ん・・・どいういう事?
本来であれば、飛行機に乗る前のための出発ラウンジであるのに、そのラウンジを到着後に利用して、更に入国をすると言うのは・・・
結論から言うと、下記の条件が揃えば可能:
①出発と到着の制限エリアが分かれていない国際空港
②その空港到着後24時間以内に、別の国際線フライトへ乗り継ぎする
③その乗り継ぎフライトの搭乗券を保有している
日本を含む世界の大多数の国際空港では、飛行機が到着した際、到着階へ案内され、入国審査もしくは乗り継ぎのために再度セキュリティーチェックを通過して出発階へ進みます。
一度出発階へ進めば、もう引き返す(到着階へ戻る)事はできません。
なので、この様な空港では標題が通用しません。
が、一部の国際空港では到着エリアと出発エリアが一緒になっている場合があります。セキュリティーチェックが各ゲートで行われるので、分けなくても済むのです。
シンガポールのチャンギ空港、クアラルンプール国際空港、スリランカのコロンボ空港など。
この様なレイアウトの空港では、
乗り継ぎの際、出発ラウンジでシャワーを一浴びして食事を楽しんでから、入国して、市内観光を堪能する
と言う行動が可能になります。
<ケーススタディー>
例えば、シンガポール航空でシンガポール経由モルディブへ行くフライトを手配したとしましょう。シンガポール観光もセットにしたいので、あえて乗り継ぎの長いフライトを指定する。
羽田か関西を深夜に出発するフライト(SQ 635及び623)で、早朝にシンガポールに到着する。モルディブ行きの搭乗券は日本でチェックインの際に発行済。
スタアラゴールド保持者(もしくはビジネスクラス利用)であれば、チャンギ空港のクリスフライヤーゴールドラウンジ(もしくはシルバークリスラウンジ)で休んでから、エスカレーターで降りてシンガポールの入国審査を通過し、市内へ向かう。
そして、夕方空港へ戻り、シンガポールを出国してからまた同じラウンジで寛ぐ。
20:35にマーレへ出発するSQ 438に搭乗する。
ラウンジ利用資格があれば、こんな裏技で乗り継ぎの際に二度ラウンジ滞在を堪能する事ができます♪
<到着ラウンジとは別物>
この手法は、到着ラウンジとは別物です。
到着ラウンジとは、一部航空会社がハブ空港に提供しているラウンジサービスで、例えばANAであれば成田空港に(国内線出発ラウンジとして兼用)、ルフトハンザであればフランクフルト空港に、エティハド航空ならアブダビ空港にそれぞれ入国審査後、出口付近に位置します。
あくまで、これらはその名の通り到着するフライトからの乗客専用ラウンジなので、入室の条件は到着したフライトの搭乗券の半券を見せる事になります。
まとめ
もし、3つの条件が揃い、且つラウンジの入室資格があれば実践するのも面白いかもしれません。特に、到着してから観光前にシャワーでさっぱりできるのはとても気持ちが良い。搭乗券があれば、基本同じラウンジに何度も出入りが可能なので時間を跨いで利用する事も問題無し。
「到着時に出発ラウンジを利用してから入国する裏技」への9件のフィードバック
いやー素晴らしい
私がまさに求めていた情報です。
国内線だと、羽田空港T1や、那覇空港などが乗り降り共用ですよね。
海外だとフランクフルトや米国には多くあったかと思います。
オーストラリアだとご存知ありませんかね?
オーストラリア国内線移動なんですが。
コメントありがとうございます。先進国の国内線は基本どこも到着・出発共有が多いですよね。
オーストラリアは存じ上げませんが、恐らくこのノリだと共有じゃ無いかな?もしご体験されましたら教えて下さい。
空港設備の話であって日本だと関空の国内線のイメージですよね。
日本の国内線では到着・出発を共有する空港が多いですね。
エアフランスのビジネスクラスを利用し、CDGに到着した時は、到着入国審査後、2Cラウンジで、シャワー可能です。乗り継ぎ搭乗券は不要です。この2Cでは軽い朝食程度があります。その際利用した搭乗券をAFのグランドスタッフに提示。
ヨーロッパの空港は国内線扱いのシェンゲンエリアがあるので、とても複雑ですよね。シェンゲン加盟国以外から到着するフライトでは、入国審査前のラウンジ利用は厳しいかと思います(昔アムステルダム空港では可能だったはずなのですが)。
そうかな?到着して入国があるならさっさと手続きしたい。ましてや次の日にまた出発するのならなおさら。現実として利用出来るとしても利用しないな。
クアランプール国際空港でマラッカ行きのバスを待つ時間、(6時間)ほどラウンジを利用したいですが、乗り継ぎではないのでビジネスクラスでも出発ラウンジは利用できないですよね?
もしラウンジ利用開始予定時刻から24時間以内に出発するフライトがあれば利用できますが、それ以上でしたら厳しいですね。