アブダビ滞在最後の訪問場所は一番の目玉でもある、2007年に完成した超豪華モスク、シェイク・ザイド・グランドモスクです。市内中心部から少々離れていて丁度空港へ行く途中にあります。エティハドタワーからタクシーで20分ぐらいです。
グランドモスクでは、毎日無料のウォーキングツアーが実施されています。時間は決まっていて、1時間程現地の人のガイド(UAE人)がモスク内を案内してくれます。ここUAEでは自国民は総人口の10%程しかいないので、UAE人にガイドしてもらうって貴重な体験です。
ツアーでは、ガイドの声が聞こえるヘッドフォンと声が聞こえるスピーカーみたいなものを参加者一人一人に配っていました。モスクでガイドが大声を出さない様にするためだと思います。参加者は30人ぐらいで、ブラジルやオーストラリア、パキスタンやイギリス等世界各国から集まっていました。ガイドのアリさんはジョークが大好きでツアー中も参加者を笑わせました。
さて、このモスクの豪華さ。まず、すべて世界中から集められた大理石でできています。そして、広場の床は、何百万とも言われているモザイクタイルの組み合わせでできていて、よくみると一枚では無く、2センチほどの小さなタイルが合わさっていました。アブダビは冬は10℃前後まで下がり、夏は50℃を超えるので、一枚の大きい大理石だと気温の変化で亀裂が入りやすくなってしまうのだそうです。そしてこれらモザイクタイルを毎年一枚ずつ剥がしては磨いてまだ戻す作業をしているらしく、それを何百万回繰り返す様です。気の遠くなる話ですが、そうでもしないと小さなタイルでも亀裂が入ってしまうそうです。
回廊に立っている柱や床はモザイクタイルでは無く、もっと大きな大理石です。柱には花のデザインがなされていますが、よく見るとこれ、また違う色の大理石や宝石が散りばめられています。塗装ではありません。すべて自然の原色だそうです。
青い部分はラピスです!その他もすべて原色!
そして、いよいよモスクの中に入ります。もうすごい!シャンデリアが天井から下がっていましたがまだこれは序の口との事(笑)。まだここは玄関ですが、ここも素晴らしい原色の大理石を使った花のモチーフ描かれています。
そして、本堂へ入ります。玄関から向かって左が男性の礼拝堂、右が女性の礼拝堂となっていて、どちらも広さや内部のデコレーションは対照的に造られています。もう、わぁ~おの一言!エアコンが完璧に効いた涼しいモスク内には立派な手織りの絨毯が敷かれ、これ、実はギネスブック認定の世界で一番大きい一枚絨毯らしいです。
壁には良い感じでライトが照らされ、一番凄いのはシャンデリア。重さは数トンにもなり、ちゃんと切れても落っこちないように3つのケーブルが天井から支えられているそうです。豪華極まりない。でも、実はこのシャンデリアもまだ一番大きなシャンデリアでは無く、本堂の真ん中にあるメインが更に大きいけど現在改装中。姿を見れる事はありませんでしたが、この男性・女性の礼拝堂に下がっているシャンデリアで十分でした。
メッカの方向を向いている壁は、イスラム教の神の呼び名が描かれており、アッラー以外にも沢山の呼び名があります。その間にツタの様なデザインはライトが照らしていて、とても綺麗です。
ツアーも終わりました。本来なら、日の入りまで残って夜のライトアップがとても綺麗だというので体験してみたかったのですが、フライトの時間の事もあり、アブダビ空港のラウンジも調査したいというのもあり、早く空港へ向かう事にしました。
このモスクは僕が今まで訪れたモスクで一番豪華でした。この白の大理石の感じがちょっとタージマハールにも似ているかな。彫刻の入れ方も、どこか似ている所はありました。でも、モスク内部の豪華さが半端ない!ここは是非UAEを訪れたら必ず行きたい所です。