2024年2月、JALマイレージバンク(以下JMB)で貯めたマイルを初めて、自社JAL便の特典航空券を発券しました。
区間は成田→フランクフルトでエコノミークラス片道利用。
今まで、JMBのマイルでJAL便利用は避けていたのです。
その理由が、燃油サーチャージが高すぎるから、全然お得感が無かった!
代わりに、近年だと燃油サーチャージが加算されなかった提携航空会社のエミレーツ航空※やカタール航空の中距離ビジネスクラスをお得に乗る事ができて非常にコスパが高かったです。
※現在、JMBでのエミレーツ航空利用は結構高額な燃油サーチャージが発生する様になってしまいました。
JAL自社便は最低必要マイル数は少ないがサーチャージが高額!
JMB利用の際、最低必要マイル数に関しては提携航空会社よりも、JAL自社の方が圧倒的に少なく発券ができます。
ここで気をつけなければならないのが、最低必要マイル数というキーワード。
フライトの混雑具合によって、同じ便でも日付によって必要マイル数はかなり差がつくので注意が必要。
その反面、提携会社の必要マイル数はJAL自社利用時の最低必要マイル数よりは高いものの、一律なので繁盛期等にはお得な可能性があります。
ここではJAL便の最低必要マイル数にフォーカスします。
区間(片道あたり) | JAL便必要マイル数 |
羽田→バンコク | 12,500マイル+28,430円 |
羽田→ニューヨーク | 25,000マイル+54,020円 |
成田→フランクフルト | 23,000マイル+48,010円 |
ご覧の通り、片道あたりの燃油サーチャージは結構な金額です。
場合によっては、東南アジア路線等は燃油サーチャージ分だけでLCCの航空券より高額になる場合がある。
それだったら、LCCの方が良い!と思ってしまうかもしれません。
長距離の北米やヨーロッパ路線に至っては、往復で10万円前後にもなってしまい、折角マイルを使用しても高額に感じさせてしまいます。
これでもJMBマイル利用でJAL便発券はお得?
筆者が何故、高額なサーチャージにも関わらず、JAL便で発券したか検証します。
①やっぱり正規航空券よりは安い
いくらサーチャージが高額でも、正規の航空券よりは安いです。
例えば、JALで成田→フランクフルトの往復航空券を手配するのであれば、最安値(2024年3月30日時点)で総額246,930円もします。
割引設定が限られる片道航空券に関しては更に高額です。
これが特典航空券の一番少ないマイルで移動となると、往復で46,000マイル+111,930円。
航空運賃の135,000円分が安くなり、お得になります。
②特典航空券は払い戻しが可能
特典航空券の良い点は、払い戻しが可能な事。
出発3時間前までに連絡をすれば、わずか3,100円の手数料でマイルとサーチャージの全額が返金されます。
ところが、これが上記に記載した正規割引航空券の場合だと払い戻しは不可。
予約変更は可能なものの、一回あたりの変更料は20,000円がかかります。
「予約変更」というのは実はクセモノで、希望の日付に同じ割引運賃の枠があれば良いですが、すぐに埋まりやすいので余程先の日程で無い限り、運賃の高い予約クラスへの差額まで払う可能性が高い(同じエコノミークラスでも、様々な料金設定があるため)。
払い戻しができないというのは結構きつい条件なのです。
③安心のJAL(世界一のエコノミークラス!)
「JAL」という航空会社にプレミアム価値があり!
なんせ、世界の航空会社で唯一、ボーイング787機材のエコノミークラス配置が横8席、他社は全て横9席とJALの方が幅が広い。
ボーイング777機材でさえ、主流の横10席では無く、広めの横9席設定。
足元の広さを測るシートピッチも業界の中で広め。
快適さで考えるとJALの価値は大きい。
確かに、航空会社を気にしなければ、中国本土系やLCCを乗り継いでヨーロッパへ行くという手段で燃油サーチャージ分のみで目的地へ向かう事ができますが、JALの安心感は格別!
④事前座席指定の枠が広がる
実は正規割引運賃の航空券で可能なエコノミークラスの事前座席指定は枠が限られます。
例えば、2024年6月19日の成田→フランクフルト便のシートマップ。
特典航空券を予約する時のシートマップと、正規割引運賃(最安値)で予約する時のシートマップが異なります。
正規割引運賃の場合、53列目までの座席指定が不可能になっています(ブロックされています)。
ところが、特典航空券となると53列目より前方の座席は指定が可能になっている。
特典航空券の方が、指定できる座席の数が増えるのはありがたいです。
⑤目的地へ直行で楽
成田⇄フランクフルトの往復燃油サーチャージは11万円越え。
場合によってはこの燃油サーチャージだけの分で他社の正規割引運賃の総額に匹敵する事があります。
例えば、エチオピア航空等。
その様な安価な料金設定の航空会社の場合、途中経由地が多かったり、乗継空港でのトランジット時間がとても長かったりと不便になる事が多い。
そういう意味で、AからBまで最短で運んでくれるJALの直行便は便利です。
まとめ
確かにJMB利用のJAL特典航空券を発券する際に加算される燃油サーチャージは高額でウッとする。でも、正規割引運賃よりは安価だし、払い戻しが可能で便利、そして事前座席指定の枠が広がるなど、メリットはあります。また、エコノミークラス利用の際には快適なシートを堪能できるので、他社と比較するとプレミアム価値があって許せる。