティー等、文句無しです。食事内容が炭水化物メニュー中心であるのは少し残念です。