航空会社:日本航空(JAL)
便名:JL 725
フライト区間:成田→ジャカルタ
フライト利用日:2017年1月15日(日)
予定出発時刻:10:55発
実際の離陸時刻:11:32発
予定到着時刻:16:55着
実際の着陸時刻:16:57着
時刻表上のフライト時間:8時間00分
実際の飛行時間:7時間25分
機種:ボーイング777-300ER
利用クラス:ファースト
座席番号:2A
機材番号:JA734J
機材導入日:2005年7月26日
その1の続きです。
ファーストクラスへの搭乗は僕が一番最初でした。ゆったりとしたシートが1-2-1の配列で並んでいます。エコノミーが3-3-3の配列なので、横幅はエコノミーの2席分以上。合計座席数は8席です。
手にカメラを持っていたら、次に専任のセキグチさんが挨拶に参りました。「写真をお撮りしますよ」と言われたので、お願いしました。
写真撮影後、セキグチさんがもし良ければギャレーにあるお習字の飾り物の前で撮影は如何かと聞かれました。この作品は最初に挨拶に来てくれたクサカさんの手書きとの事で、是非ギャレーまで伺いました。
シートの設備を詳しく見てみましょう。
シート案内板を拝見します。とても詳しく記載があるのでこれでどんな機能があるのか一目瞭然ですね。
シートコントローラー拝見。驚いたのは、同じ役割を果たすコントローラーが旧式と新式で2つも付いていました!
そしてこちらが新型コントローラー。タッチスクリーン式です。MAGIC-Vでした。
クッションはエアウィーヴ製でした。普通のクッションより硬く、日本の伝統的な枕の様な感じです。
アメニティーキットを拝見。スペインのブランド、ロエベ製です。これ、なんと機内に忘れてきてしまい、とても後悔しています。座席収納ボックスに入れたまま、降りる時に確認しなかったのです。無念。。。僕も写真で楽しみます(笑)。
まぁ、正直言ってロエベ製の香水を除いてはどの航空会社でもありがちな中身です。この他に、後ほど資生堂の化粧類を頂いたので、こちらは本当に価値があるものですね(そして、これはちゃんと持って帰りました^^)。写真は後ほど。
JALのファーストでは、Wi-Fiが無料で使用できます。クーポンをもらい、手順に従って登録するのですが僕のスマホの調子があまり良く無く、試すことができませんでした。
ウェルカムドリンクとおしぼりのサービスです。
こちらは機内食担当ハセガワさんが運んできました。オレンジジュースかシャンパン(サロンでもアンリオでもありません)を選べ、シャンパンを選びました。
ファーストクラスのクルーは専任のセキグチさんを始め、クサカさんとハセガワさんの計3名です。このフライトのファーストクラスは7席が埋まっていたので、これだけの担当クルーがお世話してくれるとは驚きです。本当にプライベート感たっぷりのサービスですね。
ちなみに、ファーストクラスの乗客ですが、僕と似た様なエアラインマニアらしき方が他2名、どこかの社長さんが1名(お付き人が乗った時にビジネスクラスからやってきていました)、ジャージーを着た若い男性が1名(スポーツ選手?)、そして失礼ながら普通のおじ様が2名です。
午前11時前後の成田はとても混んでいます。出発フライトが一斉に滑走路前に並んでいました。
離陸。見事な快晴です。とてもこの冬一番の寒さの日には見えません。
房総半島をしばらく飛行。
ドリンクメニューとおしぼりが配られました。
以下、スキャン画像でメニューの内容をご紹介します。素晴らしいリストです。それぞれの価格に興味があれば、「JAL国際線ファーストクラスの飲み物市場価格は?」を参考下さい。
アルコール類だけでは無く、ノンアルコールドリンクも充実しています。特に、高級水出し茶のロイヤルブルーティーとても個性があるドリンクだと思います。これだったら酒が苦手でも楽しめますね。
最初の飲み物は、JAL自慢のサロンのシャンパンを頂きました。世界で唯一機内でサロンを提供する航空会社(だと思います)。JALファーストのシンボル的な存在でもありますね。
「撮影のためにボトルを置きましょうか?」と聞かれましたので、お願いしました。お気遣いありがとうございます!
次にアミューズ(突き出し)。
突き出しの内容は鶏のレバーパテをシューに詰めたものと、生ハムとサーモンが入ったスティック。残念、レバーは苦手(汗)。専任の方が「レバーの苦みとシャンパンが合いますよ」と申していたので、好物だったら合っていたのだと思います。
次の飲み物を聞かれました。シャンパンを飲み比べたかったので、サロンをもう一杯とアンリオを一杯頂きました。
グラスと一緒に、分かりやすい様にコルクも前に置いてくれました。この様な細かい配慮がJALらしいと思います!
