日系航空会社の異常事態

通常、航空会社上級会員の期間は条件達成後1〜2年を付与され、その間に基準を達成しないと更新はできません。

でも、世界的にも珍しいケースはそうしなくても、カード会費を支払う事で永久的に上級ステータスを維持できる日系大手二社

一度条件を達成すれば、例え将来そんなに飛行機に乗らなくても永遠にサファイアやプラチナ会員を保持できるというのは短期的には達成目的の乗客が増えるので航空会社にとって良いかもしれません。が、長期的には全く健全ではありません。

既にその兆候が出始めている様にも見えます。

全く意味の無い「優先」

本来は「優先」チェックインや「優先」搭乗のはずなのに、フライトによってはステータスが無い乗客の方が搭乗率が低いという逆転現象が起こっているので、「優先」カウンターの方が混雑していたり、「優先」搭乗の方が長蛇の列を作り上げている場合が全然珍しくありません。

半永久会員は増えていく一方なので会員の入れ替わりが無いことで不健全。あまり上級会員の意味が無くなってきます。

また、高額なチケット代で乗るビジネスクラスやファーストクラス客にはたまったものではありません。

勘違いする乗客が増える

人間の心理上、ステータスを持っているというのは誇りになり、どうしても「俺、凄いだろう!」という心が湧いてしまうのは自然です。上級会員なりに相応しい程多く飛行機に乗り、航空会社に利益があるのであれば多少態度が横柄になってしまっても仕方ないですが、一度達成してから近年全く飛行機利用をしていないのにこの様な態度で乗ってしまった場合、クルーにとっても良い迷惑です。

ラウンジは大混雑

まだ、日本の空港では利用者数を考慮して自社ラウンジではそこそこの広さとバランスが保ていますが(それでも激混みする時はありますが)、問題は国外から日本へ向かう日系航空会社便が出発する前の時間帯の提携ラウンジ。これらのラウンジはこじんまりとした小さいサイズもあり、日系一便あたり100人が利用権利があるとしたらいっきにその方々でラウンジは満室になります。同時間帯に出発する別の航空会社利用者としては、この光景はかなり違和感があります(幸い日本人は全体的にマナーが良いのがせめての救いです)。

激混みラウンジは課題
激混みラウンジは課題
改装前の成田空港サクララウンジ
改装前の成田空港サクララウンジ
ファーストクラスラウンジの入口混雑
ファーストクラスラウンジの入口混雑

対策①:新規の半永久ステータス保持システムを見直す

このシステムだと上級会員の入れ替わりが行われず、常に増えるだけなので航空会社として優先チェックインカウンター数を増やさなければならないし、自社ラウンジは永遠に拡張していかなければならない。また、提携航空会社にも利用客によるラウンジ使用料が発生するので、しっかり上級会員が相応しい利用をしていないと将来的には負担を強いられる事になる。

対策②:エコノミー利用客の上級会員用ラウンジと、上級クラス利用客のラウンジを分ける

上級クラスの乗客へ差別化しないと意味がありません。

多くの航空会社がこのシステムを導入しています。例えば、ユナイテッド航空のPolaris Loungeはビジネスクラス以上の利用客専用のラウンジであり、ステータスは関係ありません。そこでは、上級会員向けラウンジには無い、レストラン式のダイニングを楽しめます。エアカナダもと同じコンセプトでビジネスクラス専用のSignature Suiteとして一般ラウンジのMaple Leaf Lounge から差別化しています。身近だとシンガポール航空が本家チャンギ空港でエコノミー利用の上級会員ラウンジと、ビジネスクラス客用ラウンジをしっかり分けていますね。

対策③:実際に飛行機の搭乗だけでステータス更新がクリアできている会員へ新たな基準を作る

ステータスが複雑化してしまいますが、これによって常連への待遇を守る事ができます。航空会社としても利益をしっかり生み出しくてれる乗客の方へ優先する事は健全なビジネスです。

まとめ:それでも日系航空会社のサービスは世界最高水準

全クラスにて快適なシート(最低でも長距離路線は)、豪華な機内食、手厚いサービス等、他社と比較しても日系二社はもの凄くクオリティーの高い航空会社である事に変わりありません。そのクオリティーは是非もっと地上でも差別化できたら真の常連や、上級クラス利用客が「何度でも利用したい!」航空会社として活躍できるでしょう。

ANAの機内食
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