航空会社:日本航空
便名:JL 30
フライト区間:デリー→羽田
フライト利用日:2023年4月27日(木)
予定出発時刻:19:05発
実際の出発時刻:19:26発
予定到着時刻:翌06:05着
実際の到着時刻:翌06:22着
時刻表上のフライト時間:7時間30分
実際のフライト時間:7時間26分
機種:ボーイング787-9
利用クラス:ビジネス
座席番号:1K
機材番号:JA878J
機材導入日:2019年12月12日
チケット代:25,000アラスカ航空マイル(デリー→羽田片道)+4,306円
<人生最後のアラスカ航空マイルを活用した激安JALビジネスクラスチケット>
このブログでしつこく紹介している、アラスカ航空のマイルを購入して特典航空券へ換える方法。この方法だと往復でUSD 1,134という破格な値段でインド⇄日本間のJALビジネスクラスに乗る事ができました。
残念ながら、最近アジア内の必要マイル数を改悪されてしまい、今では従来の2倍のマイル数が必要になったので、以前の様な超お得感は無くなりました。それでも、正規のビジネスクラスの航空券を購入するよりは大幅に安いですが。
<ペット同伴のチェックインに時間がかかる>
今回は、飼い猫にゃにゃの同伴。ペットとのチェックインに慣れていないせいか、チェックインのカウンターについてから手続きが終わるまで、1時間程かかりました。ペットの輸送は、空港で直接38,474円支払いました。
<ラウンジ不足のデリー空港国際線出発ロビー>
旅客数の多さでは最新の調査で世界でトップ10位に属するデリーのインディラガンディー国際空港。そんな状況であるにも関わらず、ラウンジはエアインディアラウンジ一つのみ!以前あったルフトハンザラウンジ、シンガポール航空のシルバークリスラウンジ、エミレーツラウンジ、ITCラウンジなど、すべて閉鎖中。そして、唯一、エアインディア以外で運営した激混みのプラザプレミアムラウンジに関しては、運営権のライセンス問題で更新できず、閉鎖したまま。
JALの利用客は、空港内のホリデイインコーヒーラウンジに招待されます。が、チェックインに時間を要したため、そのままゲートへ向かいました。
<満席のビジネスクラス>
JALの787-9はビジネスクラスの規模を縮小し、代わりにエコノミーの座席数を増やしています。そのため、以前と比較するとビジネスクラスの座席数は半分近くになったためか、満席でした。ステータスを持っていないため事前に窓際が確保できませんでしたが、直前で運よく1Kが開放されたので確保できてラッキーでした。
<最前列は足元が広い!>
最前列の1K。この座席の良い事は、前に座席が無いのでその分、若干他の座席よりも足元の奥行きがあります。
<ドアは無いがプライバシー感があるシート>
以前のゆったりとしたSSと比較すると、SSIIIは同じ空間に座席数が増え密度が高いですが、結構プライバシーは重視した作りになっています。隣人の顔は遮られ、比較的個室感覚に近いものがあります。
<小物用の収納はそこそこある>
座席には二箇所の収納ボックスがあります。まず、分かりにくいけど肘掛けの中。この肘掛けは高さが調整可能の上、下げてしまうと中に何か置いた場合そのまま忘れてしまう可能性あるのでちょっと躊躇してしまう。
サイドテーブルの収納ボックスには鏡とヘッドフォンをかけるフックがあります。
<アメニティーキットはは布製から紙製へ>
以前、アメニティーキットは布ポーチで提供されましたが、今では紙袋に変わっていました。中身は以前と同様に歯ブラシセット、耳栓、アイマスク、モイスチャーマスクが入っています。花王とのコラボか、蒸気のアイマスクが置いてありました(まだ試していません)。
残念ながら、JALは調整可能な空調はありません。外国人にとってJALの機内はとても暖かい、とよく聞くので、空調はあった方が良いかもしれません。エアコンガンガンに効かせた環境に慣れた人にとっては確かに違和感あるかもしれない。
<さらばデリー!>
四度目のインド生活を終え、帰国するフライトです。デリーには通算して18年近く住んでいた事もあり、一番アットホームな感覚で暮らせる土地です。今度はいつ帰って来れるかな?