左がサロン、右がアンリオです。個人的には、洋梨の様なまろやかな味がするアンリオの方が好みです。サロンは辛口なので、そちらの好みでしたらサロンの方がお勧めだと思います。
次に食事メニューが配られました。既にJALのホームページで確認済みで、事前に和食を指定しておきました。一応クルーの方から「既にご注文を承っておりますが、もし他のメニューをご希望の際には申してください」と優しいメッセージ。
内容は以下スキャン画像にて。
ダイニングセット。
前菜とは日本酒を頂く事にしました。
ナプキンのモダンな感じのデザインが好きです。JALのデザインは全体的にクラシック調で落ち着きますね。
前菜のセットアップ。別名、季節の小皿五彩。
一言でいうと美しすぎる!!
日の丸があるのでちょっとお子様ランチっぽく感じた事は隠せませんが、クルーの方が丁寧に食事や背景の説明をしてくれました。
このメニューは六本木の懐石料理店、龍吟の山本シェフによる監督であるのですが、日本の豊かな食文化の伝統を協調する事で、日の丸を立たせているという事です。この日の丸が載っている厚焼き玉子は砂糖の代わりにメープルシロップが使用されているとか。
お盆の上にある紅白と葉は正月を意識してセットアップされている様です。メニューも含めて確かに季節のこだわりが感じさせられます。
前菜は冷製と温製があってバランスが取れていました。温製の前菜なんてなかなかありませんね!美明豚って何?と調べてみたら、かなり評判の高い良質の豚肉だそうです。口の中でとろけました。
美明豚のホームページより以下引用:
風味・やわらかさ・歯切れの良さが違う美明豚は、良質な肥料と天然素材を与え徹底した管理、SPF(Specific Pathogen Free)認定農場で育てた特定の病原体をもたない豚肉です。肉質は柔らかく、ジューシーで、しつこくなく、脂に甘味があります。
本当に見た目の他にも素材をとても力を入れているのがよく判ります。どれも機内食と思えないぐらい、新鮮でまるで機内ですべて調理された様でした。味付けも優しく、空飛ぶ料亭です。
次はお椀です。
正月らしいです。この海老真蒸、とてもぷりぷり感があって美味かった!金箔が載っていますね。これからの一年、演技が良さそうです(笑)。
次の飲み物は焼酎を頂きました。銘柄は森伊蔵。先ほどの日本酒に並んでとても高価な焼酎らしいですが、正直普段からこんな高級な酒を飲んでいない自分にとって味が判りません!ファースト乗客として失格かも(笑)。
しかも、しばらくボトルをテーブルの上に置いて行かれたので、どんどん継ぎ足してしまいかなり酔っぱらってしまいました。まだ食事が終わっていないししっかり思い出の写真を残していきたいので、頑張って意識を集中させましたよw。
次のコースは海鮮です。
クルーの方が「キャビアを醤油代わりとして甘海老へお掛け下さい」と言われました。一瞬面白いジョークだと思いました。醤油の代用としては世界一のお値段では無いでしょうか(笑)。
キャビアって久しぶりに食べましたが、癖が無くてとても美味しかったです(幼い頃食べた時はNGでした)。僕は魚卵が苦手でイクラもあまり好きではありません。でも、このキャビアは独特な生臭さがありませんでした。洋食メニューだとキャビアは一瓶丸ごと提供される様で。
珍しいもの尽くしで「美味しい」と感じる前に「すげー」の感動ばかりでした。普段から食べなれていないものばかりなので、どう評価して良いか判りません(笑)。これだから庶民がファーストクラスに乗るのはね、、、
一番楽しみにしていたのは次の台の物♪
内容は厚切り和牛フィレ肉すき焼き。これは最高に美味しかったです。今まで食べた機内食の中でトップレベル♪
付け合わせにちりめん山椒、コシヒカリの一種である雪蔵今摺り米、味噌汁、香の物、そして牛肉を絡めるための温泉卵。
牛肉の凄さはこれから。見ろ、この赤々しい和牛肉を!インドで今これをレポートしていますが、既に口の中がヨダレだらけになっております(笑)。これはインド在住者にとっては最大の拷問ですねw。
温泉卵も、インドではNG品。ここで牛肉を絡めて食べると絶品です。
この和牛フィレ肉のすき焼きは超大満足でした。
ちょっと酒が回りすぎたので、ここでロイヤルブルーティーを頼みました。このフライトでは好評だった様で、既に最後の一杯分しか無いと申し訳なさそうにクルーが説明していました。良かった、最後でも残っていて。
このロイヤルブルーティーはワイングラスで注がれました。
凄くコクがあるアイスティーです。ただ、紅茶大国インドに住んでいるせいか、個人的にはいつも自宅で作っているミッタルティー製茶葉の水出し紅茶の方が落ち着くかな、と言う印象です。ずっと気になっていたので試す事ができて良かったです。
遂にデザートです。
六本木ぷりんは普通のプリンよりも濃厚です。一口サイズの松風はしっとりしていて美味しかった。山椒で仕立てたデザートははっきり言って冒険しすぎたと思いました。折角の甘味あるデザートに山椒があると口の中を麻痺させてしまう感覚です。山椒は塩とは合うけど砂糖とは合わない。山椒が無ければとても美味しかったです!
