1時間の国際線乗継はやばい?

国際線を予約する際、よくある悩みが、経由地での乗継時間が短いけど大丈夫?という事。

多くの航空会社ではたった1時間(場合によっては1時間以下も!)だけのトランジットでも航空券を発券してくれる場合があります。

例え、ターミナルが広大な香港国際空港やバンコクのスワンナプーム空港であっても。

これ大丈夫?

「乗継」には以下の2パターンによって状況が変わるのでそれぞれ解説します。

とにかく広い香港国際空港
とにかく広い香港国際空港

①同一チケットの場合:基本やめた方が良い

所謂「何処かで経由して飛行機を乗り換える」の典型的なパターンです。

同じ予約コードの中に存在し、同一航空会社もしくはアライアンスである事が多いです。

例:

羽田→香港(乗継):キャセイパシフィック航空

香港→プノンペン:キャセイパシフィック航空

例えば、1時間しか乗継時間が無かったとしましょう。

どんな状況が考えられるか。

<不安要素:保安検査場で並ぶ>

ヨーロッパの空港を除き、国際線→国際線の乗継は基本現地で保安検査があります。混雑する時間帯では普通に列に並ぶだけで20〜30分かかる場合があり。

<不安要素:空港が広すぎる>

一つの屋根の下としては世界最大規模のイスタンブール空港では、端から端までどんなに早く歩いても30分以上はかかると言われています。

香港国際空港やバンコク・スワンナプーム空港もほぼ同様。

乗継時間が1時間しか無い場合、例え最初のフライトが定刻通りの到着であっても、空港でダッシュをしなければならない状況になるかもしれません。幼い子連れや年配者連れなら、極限の運動が目的では無い限り絶対に辞めた方が良いです。

<不安要素:預け荷物が無事?>

アジアの主要空港であれば基本問題は無さそうですが、職員不足に悩むヨーロッパや北米の空港では、短い乗継時間で預けた荷物が次の便に搭載されればかなり運が良いと思った方が良いでしょう。

最近は本当によくヨーロッパの主要空港での預け荷物のトラブルを聞きます。

フランクフルト空港でのターンテーブルの表示
フランクフルト空港でのターンテーブルの表示

↑飛行機から降りて20分も経過するのにターンテーブルに荷物が到着するのがまだ後30分かかるという、フランクフルト空港での案内画面。

<不安要素:出入国手続きが発生するケース>

ヨーロッパの各国ではシェンゲン・非シェンゲン協定加盟国に分かれますが、両国間の移動が発生する際、出入国手続きが発生します。

例えば、成田からスイスのチューリッヒ空港に到着して、その後スペインのバルセロナへ向かうとします。

日本便は非シェンゲン・ゾーンのゲート到着になるので、一度スイスに入国してから、今度はシェンゲン・ゾーンのゲート出発。

スイスとスペインは両方ともシェンゲン協定加盟国なので、国内線扱い。

この場合、入国手続きに時間を要する場合があります。

<安心要素:飛行機は乗継客が搭乗するまで出発しない>

多くの航空会社では、多少の遅延でも、乗継客が搭乗するまで出発便を待機させます。

あくまで多少の遅延(30分〜1時間ぐらい)。

<安心要素:最初の飛行機が大幅に遅延したために乗継便に間に合わない場合は航空会社の責任>

これは一番安心するポイント。

最初のフライトの到着が遅延したために、明らかに乗継便に間に合わないと判断された場合は航空会社が責任を負います。

もし最初のフライトに搭乗する前に大幅な遅延が確定された場合

チェックイン時に別の航空会社で代替フライトを用意するか、もしくは同じ航空会社で翌日以降の出発になる場合には、航空会社が責任を持ってホテルや食事を用意する事が一般的です。

もし最初のフライトに搭乗した後に大幅な遅延が確定された場合

悪天候で迂回などして経由地に遅延する羽目になり、乗継便が出発しまった場合、同じく航空会社は代替フライトを用意する義務があります。

そのフライトまでの出発に時間がある場合には空港内での食事や、日付を跨ぐ場合にはホテルを用意されるのが一般的でしょう(経由地でビザが必要無い場合)。

②別々のチケットの場合:絶対にNG!

同一のチケットにできないパターンです。

アライアンスが別々である事や、経由地から先は独自の予約システムがあるLCC。

例:

羽田→クアラルンプール(乗継):ANA

クアラルンプール→デリー:エアアジア(LCC)

このパターンは、2時間の乗継でもリスクあり!

理由は、①の不安要素全てと、安心要素が全く無いので。

<最大の不安要素:最初のフライトが遅れても、誰も補償する義務が無い>

上記の例で、ANAが大幅に遅延したとしましょう。

同一チケットでは無い場合、例えクアラルンプールで乗継便に間に合わなくても、ANAは補償する義務は無いのです。

もちろん、エアアジアは知った事では無い。

まとめ

同一チケットの場合、どうしても1時間だけの様な極端に乗継の短いフライトオプションが無い場合や体力に自信があればまぁしょうがない!となるけど、可能であれば極力避けたい。特に、幼い子や年配者と同伴の場合には。

別々のチケットで経由する場合には、乗り遅れた際には運航会社は全く補償義務が無いので、1時間だけの短い乗継は論外です。

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