意外に知られていない?空港ラウンジをより満喫できるポイント

この記事では、主にステータス(スタアラゴールド、ワンワールドサファイア等)、もしくはビジネスクラス以上に乗る際に当てはまる空港ラウンジをもっと満喫できる方法8選を紹介していきます。

①指定ラウンジだけに行く必要は無い!

チェックインの際に案内される指定ラウンジだけに素直に行く必要はありません。

もし出発空港の同ターミナル内に出発便と同アライアンス系列が運営するラウンジがあれば、そちらを利用できるからです。

例えば、シンガポール・チャンギ空港のJAL指定ラウンジは正直微妙なマルハバラウンジですが、同ターミナル(第1)内には素晴らしいワンワールド系のラウンジが3つもあり、もし営業時間内であれば、これらも利用する事ができます。

詳しい事は、前回の記事に投稿しました。

成田空港では、個人的にはJALサクララウンジよりも、同じワンワールド系列のキャセイパシフィック航空のラウンジの方が食事の質が高いと思うので、できるだけ後者を利用する様にしています。

例えば、サクララウンジでは提供されないスモークサーモンやカマンベールなどの本格チーズ各種や、飲茶、ハーゲンダッツのアイスクリームなど、食事の種類は少ないですが全体的にクオリティーが良いです。

成田空港キャセイパシフィックラウンジの朝食
成田空港キャセイパシフィックラウンジの朝食

ANAの場合、バンコク・スワンナプーム空港の指定ラウンジはホームページ上だと指定ラウンジはタイ国際航空ラウンジ、エバー航空ラウンジ、ミラクルラウンジのいずれかになっていますが、何故か筆者の大好きな同空港で一番質の高いと思うスタアラ系ラウンジである、シンガポール航空のシルバークリスラウンジがリストに入っていない!

ANAのバンコク空港指定ラウンジ
ANAのバンコク空港指定ラウンジ
スワンナプーム空港シルバークリスラウンジ
スワンナプーム空港シルバークリスラウンジ

同じスターアライアンス系列なので、ANA利用の際はこちらのシルバークリスラウンジも対象施設です。

注意点としては、指定ラウンジで無い際、自社便の利用者を優先にするので混雑時には入場を拒否される事はあります。

②ラウンジはハシゴできる

上記①の例の様に同空港・ターミナルに同アライアンスのラウンジが複数ある場合、それぞれハシゴする事が可能です。

例えば、成田空港からワンワールド系航空会社で出発する際、キャセイパシフィックラウンジで前菜を楽しんでから、JALサクララウンジでカレーを食べて充実したシャワー室でまったりとする、なんて事ができます。

バンコク・スワンナプーム空港からスタアラ系の航空会社を利用時であれば、シルバークリスラウンジでオリジナルカクテルと食事を嗜んでから、エバー航空のラウンジのマッサージチェアでひと時を過ごし、最終的にタイ国際航空のラウンジでシャワーを浴びる等しても、全く問題ありません。

スワンナプーム空港エバー航空ラウンジ
スワンナプーム空港エバー航空ラウンジ

③最初の区間がエコノミーでも、その先のフライトがビジネスクラスであればラウンジ利用ができる

ステータスが無い場合の想定です。

3大アライアンス全てでは、同日中もしくは翌朝5時(スターアライアンスの場合)、もしくは翌朝6時(ワンワールドの場合)までにビジネスクラスを利用するのであれば、その前のフライトがエコノミークラスであっても、最初の出発空港にてビジネスクラスのラウンジが利用可能です。

スターアライアンスのラウンジ規定
スターアライアンスのラウンジ規定

身近で言うと、例えば日本国内から東京を乗り継いで海外へビジネスクラスで行くとしましょう。

国内線区間が普通席であっても、出発空港(伊丹、福岡、札幌など)ではJALの場合はサクララウンジ、ANAであればANAラウンジが利用可能です。

これがファーストクラスの場合は、同様にJALダイアモンドプレミアラウンジとANAスイートラウンジが利用可能になります。

④出発がエコノミーでも、前の到着フライトがビジネスクラスであればラウンジ利用ができる場合がある

上記③とは逆パターンです。

ビジネスクラスで到着して、エコノミークラスへ乗り継ぐ事例。

これはワンワールド系航空会社のみに適応され、規定がホームページにて明確に明記されています。

ワンワールドのラウンジ規定
ワンワールドのラウンジ規定

例えば、JALの特典航空券で東京→シンガポールのビジネスクラスを発券したとします。

同日に、マレーシア航空(ワンワールド系)でシンガポール→クアラルンプールをエコノミークラスで移動します。

ワンワールドでのステータスは無いという想定で行きましょう。

この際、東京→シンガポール間はフライト時間5時間以上の「長距離便」として判断されるので、その先のフライトがエコノミークラスであっても、乗継空港にて翌朝6時までに出発するフライトであれば、シンガポールでラウンジ利用の資格があるのです。

因みにマレーシア航空はシンガポール・チャンギ空港にて出発は第2ターミナルで、ワンワールド系ラウンジは第1ターミナルに集中していますが、ターミナル同士が制限エリア内でも繋がっているので、カンタス航空やブリティッシュエアウェイズのラウンジが利用可能です。

