インドのおもしろ国境地帯シリーズ索引
その1:パキスタン
その2:中国
その3:ネパール
その4:ブータン
その5:バングラデシュ
その6:ミャンマー(今回はこれ)
<インド・ミャンマー国境>
外国人でも行き来できるのは、マニプール州にあり、日本軍が第二次世界大戦中にインパール作戦で辿ったルートでもあるモレー国境。
この国境はめっちゃ面白かったです!
たまたま現地の協力パートナーのコネで、ビザ無しでミャンマー側を訪れる事ができたのですが(正確に言うと不法入国)、一歩国境を超えるだけでガラリと文化圏が変わる事が驚きでした。流石南アジアと東南アジアを分ける境でもあるため、他の同一地域内として扱われる国境と比較すると一番インパクトがあります。
相変わらず、ごちゃごちゃしてとても清潔とは言えないインド側から、整然として清潔感のあるミャンマー側を観ると、明らかに東南アジアです。
全く同じ道で数十メートルしか離れていないのに、この違い判ります??↑↓
ミャンマー側は整然としています。
ミャンマー側の屋台はとても清潔感がある。ちゃんとショーケースに入った具材、そして屋台でこんな立派な海老はインドで見かけた事はありません!
空港のあるマニプール州の州都、インパールはミャンマー国境から車で約3時間の距離。ここは第二次世界大戦中、牟田口中将による補給を全く無視した無謀な計画によって実行された戦略によって多くの日本兵がこの地域で亡くなりました。そのインパール郊外には、地元の村民によって建てられた日本軍の慰霊碑があります。
この慰霊碑の近くにはインド最大の淡水湖、ロクタクレイクがあります。ここでは新鮮な小エビや魚が取れるので漁業が盛ん。
マニプール料理は、僕が好きなインド飯の一つ。湖で採れた魚がよく食べられます。そのカレーがうまい!下記は伝統的なマニプリ・ターリー。
まとめ
歴史的に日本とも関わり合いが深い印麺国境地帯。日本史上最も悲惨な戦争がこの地で繰り広げられました。戦争関連以外でもうまいマニプール料理や、湖、そしてもしミャンマーを除くチャンスがあればものすごく対照的な世界が見えてきます。