食後はリラックスタイムです。この時に資生堂のキットやJALオリジナル製品のアイ・レフレッシュナーやモイスチャーマスクが提供されました。
この資生堂のキットはスキンケア用品が入っています。洗顔フォーム、顔用化粧水、顔用クリームの3点がそれぞれ入っています。
キットの中身。
あまり忙しくされてないと思われる時にギャレーへお邪魔してクルーと記念撮影をお願いしました。折角の思い出なので一番お世話になったクルーの方々の顔を忘れたくありませんからね。気持ち良く承諾してくれました。ありがとうございます!
上記写真、左から書道が得意で気さくなクサカさん、ベテランで安心のセキグチさん、そして真面目で忠実なハセガワさんです。皆さん、常にキャビンを見回り、乗客が何か必要無いか頻繁にチェックをしていました。フライトの良さは乗務員のサービスですべてが決まります。今回は幸いに素晴らしいクルーに恵まれました。
僕が着ているのはJALオリジナルのパジャマです。もちろん、持ち帰りもできます。このパジャマは熊本県のくまモンを作った同じデザイナーがこのパジャマをデザインされたそうです。
化粧室は至って普通な印象です。
ベッドメークをして頂きました。空飛ぶベッドへ変身♪
ちなみに寝る時に提供されるマットレスはエアウィーヴ。裏と表で硬さが異なり、ソフトとハードの2種類です。直接座席の上で寝るのと、マットレスが間にあるとでは全然快適さが違いますね。
外はフィリピンとボルネオ島の間にある南シナ海でした。南国の海と言う感じです。
30分程睡眠しました。って、睡眠に入らないかも(笑)。
Zzz
起きてトイレへ行くとき、専任に到着前の食事と飲み物を聞かれました。飲み物は幻のワインとも呼ばれている希少価値の高い「クスダワイン」と頂戴しました。専任もこのワインは機内では非常に人気が高いとおっしゃっていました。
このワイン、生クリームっぽい深い味がしました。ワインでこの様な味がするのは珍しいと思います。あまり酒の味が判らない男ですが、このワインはもう一度飲みたいです。このワインはジャカルタ路線とヨーロッパ路線だけに搭載され、北米線には提供されない様ですので更に貴重ですね。
食事は山菜うどん、新鮮なフルーツと、洋食デザートにあったココナッツのソルベを注文しました。いつかはもっと距離が長い欧米路線に乗って、「フミコの和食」も試してみたいですね。こちらはビジネスクラスでも提供されます。
さっぱりしていて美味しかったですが、ごく普通のうどんでした。
フルーツの盛り付けは素晴らしいです!フォークを刺すのが勿体ない感じがします(笑)。
そして、こちらは洋食のデザートメニューから。
ここも金箔入り(笑)。盛り付けが素敵です。
次の飲み物はコーヒーを。しっかりコーヒープレスでやってきました(写真は撮り損ねました)。マグカップもスタイリッシュです。このマグカップは欲しいです。。。(笑)
そろそろ目的地到着まで1時間を切りました。
クルーがお土産にJean-Paul Hevin製のマカロンを配りました。これは乗客全員に配っていました。
後ほど食べましたが、しっとりして甘味も丁度良く、上品な味でした。特にチョコ好きとしてはチョコレートのマカロンがとても美味しかったです。
着陸態勢に入る前に、専任のセキグチさんがお礼の挨拶に座席まで参りました。僕も素晴らしいフライトにしてくれてお礼を伝えました。フィードバックとして後でJALホームページでコメントを書きたいと伝えたところ、是非同僚の事も励ましになるので触れて欲しいとリクエストを頂きました。自分よりも周りのクルーを気遣いされる行動には感動しました。部下への思いやりがあるからこそ、素晴らしいチームワークが生まれるのだと思います。
ジャワ島が見えてきました。
そしていよいよ着陸。
そしてジャカルタ空港第2ターミナル到着。別れ際には、クルーがお土産をドアの前で手渡しました。最後の最後まで、素晴らしいフライトをありがとうございました!
到着時、ゲートの前で空港職員が僕の名前が記載されたネームボードを持っていました。どうやら、次のKLMオランダ航空へ乗り継ぐ荷物のチェックと、もう一度航空会社側で搭乗券を発行してくれるとの事。職員の方にパスポートとEチケットを預け、ベンチで座って待っていました。数十分後、書類を持って帰ってきてくれ、出発ロビーまでエスコート。
恐らく、成田でチェックインした内容の再確認だったかと思われます。最後まで丁寧でした。
クルーから最後に頂いたお土産はプラスチック製の模型でした。和紙の上にリボンで包んであり、手書きのメッセージが。嬉しいです。記念なので中は開けず、暫くはこのまま包装紙のまま取っておく予定です(笑)。
もう既にこの記事がかなり長文なので、一旦JALの印象やファースト・ビジネスの比較を別の記事にして纏めたいと思います。とりあえずはこのまま次のフライト(KLMオランダ航空)のレポートを進めます。