タージマハル観光について大胆な事を言います。
こだわりが無いのであれば、タージマハルの遺跡観光(=正面観光)は必要ありません。
それよりも、川の反対側から眺める方が100倍良いです。
<川の反対側には名所が2つ>
一つは伝説の「黒いタージ」の建設現場でタージマハルと川を挟んで全く左右対称に作り途中の土台がある、メヘターブ・バーグ。

更に、その先にある、近年新しくできたタージビューポイントがあります。

何故、タージマハルを観るのに反対側からの方が良いか、理由を述べます。
①入場者が少ない
タージマハルのネックって、とにかく観光客が多い事。近年の著しい経済発展で、国内旅行者の数が半端無く増えているのでもう遺跡はパンク状態。特に、日中。早朝は、まだマシですが。。。


もう落ち着いて写真を撮るのが厳しいです。
ところが、メヘターブ・バーグだとこんなにのんびりしている。

観光客よりも、地元の人達の憩い場として訪れている方が多いので、とてもローカルな雰囲気があります。
②川を間に挟むので写真うつりが良い
こちらはタージビューポイントからの撮影。正面からでは写せない、全体の細長いパノラマで一枚の写真に収める事ができます。

まぁ、乾季なので川は微かにしか見えませんが。。。やっぱりこれだけ人が映らない景色って贅沢ではありませんか?世界を代表する遺跡で。

有名な写真ポーズの一つであるつまみタージも、全く他の人が映らないようにできます。
③無駄な移動が無く時間の節約になる
タージマハルのネックは、駐車場から遺跡の入場ゲートまで遠いこと。約1.2キロあるので、電気カートで移動する必要があります。そして、遺跡内は結構歩く!人混みの中、撮影スポットを見つけてはタイミングを見計らわなければならないし、駆け足で観たくても結構時間を要します。
そして、メインの見どころである霊廟は、ごみごみしている、暗い、撮影禁止、その上展示物(墓)はなんと偽物!本物は、地下に納められているので一般観光客が見ることはできないのです。そうしたら、わざわざ見る価値ある?
メヘターブ・バーグとタージビューポイント、両方合わせても歩く距離は上記タージマハルの半分かそれ以下。こちらも、駐車場は少し離れていますが、約500mなので、歩いても8分ぐらい。電気カートだとわずか2分です。
④うるさい客引きが居ない
タージマハルのネックは、とにかくガイドの客引きや物売りがしつこい事。車から降りた瞬間にわんさかたかってきます。今のところ、ここメヘターブ・バーグとタージビューポイント付近ではその様な事はほぼ無いでしょう。
⑤周辺は集落があり情緒ある
何となく雰囲気が良いです。そこまで観光地化されていなく、ゆったりとした時間が流れます。メヘターブ・バーグには、様々な果物の木が植えてあり、とても緑が豊か。正に庭園というのに相応しい場所です。
⑥荷物の持ち込み制限が厳しく無い
タージマハルは基本カメラと財布以外は一切持ち込みが禁止なのでとても面倒臭いですが、メヘターブ・バーグもタージビューポイントもバックパックとか持ち込みがOK。
⑦入場料が良心的!
入場料はそれぞれ別だけど、タージマハルと比較すると大分良心的。アーダールカード見せればインド人料金で入場できるし。下記は2023年4月時点の入場料。
タージマハル | メヘターブ・バーグ | タージビューポイント | |
インド人 | Rs. 50(霊廟を含む) | Rs. 25 | Rs. 15 |
外国人 | Rs. 1,300(霊廟を含む;アーダール見せてもインド人料金では入れない) | Rs. 300(アーダールあればインド人料金でOK) | Rs. 50(アーダールあればインド人料金でOK) |
まとめ
タージマハルは訪れる度に感動はありますが、その感動は年々、観光客の増加によって薄れてきています。そこで、その問題を補ってくれるのが川の反対側にある、通称「黒いタージ」の建設現場でもあるメヘターブ・バーグやタージビューポイント。流石にここはあまり観光客の波が来て欲しくありませんね!