離陸時刻:19:57(インド時間)
<離陸後の羽田までの飛行時間はわずか6時間半>
デリー空港の出発が混雑のため遅延したため、その分を取り戻すためか、離陸後の目的地までの飛行時間は6時間31分と記載されていました。ヒマラヤ山脈付近の気流のため、日本行きは追い風で早く、逆のインド行きは向かい風で時間がかかります。特に冬場の東京→デリー便は、11時間かかる事もあるので、極端です。
離陸後はおしぼりが提供されました。と言っても、以前の様な温かいタオルでは無く、使い捨てのもの。やはりおしぼりは温かいタオルが欲しいです。
<今流行りのRRRを観賞>
日本で流行しているというインド映画、RRR。細かい事言うと、これボリウッドでは無いんですよね。ボリウッドとはヒンディー語の映画の事を指しますが、この映画は南インドのテルグー語映画で、主要言語もヒンディー語とは全く異なるドラヴィダ系。とは言え、舞台がインド北部でもあるので、ヒンディー語のセリフもありますが。余計な豆知識でございました。
JALは世界中の映画が観れるのが好きなポイントです。対照的にANAはホリウッドや邦画ばかりで偏っていましたからねぇ。
テレビ画面について、一点問題がありました。タッチスクリーンであるはずのモニター、操作すると、真っ暗に消えてしまうんですよね。幸い、ハンドセットで操作が可能なので不自由はしませんでしたが、画面で操作できた方が便利ではありました。
<食事サービスの効率が大分改善された>
以前から感じていた日系航空会社の難点は、離陸後から食事サービスまで、そしてその食事が完了するまでの時間が非常に長い事でした。場合によっては、3時間以上もかかるケースも。
今回、その懸念点が改善されたのが確認できました。
離陸25分後:ドリンクと食事の注文に来る
ドリンクメニューはこちら。
そして食事。
JALでは、ホームページで和食もしくは洋食(肉)であれば、事前に指定する事ができます。これは嬉しいですね。特に和食は人気があり、前回乗った際は事前指定のサービスが無く、自分の番では切れてしまっていたので。
和食を事前選択しました。
離陸40分後:ドリンクとおつまみが提供される
シャンパンをお願いしました。
ドライ納豆が懐かしい。。。これが提供されなくなってから数年経ちますが、残念です。そんなにコストかかるかなぁ。あれはJALのオリジナル商品でとてもユニークなサービスだったのに。
離陸55分後:食事の前菜が提供
以前JALのクルーとお話しした時、デリー発の機内食では、和食の前菜と洋食のビーフステーキは日本搭載の様です。他は全て現地で。なので、日本の味がとても恋しい方は、どちらか選ぶと良いでしょう。
前菜は見た目が良いだけで無く、色々な種類があり、味も非常に美味しかったです♪
離陸1時間10分後:前菜のトレイがクリア;メインディッシュが提供される
焼き鮭はとても素朴な味付け。インドで濃い味付けの食事に慣れた胃にはホッとするおふくろの味でした。お新香も良いですね。
離陸1時間35分後:メインのトレイがクリア;デザートの提供
デザートはケーキ1種類のみですが、クルーにチーズとフルーツもお願いしました。
付け合わせに、日本の白ワインである農民ドライを頂きました。
このカルーアチーズケーキは非常に美味しかったです。チーズプレートは少し寂しい気がしますが、量的に丁度良かったです。
離陸1時間50分後:全ての食事が終了
早いぞ!うん、今回の食事スピードはとても満足です。
更に、食後の飲み物を聞かれたので、ハーブティーをお願いしました。
この時、飛行機はちょうど北東インド、ミャンマーの国境付近。
ここから東京って、飛行時間5時間なんですねぇ!
