破産しないでビジネス・ファーストクラスに安く乗る方法5選

ビジネスクラスやファーストクラスは限られた人のみが乗れる贅沢な空間?

いやいや、そんな事ありません。

しっかり手段を活用すれば、大金を叩く事無く乗る事が可能です。

筆者は以下の5つの方法を普段から活用しています。

①ショッピングやフライトで貯まったマイルを利用する

入手し易さ ☆☆☆☆
(日系自社の場合)
リスクフリー度 ☆☆☆☆☆
手配までの時間
お手頃感 ☆☆☆
(日系自社の場合)

王道で一番安心なパターンです。

利用クラスに関わらず、飛行機に乗って貯めたマイルだったり、マイルの還元率が高いクレジットカードに入会して通常より多く貯める事ができればいち早く特典航空券へ換える事ができます。

例えば、筆者の場合は日々の買い物をJALのCLUB-Aゴールドカードで決済しています。100円あたり1マイルが貯まります。

年会費は17,600円かかりますが、通常の年会費が無料のカードだと200マイルあたり1マイルになってしまうので2倍多く貯まる。

飛行機に乗らなくても、毎月17万円をクレジットカードで決済すれば、2年間で40,800マイルが貯まる訳です。

40,000マイルあれば、日本からハワイまで片道ビジネスクラスの特典航空券を得られる。

ただし、ANAの方が全体的に少ないマイルで往復特典航空券をゲットできるので、マイルの価値で見ればANAの方がお勧めです。

詳しくはJALとANAのマイルを比較した記事に。

<①のデメリット>

マイルを先に貯めなければならないのでとても時間がかかってしまう事。マイルは足りないけど、すぐに旅行したい!という場合には不可能です。

また、折角マイルが貯まっても、JALとANA自社に乗る場合は燃油サーチャージが高額なので、そこで結構お得感が失ってしまうかもしれません。

自社で無く、提携航空会社に乗る際にはサーチャージ無しの場合もあるのでその際は良いですね。

②マイルをボーナスキャンペーンセール時に購入して特典航空券にする

入手し易さ ☆☆
リスクフリー度
手配までの時間 ☆☆☆☆
お手頃感 ☆☆☆☆☆

JALやANAでは不可能ですが、他社ではマイルを購入する事ができるマイレージプログラムが存在します。

特に当ブログで何度も紹介している、アラスカ航空のマイレージプランエアカナダのアエロプラン、そしてアビアンカ航空のライフマイルズです。

これらのプログラムは概ね2ヶ月に1度の頻度でマイルのボーナスキャンペーンセールを実施しており、その時に購入するのがベスト。アビアンカ航空が最もボーナスを付与してくれます(+150%前後!)。

アビアンカ航空の場合、150%のボーナス付与時にマイルを購入した際、例えば日本とヨーロッパ各都市間、ANAを含むスターアライアンス系航空会社のビジネスクラスが片道総額USD 1,100前後で手配が可能です。USD 1 = JPY 140で計算しても、15万円前後。

往復でも30万円前後なので少し条件の緩いエコノミークラスの有償チケットとそこまで大差無い金額です。

アラスカ航空の場合、50%のボーナス付与時にマイルを購入すれば、20万円以下で香港→ヨーロッパ間をキャセイパシフィック航空のファーストクラスで移動する事もできます。ただし、特典枠は非常に限られますが。

この区間、通常の有償チケットだと100万円は超えます。

キャセイ航空の機内食
キャセイ航空の機内食

そして大のメリットはこれら3つのプログラムでは燃油サーチャージが発生しない!という最高のメリットがあります。

ただし、この手法はハードルがそれなりに高いです。

<②のデメリット>

まずは言語力。何か問題(例:オンラインの発券手続きエラー)が発生したら、外国のコールセンターへ電話しなければならない。

特典航空券枠も非常に数が限られるので、ピンポイントの日付で空席が見つかるのは厳しい(特に上級クラスの需要が高い長距離路線)。

また、事前予告無しに急に必要マイル数を上げてしまう、なんて事もあります。

詳しくは、マイルを購入する手法のメリットとデメリットに記載していますが、もし慣れればかなり活用しやすくなるでしょう。

③入札式アップグレードに参加する

入手し易さ ☆☆☆☆
リスクフリー度 ☆☆☆
手配までの時間 ☆☆☆
お手頃感 ☆☆☆☆☆

航空会社によっては、入札式アップグレードを実施しています。

エティハド航空、エチオピア航空、ルフトハンザ航空、スリランカ航空など一例です。

まず有償チケットを購入したら、この方法で一つ上のクラスへ申し込む事ができます。

例えば、エコノミーで発券すればビジネスへ、ビジネスクラスであればファーストへ、みたいな。

エティハド航空の入札画面
エティハド航空の入札画面

上記は2015年の例ですが、エティハド航空のアブダビ→成田間、10時間フライトをビジネスからファーストへアップグレードが最低70,000円台だったので、最低価格から1千円ぐらい上乗せして指定して、出発直前に無事入札が成立しました。

本来であれば、ビジネスクラスとファーストクラスの差額は数十万円はします。

入札式アップグレードは予約完了後メールで案内が来るか、もしくは航空会社のホームページの予約管理画面から探す事ができます。

大抵、出発の72〜24時間前までに確定し、入札が通れば登録済みのクレジットカードから指定した金額が引かれます。

もちろん、満席だったり、既に他の乗客がより高い金額で入札をして空席が無くなった際には、不成立になります。

筆者はエチオピア航空で2回、エティハド航空で1回、スリランカ航空で1回試しましたが、スリランカ航空以外は全て最低価格からUSD 5かUSD 10高い金額で設定して無事成立しました。