チャンギ空港ブリティッシュエアウェイズラウンジシャンパンバー
チャンギ空港ブリティッシュエアウェイズラウンジシャンパンバー

残念ながら、スターアライアンスやスカイチームでは、規定ではラウンジ利用は出発便のみの対象となり、到着の際に関しては明記されていません。

⑤到着ラウンジを設けている航空会社もある

以前はANAを始めキャセイパシフィック航空やエティハド航空など到着ラウンジを設けていましたが、現在は大分限られる様になりました。

到着ラウンジは基本到着ロビーに位置し、早朝から昼前後までの営業が多いです(カタール航空は24時間)。

メリットとしては、朝の到着が早すぎてホテルまでのチェックイン時間に大分時間が余るからゆっくりしたい、もしくは午前到着後すぐに会議があるのでシャワーを浴びてしっかり着替えをしたいなど、レジャーやビジネス需要があります。

入室条件は出発ラウンジよりも厳しい場合が多く、エコノミークラス利用時はステータスでも不可か、最上級ステータス等に限られます。

以下航空会社では、到着ラウンジを設けています。

航空会社 空港
カタール航空 ドーハ
ルフトハンザ フランクフルト
スイス国際航空 チューリッヒ
ブリティッシュエアウェイズ ロンドン・ヒースロー
アメリカン航空 ロンドン・ヒースロー
エアカナダ ロンドン・ヒースロー

ロンドン・ヒースロー空港はなんと3社の到着ラウンジがあるのが印象的です。

北米からのフライトを中心に午前中に到着が多い現象ならではですね。

旧アブダビ空港エティハド航空到着ラウンジ
旧アブダビ空港エティハド航空到着ラウンジ

到着ラウンジでは食事を楽しむ事ができ、シャワー設備が充実しています。

実はJALとANAも、到着ラウンジは提供していなくても、ビジネス・ファーストクラスやJMBサファイア・AMCプラチナ以上の会員は、羽田空港のTIATシャワールームを無料で利用ができます。

JALの羽田空港シャワー案内
JALの羽田空港シャワー案内

⑥到着しても出発ラウンジが利用できる!?

シンガポール航空では、自社ファーストクラス客だけ限定で、チャンギ空港に到着の際にも、ファーストクラス出発ラウンジのザ・プライベート・ルームが利用できます。

チャンギ空港の第1〜第3ターミナルは出発と到着が同じフロアになっている事から、可能なのです。

詳しくは、先日の記事に詳しく掲載しています。

ザ・プライベートルームのダイニングエリア(改装前)
ザ・プライベートルームのダイニングエリア(改装前)

⑦世界で唯一?全エコノミークラス乗客でもラウンジが利用できる航空会社が日本にあった!

それはJALです。

でも、便限定だけどね!

羽田を深夜に出発するJL 41便のロンドン行きのフライトは、通常はプレミアムエコノミーか正規運賃のエコノミークラス乗客までのみ利用資格があるサクララウンジを、なんとステータスが無いエコノミークラス全乗客に開放しています!

とても太っ腹です。

シャワー室は利用できませんが、普通に軽食が食べれるだけでも嬉しいです。

深夜で出発便が少ないため、この様なサービスを提供されている様です。

JL41便だけの特別サービス
JL41便だけの特別サービス
羽田空港T3JALサクララウンジ
羽田空港T3JALサクララウンジ

⑧欧州の一部の空港ではラウンジ利用目的だけでも出入国審査通過が可能!

パリCDG、チューリッヒ、コペンハーゲン等、所謂シェンゲン条約加盟国の空港では、ラウンジを利用する目的だけで出入国審査を通過する事が可能です。

どういう事か。

例えば、チューリッヒ空港から、スイス国際航空でイタリアのローマへ行くとします。

両国はシェンゲンゾーンとなるので国内線扱いとなり、出入国手続きは発生しません。

同空港には、シェンゲンゾーンと非シェンゲンゾーンそれぞれにスイス国際航空ラウンジがあり、後者の方が立派です。

ラウンジを訪れるだけのために、一度スイスの出国手続きを完了させて、楽しんだらまたスイスに再入国し、ゲートへ向かうなんて事が可能です。

この場合、出入国手続きで時間を要する場合があるので決しておすすめはしませんが、もし時間に余裕があればラウンジ好きの方にはぴったりです。

パリCDG(第1ターミナル)では、スターアライアンスラウンジが非シェンゲンゾーンにありますが、筆者はシェンゲンゾーン内のフライトでも興味本位で訪れた事があります。

出国審査の時に〇〇ラウンジに行きます、と伝えれば問題無いでしょう。

スイス国際航空の非シェンゲンラウンジ(E)は景色が素晴らしい
スイス国際航空の非シェンゲンラウンジ(E)は景色が素晴らしい

まとめ

空港ラウンジは運営会社によって質はピンキリ。せっかくラウンジ利用できる資格があるのであれば、より良いラウンジで過ごした方が快適だし思い出に残る体験になります。意外な状況においても、ラウンジが利用できないと思ったらできたりと、得した気分になる場合があるでしょう。

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