こう考えると、インドと日本って意外に近いですよね。
<トイレのアメニティーは充実>
化粧室を拝見しましょう。
前方に一箇所、後方に二箇所あります。後方は、もしかしたらプレミアムエコノミーとの共有かな?どちらも、同じアメニティーが並んでいました。
トイレはいつも綺麗でした。頻繁にお掃除して下さりありがとうございます♪
<セルフサービスカウンター>
ドア2のギャレーでは、食後はおつまみと飲み物のセルフサービスカウンターとなっていました。ただ、これがビジネスクラス専用なのか、プレミアムエコノミーとの共有なのか定かではありません。
<就寝準備へ>
座席をフラットにします。残念ながら、ANAの様に敷布団は提供されません。これがあると快適度アップするんだけどなぁ。幸い、機内が暖かったので、毛布を敷布団がわりにしてそのまま横になりました。
身長167センチですが、足元は大分余裕がまだありました。最前列の座席であれば、180センチを超えても、余裕かと推測します。
3時間はぐっすり眠れました。
離陸5時間20分後(着陸1時間20分前):朝食が提供される
メニューは和食の朝食のみになっていますが、希望を伝えればパンだけのシンプルな朝食も提供される様です。ここはやっぱり和食でしょ!
内容は実はエコノミーと一緒です。まずくは無いのですが、結構冷たいので温かったら尚更良かったです。
離陸5時間40分後(着陸1時間前):トレイがクリア;コーヒーが提供される
そして着陸態勢になり、快晴の東京へに到着しました。
着陸時刻:06:09(日本時間)
<JAL国際線では一番フレンドリーなクルー>
今回のフライトでは野澤さんが担当して下さいました。以前からJALのクルーは全体的に保守的でちょっとコミュニケーションしにくい部分が否定できなかったのですが、野澤さんは結構オープンな方でこちらも食事中の飲み物を色々とリクエストしたり、チーズやデザートを一緒に欲しいとわがままを言わせてもらう事ができました。サービスの効率も良く、しっかり3時間睡眠を取ることができたお陰で到着日は元気に行動する事ができました。
<またまた無かった機長からのアナウンス>
これ、本当に問題だと思う。「操縦室に代わってご案内します」とクルーがアナウンスしますが、乗客の命を預かっている機長の仕事。世界的に知名度の高いシンガポール航空、キャセイパシフィック航空、エミレーツや、ヨーロッパの各航空会社は大抵必ず一度は挨拶します。エチオピア航空でさえ、どのフライトでもキャプテンの生の声が聞けます。JALは世界的にも評価されている航空会社なので、絶対機長から最低一度は直接乗客へ挨拶した方が良い。
<搭乗評価>
地上サービス:☆☆☆☆(地上職員の対応は良かったが、ペットの輸送手続きにかなり時間掛かった)
機内の清潔感:☆☆☆☆☆(特にトイレの清潔感は脱帽)
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆(フレンドリー&効率良いサービスでとても良かった)
アメニティー・シートの設備:☆☆☆☆(敷布団が無いのが残念)
シートの快適度:☆☆☆☆☆(足を思いっきり伸ばせるし結構快適)
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆☆(和食の夕食は脱帽;朝食は温かい食事あると尚更良い)
エンターテインメント:☆☆☆☆(世界中の映画が観れて面白いが、テレビのタッチスクリーンが壊れていた)
コスパ:☆☆☆☆☆(アラスカマイルが改悪したのでもうこのコスパの良さとはおさらば)
<フライトの印象>
全体的にはとても満足です。特に、クルーの野澤さんを始め、美味しい機内食と飲み物、快適なシート、綺麗なトイレと、とても良いフライトでした。敷布団があったらもっと良かったけどね。あとは、いつも思う事だけど国際的なエアラインになるのであれば、機長の生の声は絶対にあった方が良い。