今週、2泊3日で往復JALを利用して広島へ行ってきました。
日本の国内線って、大抵距離が短いしフルサービス系の航空会社でも食事は一切提供されない(上級クラスを除く)ので何だかつまらないイメージがあります。
しかし、世界各地の国内線と比較すると毎度利用する度に日本の優秀さを感じさせられるポイントが多いです。
この記事で触れる国内線とは、日系航空会社の事を指します。
外資系のジェットスター・ジャパン、スプリング・ジャパンは含めません。
①空港のレイアウトが機能的で保安検査場がスムーズ
OAGによると、2024年に羽田空港は世界で3番目に多くの乗客を扱っています。

肩を並べられる空港は、第2位のドバイ国際空港や第4位のロンドン・ヒースロー空港。
これらの空港ってとても広く、離れた搭乗口だと普通に入場してから30分以上歩かされる場合も珍しくない。
そんな羽田空港も、空から見ると超巨大空港に見えますが、実は各ターミナルのレイアウトが非常に巧妙に作られてあり、ターミナルの入口から、どんなに端にある搭乗口であっても殆ど距離がありません。
しかも、海外の主要空港では保安検査場で30分以上並ぶ事は珍しくないですが、巨大空港羽田空港ではスムーズすぎる・・・
今回の例を見ても
09:23 | 京急線で羽田空港第1・第2ターミナル駅に到着する |
09:29 | 第1ターミナルの保安検査場に到着 |
09:33 | 保安検査場通過 |
筆者の足は速いけど、それでも地下階にあるホームに降りてから2階の出発ロビーの中央部にある保安検査場Cに出るまで経ったの6分、そしてそこそこ列を作って並んでいた保安検査場も通過するのはたったの4分。
列車から制限エリアまで合計10分!
更に、そこから端のゲートまで歩いたとしても、10分以上はかからないでしょう。
海外の同規模空港の場合、どんなに遅くても国内線便出発の1時間半前に到着していないと落ち着かないですが、羽田空港であれば30分前に到着してもそこまで心配は無さそうです(預け荷物が無ければ)。
イギリス/アメリカ人の航空系ユーチューバーのNoel Philipsが羽田空港からエアドゥーで札幌へ移動した際、保安検査場があまりにもスムーズすぎて「Very civilized=気品がある」と話していました。

②有料ラウンジ利用料が安い!
羽田空港をはじめ、日本の各空港では有料ラウンジが大抵1,100円で利用できます(一部もう少しするところもありますが)。
国際的な基準からすると、大分安価です。
これらの有料ラウンジでは様々なソフトドリンクが無料で飲み放題なので、カフェでコーヒー一杯に500円を費やすとしたら、2杯で元が取れてしまいます。
ゴールドカード等のクレカ特典で無制限に日本中の有料ラウンジ利用が無料になる場合があるので、もし国内線を頻繁に乗る方は年会費払ってでも価値があるかもしれません(例:対象の楽天ゴールドカードはわずか年会費2,200円等)。
ただし、羽田等の主要空港の対象ラウンジでは時間帯によってはかな〜り混雑して週末のファミレスみたいに並ぶ事もあるので、決して常に快適な居場所では無いでしょう。

③空席があれば格安にアップグレードができる!
JALやANAでは出発日当日に空席があれば、格安にアップグレードができます(ANAの場合は2日前から可能)。
追加金額はJALの普通席→ファーストクラスが11,000〜13,200円、ANAの普通席→プレミアムクラスが3,000〜15,000円です(2025年2月時点)。

ANAの方が金額の幅があるのは、超短距離路線でもプレミアムクラスが導入されていますが、JALファーストクラスは需要のある一定距離の路線しか導入していないためです。
このアップグレード料金には自社ラウンジの利用も含まれ、JALの場合は最上級会員用のダイヤモンドプレミアラウンジが利用できるのもかなり価値が高いです(軽食とお高そうな酒類が頂けます)。
ANAプレミアムクラスは最上級よりワンランク下のANAラウンジのみが利用できます(軽食類は無し)。
JALファーストクラスやANAプレミアムクラスの機内ではサービスが手厚く、しっかりした食事とシャンパン等の付加価値の高い飲み物が提供され、お代わりも勧められるので「思い出を買う」と意味では非常に価値があると思います。

ANAの場合、路線や時間帯によって機内食のクオリティーにかなりばらつきがあります。
JALファーストクラスと競い合っている路線では国際線ビジネスクラス並みの食事が提供されますが、多くの路線では弁当スタイルになるので乗るなら羽田⇄伊丹、札幌、福岡、那覇の昼・夕方便が狙い目です。

因みにJALのクラスJは若干座席が広くなるぐらいでその他の特別待遇は普通席と比較すると一切無いので、国際線仕様機材のフルフラットシートを体験する以外は、個人的にはそこまで価値は無いと思います。

④搭乗手続きが素早い&上品
外国人にとって日本国内線の超珍しい現象って、搭乗時間が出発ギリギリの上に、どんなに大型機材でも短い時間内にしっかり皆搭乗ができる事。
早くても出発の20分前に搭乗が開始されますが、これって海外だと余程数十人乗りの小型機で無い限りあり得ないです。
その上、搭乗アナウンスが流れるまで皆大人しく座っているし、凄く落ち着いている光景は正直異常!!!
何で時間になると押し詰めないの?
海外だとこの光景が結構ストレスで、別に早く飛行機の乗ったところでその分狭い空間で待つだけでメリット無いのに、と思う事が日本の空港ではまず無いのが良いですね。
上品なんです、日本人の皆様。

⑤上空から眺める日本は美しい!
日本は国土の多くが山岳地帯であり、その上島国で海に囲まれているので様々な地形が楽しめます。
羽田空港の発着なら富士山や東京や横浜の高層ビル群、新千歳空港であれば雄大な大地、沖縄の各地であればエメラルドグリーンの海など、短い路線であっても変化に富んだ景色を提供してくれます。

⑥乗務員の対応が本当に丁寧!
普通席であっても、クルーの皆様は本当に対応が良いです。
今まで一度も日本の国内線でヤバいクルーに遭遇した事はありません。
今回羽田→広島路線で撮影を沢山していたら、クルーが話しかけてきて高度の案内をしてくれたり、ちょっとした会話が良い思い出になったりします。

⑦機内トイレが清潔🎵
たった1時間ちょいのフライトなのに、普通席のトイレは頻繁に清掃されていました。
到着前に使用させてもらった際はこんな感じ!
トイレットペーパーは三角に折られていて、とても清潔!
あまり海外の国内線でここまでの気配りは考えられない。

まとめ
主に日本国内をJALやANAを利用する際のお話をさせてもらいましたが。定期的にセールを実施する時はLCC並みに安価で利用する事もできるし、是非アップグレードも可能であれば更に価値があります。日本に住んでいると当たり前に感じる事が海外と比較すると、如何に様々な分野でレベルとコスパが高い事を空の旅でも気づかされます。