旅慣れた方はマイレージ会員を数社で登録しているケースも多いはず。
そんな時、こんなハプニングありません?
上級会員を持っているけど、マイレージの登録は他の会員番号で行いたい。
<一つの区間に登録できる会員番号は一つだけ>
当たり前ですが、マイレージ登録は一区間に付き、一つの会員番号だけです。
なので、実質、この様なケースでは何かを犠牲にする必要があります。
近年筆者が実際に体験してジレンマを語っていきます。
実例①:ステータスよりマイル優先の場合
岡山から、JALで羽田へ移動した時の話。
当時は、JALの普通会員とカタール航空のサファイア会員の両方を保持していました。
両方ともワンワールドです。
予約時、カタール航空のサファイア会員で登録していれば事前の座席指定の際に、ワンワールド上級会員向けの座席指定などができたかもしれませんが、この時はどうしてもJALで得られるボーナスマイルが目的だったため、JALで登録していました。
JALは普通会員なので当然、サクララウンジ等の使用権限はありません。
搭乗券はJALの会員番号が印字されているのでラウンジの招待券にもなりません。
が、ダメもとで、岡山空港のサクララウンジの受付カウンターでカタール航空の会員証を見せたら、少し説明が必要でしたが何とか利用する事ができました。
顧客に親切な日本だからできたと思います。
実例②:マイルよりステータス優先の場合
こちらはキャセイパシフィック航空の事例。
デリー→香港へ移動の際、最安値のチケットを入手したため、サファイアステータスを持っていたカタール航空ではマイルを貯める事ができませんでした(積算率0%のため)。
代わりに、同じワンワールド系列のアラスカ航空の番号(こちらは普通会員)を登録すれば、積算率25%は得る事ができたので、はしたないけど何かしら価値を生む事はできた。
しかし、このチケットの条件では、座席指定が有料だったのですが、サファイアステータス会員は特典としてこれが免除されました。
しかも、通常であれば有料座席で最も金額の高い、バルクヘッド(最前列)の座席指定までも無料!
これならマイルは貯まらないけど、メリットが沢山あるカタール航空で、キャセイの予約管理画面から登録を済ませました。
もう一つは、キャセイではサファイア会員をよくアップグレードする可能性が高いので、ちょっぴり下心もありながら。
アップグレードは実現できなかったけど、上級会員特典として空港の飲食店の招待券をもらう事ができたので(対象ラウンジが閉鎖中のため)、アラスカ航空の番号登録では難しかった部分をカタール航空のステータスによって満喫する事はできました。
<説得すればステータスを活用しながらマイルも貯められる?>
このキャセイの事例は、もしかしたらチェックインカウンターで、登録済みのカタール航空の会員番号を下ろして代わりにアラスカ航空の会員番号を登録をしても座席指定料を請求される事は無かったと想定します。
そういう事もできましたが、ラウンジについては面倒臭かった可能性が高いです。
海外の空港では、チェックインカウンターで発行されるラウンジの招待券が無いと利用できない事があるので、その場合は厳しいかもしれません。この印字はシステムに登録済みの会員番号(一つのみ)と連動しているので。
岡山空港の事例の様に、招待券が無くて会員証だけで入れるかもしれませんが交渉が必要でしょう。
まとめ
JALとキャセイの事例で対照的なケースをまとめてみました。基本的にステータスを活用しながら他の会員番号でマイルを貯めるというのは不可能では無いかもしれませんが面倒臭い部分はあります。2度美味しい体験はできたら嬉しいですね。