エミレーツ航空が2017年にボーイング777機材だけに導入し始めた新しいファーストクラスの個室、その名も「ゲームチェンジャー」。
実は100機以上存在する同社の777でも、このタイプが導入されているのは10機もありません(2023年10月現在)。
幸い、ドバイ⇄羽田路線はこの新機材が導入されているので、日本国籍保持者であれば利用する事も珍しく無いでしょう。
このゲームチェンジャーは、様々な特徴が見られます。
<ゲームチェンジャーだけの特徴>
①世界で唯一の床から天井まで占有できる機内の個室スペース
ドア付きのファーストクラスは航空業界に多く存在しますが、そのドアが天井の高さまで伸びているのは現在エミレーツ航空のゲームチェンジャーのみです。
↓後部のビジネスクラスと比較すると、その迫力の違いが理解できると思います。
②個室の温度を調整できる!
個別の快適温度問題解消!
飛行機旅行の問題の一つが、乗客それぞれ「快適」と思われる温度が異なる事。
例えば、アメリカ人や東南アジア人は一般的にガンガンに冷えた場所を好む傾向があり、日本人はその真逆のケースが多い。
そこで、エミレーツ航空は個室で温度調整を可能にしたのです。
③ムードライティングを好みの色に設定できる
個室内のムードライティングまで、好きな色にする事ができてしまいます!
④真ん中座席でも外の景色が楽しめる!?
このファーストクラスは1-1-1の配列になっていますが、実は全席窓際なのです・・・
そう、真ん中でも。
何故なら、デジタル画面で外の景色が映し出されるから!
ちょっと座ってみましたが、やはり本物の外の景色とは比較できませんね!
あくまで画面なので・・・
でも、面白い!
⑤個室の広さがそれぞれ異なる!?
ここだけの話・・・
実は個室の広さ、平等に作られていないんですよ。
まるで現代の格差社会を象徴する様に・・・
まずは1列目。
そして2列目。
よ〜く違いを見て下さい、特に各写真右上にあるマガジンラックの大きさと比較して。
最後に、真ん中席。
そう、1列目は航空機の先端に近いため、どうしても端が狭くなってしまうのです。
一番広く使用できるのはデジタル画面の窓がある真ん中座席。
マガジンラックのサイズからざっと計算すると1列目窓際の1.5倍近くの広さはありそうです
もう一つ、ここだけの秘密。
通常、オンラインで座席指定する際、この2列目の窓際(2A及び2K)は事前にブロックされています。
問題ありません、コールセンターへ電話を掛けて、空席があれば確保をする事ができます。
<全機材共通の特徴>
⑥世界中の航空会社の中でドンペリが飲めるのはエミレーツのファーストクラスだけ!
そうです、過去にシンガポール航空等他社のファーストクラスでドンペリを嗜む事はできましたが、2024年までエミレーツが独占契約をしてしまったので、ここでしか飲めなくなったのです!
⑦キャビアが食べ放題
世界の航空会社で唯一、ファーストクラスではキャビア(イラン産)が食べ放題である事を宣言しています。
そんなに山ほど食べられるものでは無いけど、キャビア好きにはたまらないかもしれません。
⑧ヘネシーパラディが飲める
希少価値の高い、最古で130年かけて熟成したものもブレンドされたコニャック。
エミレーツのファーストクラスでは飲めます。
参考までに日本での市場価格は以下の通り。
因みに、有名な機内シャワーやバーはA380のみに搭載。
まとめ
エミレーツ航空の新ボーイング777のゲームチェンジャーファーストはあまりにも通常の常識から外れすぎて、どう解釈して良いかとても戸惑いました(笑)。良く言えばめっちゃ痒いところに手が届く機能が万全、悪く言えばやりすぎじゃない?感がどうしても拭えない(笑)。少なくてもあまりにも凄すぎて印象に残る事は確かです。