オマーンエアはいつ日本に就航するか

中東系の航空会社というと、御三家に属するエミレーツ航空、カタール航空、そしてエティハド航空が目立ちますが、そのレベルに劣らないのがオマーンエア。

ワンワールド正式加盟

2024年にワンワールド入りを発表した中東、オマーンの国営航空会社、オマーンエア(オマーン航空)。

筆者は2016年にマスカットからミラノへ乗った際、あまりにもサービスの良さに感動しました。機内食がレストランレベル、座席はJALと同じAPEXスイートでとても快適、そしてアメニティーキットは豪華なアムアージュ製の数々。

JALのマイルでオマーンエアの特典航空券が得られる様になると思われるので、これから日本在住者にも需要が増すかもしれない。

オマーンエア787
オマーンエア787
オマーンエアのビジネスクラス
オマーンエアのビジネスクラス
最高に美味かったオマーン伝統料理
最高に美味かったオマーン伝統料理
アメニティーキット
アメニティーキット

路線は限定的:中距離路線は東南アジアとヨーロッパが主流

現在、オマーンエアの一番長い路線はマスカット⇄マニラ線。極東ではマニラ以外にバンコク、クアラルンプール、ジャカルタに就航中。

そして、ヨーロッパ路線はロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、チューリッヒ、ミラノ、モスクワへ。

上記の路線は全て、A330、787等のワイドボディー機で運行しています。

787-9機はファーストクラスも搭載!ビジネスクラスでもかなりレベル高いのに、更にその上を行く体験が可能。アジアでは、バンコク路線の一部に導入されている。

その他、737機を中心に中東各地、モルディブやインド等の南アジア諸国への路線は充実。

日本へ就航する可能性は?

さて、表題の件。オマーンはサウジアラビアやUAE程では無いものの、日本にとって重要な産油国。

ただ、原油関係だけで直行便ができるとは考えられないので、カタール航空と同様にハブ空港のマスカットで乗り継いで第三都市へ向かうための乗客がメインになるだろう。

その役割を担うにはまだ就航先が少ない。

オマーンは観光資源が非常に豊富でポテンシャルが高い国なので、知名度が上がれば直行便の可能性が高くなるのだが・・・

すしまるが大好きなイチオシの国オマーン

オマーンは今まで60数カ国訪れた中でトップ3に入るほど、良い国でした。

人は温厚で伝統文化が根付き、非常に清潔。治安は良すぎ。

アラビアンナイトの世界に入った気分になります。

とは言え、最後に旅行したのはもう20年以上前にはなりますが(でも良すぎて5回訪問しています!)。

オマーンエアの機内安全ビデオが国内の景勝地をまとめているので、どんな国であるか分かり易い。

日本人として知っておきたい:東日本大震災で国民一人当たり最も義援金を送ってくれた国

さて、どれぐらいの日本国民が知っているでしょうか。東日本大震災でオマーンの寄付額が国民一人当たりだとダントツでトップであった事を。

マイナビニュースの記事より、引用させて頂きます。

義援金の総額
義援金の総額

オマーンは総額で4位ですが、人口がとても少ない国。2011年当時はたったの320万人(グーグルより)。

オマーンからの義援金が総額約10億円なので、国民一人当たり約313円

台湾からの義援金については大変話題にはなりましたが、オマーンは全く取り上げられませんでした。

台湾の当時の人口は約2,300万人。

台湾からの義援金が総額約30億円なので、国民一人当たり約130円。

台湾国民一人当たりよりも、オマーン国民一人当たりの方が2.4倍も多いです。

こういう比較は台湾人に失礼になってしまいますが、あまりにもオマーンが報道される事が無かったので参考までに記載させて頂きました。

でも、オマーンって産油国だから、金余っているんでしょ?と思うあなた!

実はオマーンは周辺のUAEやサウジアラビア、クウェートと比較すると原油の採掘量が少なく、そこまで裕福な国では無い。

一人当たりの当時のGDPはUSD 24,000前後(グーグルより)で、日本のUSD 48,000前後(グーグルより)の約半分。

何故、異国の地からそれまでの支援を?

オマーンの王族には日本人の姫が実在する

オマーンの王族には、日本人の血を引くブサイナ姫がおり、実は昔から日本とオマーンには絆がありました。ブサイナ姫は現在85歳で、日本人の母親とオマーンの前々国王であるタイムールの間に第一女子として神戸で生まれた。

東日本大震災当時、オマーンを近代化させた現代オマーンの父とも呼ばれる、前国王であるスルタン・カブース王が国を統治。彼自身は日本人の血は引いていないものの、半血の姉にあたるブサイナ姫の存在が前カブース王の日本へのご縁を感じられていたのかもしれません。

因みに、この前々タイムール王は非常に外国人恐怖症で(日本人と結婚していながら?)、1970年まで完全にオマーンを鎖国状態にしていた。道路も病院も学校もゼロに等しい中世の世界に国民は生きていた。

そんな父親を追放したのが、前カブース国王。いっきに国を解放して豊かになった事から国民から非常に尊敬され、2020年に亡くなりました。

まとめ

正直、オマーンの事を触れたくて無理やり飛行機情報を含めようと記事にしました(笑)。いや、丁度ワンワールド加盟も果たすし、日本と縁の強い国でもある事から、是非もっと日本人の方々にオマーンを知って欲しい。中東やイスラームのイメージがあまりにも良いとも言えない中、オマーンを訪れれば誤解が吹っ飛ぶでしょう。是非その時はオマーンエアで!(って回しものか!)

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