エコノミークラスで最も気になる事は、足元の広さでしょう。
その広さはシートピッチと呼ばれ、現在28インチ〜34インチが基準となっています。
28インチは主にLCC、34インチは世界でも日系と韓国系がメインで、非常に珍しい存在です。
前回、国際線エコノミークラスのシートピッチを全て、1インチずつ異なるとどれだけ足元が広くなるか写真付きで解説しました。
シートピッチの定義は前後の端から端まで
シートピッチとは、単なる足元の広さだけを測定せず、座席の足から、前方の座席の足までの長さを示します。
JALのホームページにとても分かり易く写真で説明されています。

赤枠内が測定エリアです。
要は端から端までという事。
必ずしも数値が高いから広いとは限らない!
以下の写真をご覧下さい。


どちらが、広く見えるでしょうか。
多分、マレーシア航空という方が多いと思います。
でも実はこれ、JALの方がシートピッチとしては数値が高いのです。
少なくても公式ホームページの情報によると。


座席の厚みが異なると実際の広さは左右される
どうしてマレーシア航空のシートピッチの方が広く感じたかの原因はこれ。


何が異なるかお判りでしょうか?
マレーシア航空の座席の方が背もたれが大分薄くなっています。
対するJALの座席は、写真で見るよりも厚みがしっかりして、座り心地はとても良いです。
ただ、足元は狭いなぁー、とフライト中はずっと感じました。
スリムシートは長時間座りには適していない
薄い座席は短距離路線には適していますが、数時間にもなると硬いので結構背中や腰が疲れやくなります。
足元の広さと座り心地の良さは相関関係にあるので、どちらが良い、とは一概に断定できないかもしれませんね。
やはりシートピッチは参考になる
シートピッチは自分専用の空間が前後でどれだけあるかを測る指標なので、やはり数値が高い方が良いのが結論かなぁ、と思います。
JAL787-8の様に、例え足元が狭く感じても座席が柔らかいので、疲れにくいのは確かでした。
まとめ
シートの厚さによって、シートピッチは広かったり狭かったりする事はあります。ただし、足元の広さと座席の快適性は相関関係にあるので、広ければ良い、だけだと短距離では良いけど長距離では疲れやすいフライトになるかもしれません。最終的にはシートピッチの数値が高い方が、全体的な快適性に繋がるでしょう。