スリランカ航空はコロンボ→デリーの約3時間半のフライトでエコノミーからビジネスへのアップグレードが最低USD 65と驚異な格安価格でしたが、恐らく事前に満席になってしまったか、もしくは自分より高く設定した乗客が居たためかこれだけ入札が成功しませんでした。

この方法で最もコスパが高かったのは、エチオピア航空のアディスアベバ→仁川経由成田便のエコノミーからビジネスへのアップグレード

最低入札価格USD 350にUSD 10上乗せして、たったのUSD 360で成立しました(2019年)。フライトは16時間越え。

素敵なエチオピア航空のクルー
素敵なエチオピア航空のクルー

<③のデメリット>

この手法のマイナス点は、確実性が無い事。直前までアップグレード成功の可否が通知されないので。

もう一つは、限られた航空会社のみが実施している事。

どうしても上級クラスに乗りたい!という場合には、不利ですが、運が良ければ正規より大幅に安い価格で利用する事が可能です。

④特別価格キャンペーン時にチケットを購入する

入手し易さ
リスクフリー度 ☆☆☆☆☆
手配までの時間 ☆☆☆☆☆
お手頃感 ☆☆☆☆☆+

裏技でも何でもなく、一番無難な手法。

時々、航空会社は大幅なビジネスクラスセールを実施します。

例えばシンガポール航空がボーイング787-10を日本へ初就航した2018年は、関西・福岡⇄シンガポールの往復が総額10万円以下のキャンペーンを実施していました。

シンガポール航空787ビジネスクラス
シンガポール航空787ビジネスクラス

エティハド航空やカタール航空は、2014年に長い期間で日本⇄ヨーロッパ往復で総額20万円台という今では考えられない価格を提供していました。

しっかりマイルも貯まる場合が多いし、普通のビジネスクラスチケット扱いとなるので一番得られる特典が大きいのがこのオプション。

<④のデメリット>

この様なキャンペーンはいつでも実施されていなく、数年に一度レベルで稀な事。

そして解放枠が少なくすぐに埋まってしまう傾向があるので、ニュースを耳にしたらすぐに食い付いた方が良いのがポイントです。

⑤航空運賃の設定が低い都市から飛ぶ

入手し易さ ☆☆☆☆
リスクフリー度 ☆☆☆☆☆
手配までの時間 ☆☆☆☆☆
お手頃感 ☆☆☆

エジプトのカイロ、インドのデリーやムンバイ、フィリピンのマニラなどが一例です。

現地の物価や給与水準に合わせるために、航空会社も競合相手が多い場合は運賃を比較的低く設定します。

キャンペーン価格では無いので、通常の割引価格である事から常時空席さえあれば安い運賃を確保する事が可能です。

例えば、カイロから羽田まで片道ビジネスクラス。

イタリアのITA航空(旧アリタリア)でカイロ→ローマ→羽田がなんと最安値で総額15万円台!

3時間半と12時間半のフライト両方含めて!

しかもローマ→羽田区間は最新鋭のA350機で快適な体験もできてしまう。

ITA航空羽田行き運賃
ITA航空羽田行き運賃

マイルも貯まりやすく、ステータス獲得のための修行にも適しています。

<⑤のデメリット>

この手法の一番面倒くさいのは、わざわざそれらの都市へ行く事。ピラミッド観光等最初から目的あって訪問するのであればダブルメリットあるけど、ただ飛行機に安く乗るためだと、そこへ行くまでの時間と費用が掛かってしまう。

航空券に関してはオンラインで簡単に入手できるのでリスクは低いものの、これらの都市はカオスでインフラが未発達の場合があるので快適な乗り継ぎ等は期待しない方が良いです。

身の安全という意味で少し気を引き締めた方が良いので、その面でリスクが若干上がるかもしれません。

日本の身近だと、ソウル発着が場合によっては東京より大分費用を浮かせる事が可能です。

日本⇄韓国間は便数も豊富で安いフライトが多いので、ソウルであれば大分ハードルが下がりますね。

おまけ:その他のアップグレード手段

③の入札式アップグレードは無くても、予め航空会社が決めた追加価格でワンランク上の体験をする事ができます。エミレーツ航空、カタール航空、シンガポール航空、エアインディア、ユナイテッド航空がその様なサービスを空席があれば直前に提供しています。

空港のチェックインカウンターで当日アップグレードを申し込む手法も一般的です。興味があれば、聞くだけタダでしょう。

筆者の体験からして、あまり直前の固定価格や空港でのアップグレードで魅力を感じた事は無く、割高な印象が多いです。中には、掘り出し価格もあるかもしれません。

まとめ

航空券だけで何十万円、場合によっては何百万円も出して乗るのはとても勿体無い。様々な手法で、エコノミーとあまり変わらない価格でこれらを楽しむ事ができる訳ですから。

この中で、すしまるが最近最も活用しているのは②のマイルをキャンペーン時に購入して特典航空券にする方法。安価で手っ取り早く、様々な選択肢があるからです。

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「破産しないでビジネス・ファーストクラスに安く乗る方法5選」への1件のフィードバック

  1. ビジネスクラスのチケットが手配される職位につく
    ビジネスクラスの料金が平気なぐらい稼ぐ
    みたいなのを正攻法というのでは?

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