ラダック視察旅行~7:杏満開の美しいインド最北端の村トゥルトゥクとヌブラ

【5日目】

今回の旅で最も楽しみにいていた場所の一つが観光客が車で行けるインド最北端の村、トゥルトゥク。この村はシャヨーク川沿いをず~っと下ったところにあり、パキスタンの実効支配地域はたった数キロ先だ。

2010年まではインド人を含む観光客が一切訪れられなかった。住民はバルティスタン系の人々で、ラダックの人たちと比べると顔の彫が深い。皆イスラム教徒だ。ラダック語とは異なる、独特の言語も話されている。

この村の面白いのは1971年まではパキスタン領だった事だ。当時、パキスタンは東パキスタン(現バングラデシュ)と戦争をしており、その隙を狙ってラダック人部隊を中心としたインド軍がここを占領した。なので村の年配の方々は昔はパキスタン、今はインドという様に2つの国を体験している訳だ。

住民は反インドかな?とか思ったりしたが、全然その様な感じはしなく、むしろインドの領土になった時にパキスタンが攻撃をして村の伝統的な建物を破壊してしまった、等の話は地元の人から聞いた。

この村は標高約2,700メートルで、ラダックの中ではダー村の様に最も標高の低い場所の一つだ。なので杏や果物が育ち、村には畑が沢山ある。訪れたときはほぼ杏の花が満開の時で、とてもとても綺麗だった。今回の旅の目的の一つは満開の杏の花を楽しみたかったので。。。

トゥルトゥク村は本当に素朴で美しい村だ。今まで訪れたインドの村の中での一番良かった。

トゥルトゥクはレーから約200キロ。直行すれば片道8時間以上する距離だ。ヌブラにあるフンダールから約3時間。本当に「最果て」へ向かう雰囲気がある。

この日は午前中に内にトゥルトゥク村を訪れ、午後はフンダールへ向かい、ディスキット・ゴンパと砂丘を見学する。

【トゥルトク村】

しばらく舗装された道が続く広大なシャヨーク谷
しばらく舗装された道が続く広大なシャヨーク谷
シャヨーク川は本当に綺麗
シャヨーク川は本当に綺麗

フンダールから約3時間程でトゥルトゥク村に着いた。車で行けるのは麓で、そこから少し岩山を徒歩で登らなければいけない。

トゥルトゥク ラダック
先はパキスタン領だ
反対側
反対側
景色を眺めていた村のおばちゃん
景色を眺めていた村のおばちゃん

写真を撮らせてと聞いたら、

「もっと若くて可愛い娘がたくさんいるでしょ!」

と言われてしまったw

トゥルトゥク村全景
トゥルトゥク村全景
ゲストハウスを見せてもらう
ゲストハウスを見せてもらう
シンプルだが清潔で景色が良い
シンプルだが清潔で景色が良い
あんずの花がまんか~い!
あんずの花がまんか~い!
風情ある石畳の家
風情ある石畳の家
村のおじいちゃん
村のおじいちゃん
つり橋
つり橋
村の子供達
村の子供達
古い木造のモスク
古い木造のモスク
モスク
モスク

トゥルトゥクには1時間程滞在してヌブラへ戻る。

ヤクと牛の間の動物(現地語でゾ)
ヤクと牛の間の動物(現地語でゾ)

【ディスキット・ゴンパ】

次にヌブラ最大の見所の一つである、ディスキット・ゴンパへ向かう。ここは小高い険しい山肌に建てられていてそこから眺める景色が良い。ラダックで訪れた十数以上のゴンパの中では二番目ぐらいにいいかな(一番はティクセイ・ゴンパ)。

ディスキット・ゴンパ
ディスキット・ゴンパ
ディスキット・ゴンパ
ディスキット・ゴンパ
ゴンパの内部
ゴンパの内部
ゴンパから眺める景色(ちょうど砂嵐が始まっていた)
ゴンパから眺める景色(ちょうど砂嵐が始まっていた)
ゴンパの反対側には巨大な弥勒菩薩像が
ゴンパの反対側には巨大な弥勒菩薩像が
反対側に弥勒菩薩像
反対側に弥勒菩薩像

【フンダールの砂丘】

夕方になり、もう一つヌブラで体験したかった事をした。それはフタコブラクダに乗ること。フンダールには砂丘があり、そこには観光客用のフタコブラクダがいる。15分の体験ライドができる。ラクダは乗ると本気でお尻が痛くなるし揺れて疲れるので、15分で十分だ。

砂丘付近には小川が流れる
砂丘付近には小川が流れる
ラクダ
ラクダ
かわいい
かわいい
インド人観光客
インド人観光客
観光客砂丘の上を歩く
観光客砂丘の上を歩く

このフタコブラクダはモンゴルや中央アジアにしか生息しない珍しいラクダだ。寒い地域になれたラクダさん達でマイナス40度の極寒でも耐えられる。

もともとここにフタコブラクダが生息している理由が現在の中国が共産党政権になる前、現中国のヤルカンドと呼ばれる町とヌブラが交易があり、このヤルカンドは中央アジアの中心となるシルクロードの栄えた場所だった。

しかし共産党政権になってからは国境が閉じられ、ラクダはここを離れなくなったらしい。この地で放っとかれて一時は絶滅危機にあったが、ラクダを守る運動が始まり、今では養育上まである。ただ、ラクダのほとんどは観光客用だそうだ。

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